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Vulkan APIも“GeForce+Radeon”の混成GPU環境に対応か
2017年3月7日 14:31
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OpenGL/CLなどの策定を行なっている技術コンソーシアムKhronos Groupは2月27日(米国時間)、米サンフランシスコで開催された「Game Developers Conference(GDC) 2017」にて、「Vulkan API」の新たな拡張機能を発表した。
これはVulkan 1.0.42で新たに追加されたもので、具体的には、マルチGPU環境をサポートする拡張機能のほか、VR向け機能が追加された。
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マルチGPUのサポートは、NVIDIAのSLI、AMDのCrossfireをネイティブサポートし、動作モードもフレームを別GPUで交互にレンダリングしていく「代替フレームレンダリング(AFR)」、1枚のフレームを複数GPUでレンダリングする「分割フレームレンダリング(SFR)」、VR HMD利用時に左右のフレームを別GPUでレンダリングする「VR SLI」に対応する。
また、複数の物理デバイス(GPU)をまとめて1つの論理デバイスとして扱う「デバイスグループ」も実装された。これはグループ内GPU間でのメモリアクセス、全GPUで実行可能な単一のコマンドバッファの記録などが可能となっている。
Microsoft開発の「DirectX 12」では、NVIDIAやAMD、Intelなどベンダーの異なるマルチGPU環境で、各GPUへ処理を分散できる「Explicit Multi-Adapter」機能が実装されているが、Vulkanのデバイスグループはこれに相当するものと見られる。
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