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テーマ:自転車(13261)
カテゴリ:自転車通勤講座
お蔭様で大好評(?)の自転車通勤講座ですが,当ブログも自転車通勤とポタリングを繰り返して少しづつ成長をしてきました。
そのノウハウを活かして,実践走行編にて,危険回避の具体的方法を検討していこうと思います。 <危険走行自転車とその回避方法をさぐる!> 前回の記事「スポーツ自転車の出荷台数激増!!自転車通勤特集が各雑誌で続々登場」に,様々なコメントが寄せられました。 さすが自転車ブログを運営なさっている皆さんは意識が高く,スポーツ自転車が増加していくのに比して,ルールやマナーの欠如した自転車乗りが増えることを憂いたり,自分こそが見本となって自転車走行を正していくというご意見が相次ぎました。 私も,同意見です。 そこで,危険走行を具体的に考察し,かつ,これを上手く避けるための実践テクニックをケース・スタディしていこうと思います。 <自転車通勤のリスク> 自転車通勤のリスクと対処方法の概要は,当ブログでも「自転車通勤のリスクとは?」に以前まとめました。 この中に,「あらゆる障害に対処するには,絶妙な速度コントロールをはじめとする制御技能に加え,様々な事故を予測する先読み能力も必要になってきます。」という文章を書きました。 <逆走自転車をかわせ!> 今回のケースは,自動車相手ではなく,自転車が相手のケースです。 現在11月も後半であり,勤務時間が終わるころには,完全に真っ暗闇です。 しかし,驚くべきことに,道路交通法で定められたようにきちんとライトを点灯していない自転車のなんと多いことか! しかも,左側通行を守らず逆走していたら,暗闇の中を大衝突は必至です。 正気を疑う自転車が多いですが,当の運転者達はそれに気がついていません。「ゆっくり走れば大丈夫」と本気で思っているのです。 スポーツ自転車に乗り換えた新米ツーキニストもいるかもしれません。 そういう人は,これまでのママチャリ感覚でそういった逆走をスポーツ自転車で行うことがあります。 さて,ママチャリが時速10kmでゆっくり走っていても,対向する我々が時速30kmで走っていたらどうなるでしょう。 相対速度は時速40kmとなり,この速度では,一瞬で距離が詰まって大衝突を起こしかねません。 <ライトで目立て!> 対応策は,まず,ライト点灯です。 出来るだけ明るく,かつ,点滅して注意をこちらに向けさせるライトを点けます。それも,予備を兼ねて2つ以上がよいと思います。 正面に白色光のものを2つ,リアに赤いライトを一つ。 正面のライトは,直進性が高く遠くまで光が届くものを一つ,そして,周囲に分散して周りからも見えるものを一つと,性質の違うものを装備することをお勧めいたします。 これなら,正面から来る相手が道のどの角度にいても発見される可能性が高く,相手に注意を喚起することが可能です。 <逆走自転車を明確にイメージして,予測せよ!> 次に,予測方法です。まず,逆走してくる自転車をイメージすることから始めます。 第一に逆走自転車は,交通ルールを知らない可能性が高いです。 つまり,逆走,かつ,無灯火の確率がかなり高いことをよく覚えておきましょう。 「相手が,逆走で無灯火だから悪いのであって,自分は気にする必要が無い。」と考えるような人が意外にたくさんいるのですが,だからといって,衝突して怪我をしたり,自転車を破損してしまっても,相手に損害賠償を請求できるとは限りません。 なぜなら,そのような相手が保険に入っている可能性はとても低いからです。 死亡や重体・重症に陥り,自転車が全損しても,保障能力が相手には無い可能性が高いです。 結局,一生身体に障害を抱えて,泣き寝入りになるのがオチでしょう。 つまり,逆走自転車に衝突するのはどう考えてもこちらの方が損なのです。 そこで,まず,逆走無灯火自転車が走る場所を予測しましょう。 車道を逆走する自転車は,自動車とすれ違うために,車道の外側ぎりぎりを走行していることが多いです。 ですから,見通しの悪い夜間は,あまりにも外側を走るのを避けたほうが賢明です。後ろから追い抜いていく自動車のほうが,少なくともこちらを見ているからです。 次に,逆走している自転車が,並進と言って,2台並んでいる可能性を考慮しましょう。 この自転車は実はかなり厄介な存在です。 なぜなら,並進自転車は,隣の仲間と会話しながら,前を向くことも無くふらふらと走っているからです。 こちらのライトがいくら光を放っても,相手がよそ見していたらまったくの無駄です。 こういった自転車は,しかし,現実として必ずいることを念頭においておきましょう。 「いるかも?」と疑っているだけで,次の瞬間の対応速度は格段に上がります。 対応方法は,まず,ブレーキです。 相手は,間違いなくブレーキをかけずに,ハンドルで避けようとします。 そういうときに限って,照準をこちらにロックオンしたかのように,ぶつかってくるのです。 こういう相手は速度をゼロにしてやり過ごすのもやむなしです。急いではいけません。 <駐車車両の陰からの飛び出しは簡単にかわせる!> そして,さらに厄介と思えるのが,路上駐車車両の陰から現れる,逆走無灯火自転車です。 これこそ,もっとも恐ろしい存在だと考えてしまうかも知れませんが,実は簡単にかわす方法があるのです。 それは,駐車車両を発見した瞬間に,その陰から飛び出してくる自転車をイメージしておくのです。 そうすると,自然に速度が落ち,飛び出しも,さらには,自動車のドアが開いたりしても対応することは簡単です。 私は,現実に,駐車車両の陰から,二人乗りで,かつ,並進する逆走無灯火自転車(つまり合計3人ですよ!)がやってきましたが,その存在を予測していたので,事故に遭うことにはなりませんでした。 むしろ,「ああ,やっぱり。」と思っただけです。 ここまでくれば,応用技として,雨の日は,必ず相手は傘を差して前方がまったく見えていないことをイメージし,こちらに突っ込んでくる軌道を考えておけばよいのです。 傘差し自転車は,必ず,こちらに突っ込んでくると覚悟しておけば,かなりの確率で避けることができます。 <交差点に関してはまた次回で> もちろん,逆走自転車は,見通しの悪い交差点でも確実にこちらに突っ込んできます。 この交差点に関しては,また,次の機会に考察いたします。 実際の事故例がありますので,かなりの危険を伴っていることが分かりますよ。 <まとめ> いかがでしたでしょうか? 逆走自転車は,無灯火であり,並進,わき見運転,二人乗り,傘差し,携帯電話操作と,なんでもすることを念頭においておくことが重要だということがお分かりになったでしょうか? 交通ルールを知らない相手を明確にイメージし,その行動パターンが分かれば,それを避けることは可能なのです。 これは,相手が自動車や歩行者の場合にも応用が効きます。 実は,自転車相手にこのイメージが出来れば,自動車相手は,それほど難しくはありません。 次回は,交差点での予測モデルを考えていきますね。 <初心者にちょっとためになる本とDVDの紹介> ![]() 自転車トラブル解決ブック 丹羽氏の傑作本の一つ。これはお勧めです。 楽しいサイクリング生活入門VOL.1 / 丹羽隆志 楽しいサイクリング生活入門VOL.2 / 丹羽隆志 疋田智氏の著書は以下のものがあります。 ![]() 自転車ツーキニストの憂鬱 これも結構痛烈かも。 ランキング参加中。クリックご協力お願いいたします。 ↓ ↓ ↓ ↓ ![]() ![]() お陰さまで現在 にほんブログ村 自転車13位(通勤・通学部門1位) 人気ブログランキング 自転車・サイクリング18位です ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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