「手塚治虫氏に匹敵するぐらい面白く深みのあるクリエーター」と言われて私のようなオッサンがすぐに思いつくのは、何十年も前からの古株クリエーターばかりです。
たとえば、漫画家だと、萩尾望都氏、吉田秋生氏、竹宮恵子氏、岩明均氏、小山ゆう氏などがすぐに思い浮かびます。
しかし、残念ながら私のようなオッサンは、最近の漫画家で手塚治虫に匹敵するぐらい面白く幅広く深みのある作品群を生み出している作家を思いつきません。
漫画だけでなくアニメやラノベまで含めたとしても、ハルヒはたしかに素晴らしく面白かったけど、「谷川流氏は手塚治虫氏に匹敵するか?」と問われると、言葉に詰まります。エヴァも素晴らしいけど、同じ作家のそれ以外の作品は?問われると、厳しい。マルドゥック・スクランブルも良かったけど、やっぱり手塚治虫氏に匹敵するか?と言われると、うーん。
そこで、最近の作家で、手塚治虫氏に匹敵する面白さのクリエーターを教えていただけないでしょうか。
回答ありがとうございます。
細野さんも、私の大好きな作家で、彼の漫画はほとんど読んでおります。
ただ、やはり細野さんも古い作家さんなので、できれば「最近の」作家さんで手塚治虫氏に匹敵する方を知りたいです。
戸田誠二はいかがでしょうか。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%B8%E7%94%B0%E8%AA%A0%E4%BA%8...
「説得ゲーム」「生きるススメ」など、
面白く、幅広く、深みのある作品群を生み出しています。
個人的には志村志保子
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%97%E6%9D%91%E5%BF%97%E4%BF%9...
も超おススメですが、
代表作「女の子の食卓」以外に、目だった作品がないようにも思いますので、
「幅広く」といてう点ですこしだけマイナスかも。
骨太なストーリーと多様性という点では、
「かわぐちかいじ」を挙げたいですが、
まちがいなく面白く、幅広く、深みのある作品群だと思いますが、
おそらくご存知だと思います。最近でもないですしメジャーすぎてすみません。
戸田誠二さんの漫画は、ほとんど全部読んでいます。
素晴らしい作品がたくさんありますね。
豊かな感受性と、面白い切り口で、一時期、夢中になって読みました。
しかも、たしかに、彼は「最近の」作家さんですね。
ただ、現時点では「手塚治虫氏に匹敵するほどか?」と言われると、ちょっと言葉に詰まってしまいます。
志村志保子さんは、手塚治虫氏に匹敵するほどの方とは存じ上げませんでした。
さっそく、読んでみたいと思います。
楽しみです。
かわぐちかいじさんも素晴らしい作家ですね。しかも、深みがある。かわぐちかいじさんの作品では「沈黙の艦隊」がとくに素晴らしいと思いました。ただ、やはり、「最近の」作家さんではないですね。
教えていただき、どうもありがとうございました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9C%9F%E8%88%B9%E4%B8%80%E9%9B%8...
真船一雄氏の医学に関した漫画は手塚氏以上だと私は思っています。
『スーパードクターK』『Doctor K』『K2』
ストーリーは3シリーズでつながっています。
『スーパードクターK』は、子供のころ読んだことがあります。
ただ、残念ながら、真船一雄氏は古くからの作家さんで、「最近の」作家さんではありませんね。
私は藤田和日郎先生や皆川亮二先生がすごいと思います。
回答ありがとうございました。
藤田和日郎先生も皆川亮二先生も、どちらも昭和63年にデビューされた方ですね。
「うしおととら」は、私も子供のころ、けっこう読んでいましたが、それ以外の作品はまだちゃんとチェックしていませんでしたので、手塚治虫氏に匹敵するほどの方とは知りませんでした。
ただ、皆川亮二先生の作品は、ちらっと立ち読みした程度だったせいか、手塚治虫氏に匹敵するほどの幅と深みのある作品群をお持ちの方だとは、まったく知りませんでした。
両者とも、あらためて、ちゃんと調べてみたいと思います。
回答ありがとうございます。
たしかに、宮部みゆきさん、広くて深いですね。
私も宮部みゆきさんの作品は大好きで、かなり読みました。特に、火車と蒲生邸事件が好きです。
宮部みゆきさん、1987年のデビューで20年しかたっていないのに、これだけの作品群を生み出したのは、たしかにすごいですね。
もしかしたら、今後、さらなる成熟を重ねて、
漫画と違って、小説だと、絵や構図にかけるコストが低いので、短時間のうちに幅や深みを出すのに有利かもしれないですね。
もちろん、手塚氏の時代の漫画は、現在の漫画とは、制作コストがずいぶん違う、という話もありますが。
和久井光司
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%92%8C%E4%B9%85%E4%BA%95%E5%85%8...
