PSP mk2 - PSPの参加型レビューサイト

GOOD!

＜ストーリー＞

骨太且つ壮大で、きちんとした世界観が描かれている。

主人公が押し付けではなく、判断すべきところで選択肢が出て、プレーヤー自身の考えをゲームに反映することができる。
そして、それにより、ストーリーが異なっていく。

よくある『未熟で独りよがり』『ひたすら正義感に燃える』などといった主人公ではなく、自分自身が主人公となれる。


＜音楽＞

壮大な世界観をきちんと描いている。


＜リアルな戦闘＞

弓攻撃が射程外であっても届くのはリアルに感じる。


＜テンポ＞

とにかく軽い。
これは評価できる。


＜チャリオットシステム＞

この手のゲームとしては既成概念を全く崩した新しいシステムです。
「やり直しができる」
これは諸刃の刃なれど、明らかにプレーヤーの年代を見越して作ったシステムです。
遊ぶ時間が少ない大人たちに少しでも楽をさせてあげようという作者たちのメッセージだと、私は捉えましたし、ありがたく感じました。

BAD/REQUEST

＜レベルアップシステム＞

不合理極まりない。
個々人の経験値がなぜクラス全体に反映するのか・・・ゲームシステム以前にこの考え方に共感できない。
個々人の成長は個々人であるべきだ。


＜グラフィック＞

ドット画で描かれているが、全てをドットで済ますのではなく、どこかに工夫が欲しかった。
ストーリー部分が３Dになるなど、もっともっと描き方があるはず。

COMMENT

「伝説のオウガバトル」以来のファンで、オリジナル版もかなりやりこみました。
今回は楽しみにして購入しました。
PSP3000使用です。

正直に言うと、嬉しさ半分悲しさ半分です。

リメイクを出すからといって、いじる必要はそんなになかったと思います。
いじるならボリューム面とかグラフィックとか。
ファンとしては、オリジナルでかなり満足しているわけですから、それを踏襲し、さらにボリュームを増す形で充分だったはず。
しかし、ここを読む方はオリジナルをプレイしていない方もいらっしゃるので、なるべく公平に記載してみました。

グッドに挙げた点のうち「テンポ」「チャリオットシステム」は今回の改正です。
「ストーリー」「音楽」「リアルな戦闘」に関しては前回の遺産です。

バッドに挙げた点は全て今回の改正点です。
つまり、それだけ今回のいじりはよくなかったのです。

まだゲーム途中できちんとした判断は下せないのかもしれないのですが、モンハンが出たのでそちらに乗り換えてしまい、続きをやるかどうかが微妙になってしまいました。
あんなに楽しみにしていたのに、トホホな状況です。

しかし、まだプレイしたことがない方にはお勧めができるゲームです。
薄っぺらなストーリーではなく、ちゃんと筋の通ったストーリー。
これを見るだけでもそれなりの価値があります。
タクティクスものとしても、それなりの楽しさがあります。

公平にみると上の下くらいなランク・・・不公平にみると中の下くらいなランク。
判断の難しいところですが、リメイクゲームは必ずここが問われるところなのでしょうね。