ナカムラミツル
http://ja.wikipedia.org/wiki/326_%28%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%B9%...
なるほど。音楽やイラストの分野の方ですね。
チェックしてませんでしたので、チェックしてみます。
宮崎駿とか、物語作家とはちょっと違うけど、ゲームクリエーターの宮本茂とか映画監督の黒澤明とか挙げようと思ったら、ここ最近縛りだそうなんで、
ここ10年から15年くらいでいうと、
スラムダンク、バガボンド、リアルの井上雄彦と、ワンピースの尾田栄一郎を挙げたいと思います。井上雄彦は15年よりもうちょっと前にデビューな感じがしますけど。
挙げた理由は二人とも圧倒的な商業的成功を収めているところです。大衆性の無い作家ではその時点で手塚と比肩する資格を失っているように自分には思えます。
手塚治虫はその50年代、60年代、70年代、80年代と年代別にそれぞれ名作、凡作を多数生み出しているわけで、年代区切りでは手塚以上の影響力(最大瞬間風速的なやつ)を記録した作家はいると思いますが、その長いキャリアをトータルで見た場合に比肩しうる作家となると、冒頭に書いた宮崎駿とか黒澤明みたいな手塚同様にキャリアが長い作家と比較するしか無いんじゃないかと思います。
たしかに、井上雄彦氏が今後、順調に成長を続けていき、何回か「化けえれば、もしかしたら、20年後には手塚治虫氏並の作品群を生み出しているかもしれませんね。
私も、井上雄彦氏のスラムダンク、バガボンド、リアルは読みました。
スラムダンクは、とくに面白いと思いました。
ただ、スラムダンクの強烈な面白さに比べると、バガボンドは少し落ちる感じですが、手塚治虫氏も駄作も量産していますしね。
それに、バガボンドは、たしかに、大衆受けしていますから、その点で手塚治虫氏と比肩する条件の一つを満たしている気はします。
尾田栄一郎氏の作品は、ワンピースぐらいしか読んだことないので、将来手塚治虫氏になるんじゃないかと思わせるほどの幅と深みの可能性のある作家だとは知りませんでした。こんどチェックしてみます。
どうも罠のある質問のような気がしないでもありません。
.
面白い作品を書いてる新人なら当然長期連載中であり、続けてるうちに年月を重ねてしまい、いつの間にやら『最近の作家さんでお願いします』というレスで撃退されそうです。
とはいえ、連載途中では作品の評価が定まらないし、1作品終わっただけでは「そんな1発屋(かもしれない人)と手塚治虫を比べるのか」と躊躇してしまうのです。『幅広く』条項とも合致しない予感。
休載する人も「超人的に描き続けた手塚治虫と匹敵する?」と疑問符がつきそうですし。
.
と、いうわけで
「ヤサシイワタシ」全2巻 2000-2002
「おおきく振りかぶって」12巻 連載中
の ひぐちアサ を推します。
.
連載誌「アフタヌーン」は、たまに全1巻や2巻の『最初から結末が決まってる作品』を載せるので良い漫画誌だと思います。
.
.
新人という縛りがなければ『生涯現役性』で高橋留美子を推すのですが。
ヤサシイワタシは読みました。面白い作品だと思いました。
ただ、「おおきく振りかぶって」は、書店で気になりつつも、まだ読んだことがありません。
30年後、手塚治虫氏ほどの幅と深みのある作品を生み出すほどの可能性を感じさせる作家さんだとは知りませんでした。
さっそく、チェックしてみようと思います。
島田虎之介はどうでしょうかね。
2000年にデビューして、現在までに四冊の著作を出してます。昨年には、手塚治虫文化賞新生賞を受賞しました。
大衆性という点では、とても手塚治虫には及びませんが……。
回答ありがとうございます。
島田虎之介氏はチェックしてませんでした。
ウィキペディアの記述を読む限りでは、たしかに可能性を感じさせますね。。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B3%B6%E7%94%B0%E8%99%8E%E4%B9%8...
さっそくチェックしてみようと思います。
ありがとうございました。
個人の好みは勿論あると思いますが、漫画家では浦沢直樹がやはりすごいと思います。特にSFを描かせた時の表現力は圧巻です。
アニメーションでは、「~ayakashi~ 化猫」「モノノ怪」で初監督をした橋本敬史が新進気鋭という気がします。これからどんな作品を作るのかが楽しみな人です。
たしかに、浦沢直樹氏は、ボリューム的にも、手塚治虫氏的ですね。
すごい量産力です。
あと、幅もバリエーションも。
木尾士目
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%A8%E5%B0%BE%E5%A3%AB%E7%9B%A...
泥沼恋愛劇がうまいなあと思ってたら「げんしけん」がでてきて驚いた記憶があります。
回答ありがとうございます。
木尾士目氏は、まえまえから気になっていたのですが、なんとなく素通りしていました。
> 泥沼恋愛劇がうまいなあと思ってたら「げんしけん」がでてきて驚いた記憶があります。
なるほど。たしかに、手塚治虫タイプの広くて深いクリエーターに育つ人は、若いウチから、こういう、今までの作風の枠に収まらない、意外な作品で新たな魅力をかいま見せるのですよね。
さっそくこんどチェックしてみようと思います。
手塚好きならたぶんこの辺り好きだと思います。
新しい作家さんというとちょっと違いますけど…
村上もとか「仁」江戸時代にタイムスリップした外科医の話
さそうあきら「コドモのコドモ」性知識ないままに妊娠した小学生の話
武富智「evil heart」合気道を通した心の成長を描いた話
岩明均「ヒストリエ」アレキサンダー大王の家臣、エウメネスが主人公の歴史物
魚戸おさむ「イリヤッド」古代や考古学がテーマの話
回答ありがとうございます。
とくに医療と歴史が好きというわけではないのですが、手塚治虫氏に限らず、年季の入ったバリエーション豊かな作品群を生み出している作家さんたちは、医療と歴史を題材にすることが多いですね。
村上もとか氏の作品は子供のころよく読みましたが、「仁」はノーチェックでした。読んでみます。
さそうあきらは、雑誌でいくつか立ち読みした程度で、あまりきちんとチェックしてみませんでした。「コドモのコドモ」、読んでみます。
武富智氏もノーチェックでした。「evil heart」、読んでみます。
魚戸おさむもノーチェックでした。「イリヤッド」読んでみます。
岩明均の作品は、全て読んでいます。どれも素晴らしいですね。短編を含め、この人には駄作らしい駄作がほとんどないですね。どれを読んでも、味わい深い。
「いない」が正解でしょう。
ですので、「思いつかない」というのは、正しい感覚だと思います。
仮に「いない」というのが正解だとして、その理由として挙げられているものを列挙してみました。
(1)作画密度の問題。80年代に大友克洋が人気を博してから、作画密度がどんどん向上してきた。このため、一作品に時間と手間がかかるようになり、手塚治虫氏の時代のように量産が出来なくなった。→多様な作品群を生み出せない。
(2)予算の枯渇。単行本が売れなくなったので、たくさんアシスタントを雇って量産することが出来なくなった。→多様な作品群を作れない。
(3)人気作品の長期化が当たり前になった→多様な作品群を生み出せない。
(4)デビュー15年では、作品数が少なすぎて、深みが出ない。2つや3つの作品では深みは出ない。深みとは、作品数が作り出すものだ。
(5)デビュー15年では、まだキャリアが不十分なので、作品に深みが出ない。深みのある作品を描くには、長いキャリアが必要。
(6)手塚治虫氏は、特別多産なクリエーターであり、多産だからこそ、作品に深みが出た。
(7)手塚治虫氏は、特別優れたクリエーターだった。だから、彼に匹敵する人はなかなか出ない。
(8)手塚治虫氏が凄いのではなく、単に最近の作家の質が落ちているので、匹敵する人が出てこない。
(9)手塚治虫氏に匹敵する才能のある人はいるのだが、そう言う人が世の中に出てこれない社会システムになってしまっている。
(10)手塚治虫氏のようなタイプの深みのある作品を、消費者が求めなくなった。作家は消費者が求める物を描かなければならないという縛りがあるので、たとえ手塚治虫氏に匹敵する才能を持っていたとしても、それを発揮する場がない。
(11)手塚治虫氏のような作品は、古くさくて今となっては価値のないものである。したがって、最近の若い作家は、手塚治虫氏のような作品を描こうと思えば描けるのだが、そんな陳腐な作品を描いてもしかたがないので、手塚治虫氏的な意味で深みのある作品など描かない。
この中に、正解に少しでも近いものは、いくつあるんですかね。。
回答者へのレスで
「手塚治虫氏に匹敵するほどの方とは存じ上げませんでした。」
「手塚治虫氏に匹敵するほどの方とは知りませんでした。」
「手塚治虫氏に匹敵するほどの幅と深みのある作品群をお持ちの方だとは、まったく知りませんでした。」
「将来手塚治虫氏になるんじゃないかと思わせるほどの幅と深みの可能性のある作家だとは知りませんでした。」
「30年後、手塚治虫氏ほどの幅と深みのある作品を生み出すほどの可能性を感じさせる作家さんだとは知りませんでした。」
「手塚治虫氏ほどの幅と深みのある作品を生み出すほどの可能性を感じさせる作家さんだとは知りませんでした。」
と書いてるのが、イチイチわざとらしくて挑発的でいやらしいですねぇ。
「手塚に匹敵する」の基準が曖昧すぎるままだし。
まあそこを敢えて、以下の人たちを挙げてみます。
代表作;『プラネテス(デビュー作)』、『ヴィンランド・サガ』
代表作;『劇場版デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』、『時をかける少女(アニメ映画の方)』、『サマーウォーズ』
代表作;『ほしのこえ』、『雲のむこう、約束の場所』、『秒速5センチメートル』
幸村誠さんのプラネテス、いいですね。ヴィンランド・サガもいい。
幸村誠さんは、確かに、今後手塚治虫氏のような深みのある作品群を生み出しそうな才能の片鱗を既に見せていますね。。
細田守さんの作品では、時をかける少女とサマーウォーズはどちらも映画館で見ました。どちらも良かったですね。確かに、今後が楽しみな作家さんです。
新海誠氏の作品も、全て見ました。どれも、映像の素晴らしさに感激しました。手塚治虫氏のような、人間的な深みと幅広さをウリにするタイプというより、自分の個性をウリにするタイプのように思いましたが。
ブコメに「25年以内の人で」と書かれていたので追加。
代表作;『信長の野望シリーズ』、『カウボーイビバップ』、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』など多数。
音楽界の手塚治虫と言っていいんじゃないでしょうか。(人間性は手塚ほど強烈じゃないと思いますが。)
なるほどー。
カーボーイビバップのオープニングは、常々すばらしいと思っていましたが、それを作曲した方はノーチェックでした。
今度チェックしてみようと思います。
平野耕太をあげます。ケレン味・台詞回し・構図は他にはない個性です。
回答ありがとうございます。
ウィキペディアを見る限りでは、たしかに、面白そうな方ですね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B3%E9%87%8E%E8%80%95%E5%A4%A...
今度チェックしてみようと思います。
山田芳裕はどうでしょう?あまり最近ではないですが・・・
デカスロン、度胸星、ジャイアント、へうげもの
私もおっさんなので、「手塚治虫氏に匹敵するぐらい面白く深みのあるクリエーター」
と聞かれてすぐ思いつくのは、楳図かずおなど昔の人ばかりです
回答ありがとうございます。
私も山田芳裕氏の作品は、ほぼ全て読んでいます。
素晴らしい作品群ですね。
実に多様で、すばらしく面白いと思います。
とくにへうげものが凄い。
手塚治虫氏にへうげものが描けたか?というと、描けたかも知れないけども、できは山田芳裕氏の方が上回るのではないかと思います。
ちょっと古いかもしれませんが、
・小池田マヤ
・こうの史代
・やまむらはじめ
・福島聡
新しい所だと
・水上悟志
・安永知澄
・新谷明弘
が良いと思います。
回答ありがとうございます。
こうの史代さんは、「すごい」という噂をよく耳にしていて、前々から気になっていました。積ん読になっているので、さっそく読んでみようと思います。
福島聡氏は、何冊か読みましたが、いままで読んだ範囲では、手塚治虫氏に匹敵するような作家という印象はうけてません。どの辺が手塚治虫氏に匹敵すると思われたのか、お聞かせ願えると幸いです。
小池田マヤ氏、やまむらはじめ氏、水上悟志氏、安永知澄氏、新谷明弘氏はまだチェックしていなかったので、チェックしてみようと思います。
ご紹介ありがとうございました。
黒田硫黄氏は、深みという意味ではいいセン行ってるのではないかと思います。
黒田硫黄氏は、私も一時期好きで、何冊か読みました。
独特の味がありますね。
味わい深い作品を描く方だと思います。
ただ、手塚治虫氏とはタイプが違うようにも思われます。
手塚治虫氏の魅力や凄さというのは、多様な作品群で、人間や物語の魅力を、立体的に描き出していることですが、黒田硫黄氏の場合、多様な角度からの人間性の深掘りというより、自分の個性を掘り下げているようなタイプにも見えます。総合的にすごい選手というより、優れた左フックを持っている選手、みたいな。
ケロロ軍曹の吉崎観音。
手塚ー藤子直系の丸みのある絵に毎回の優れたアイデア、随所に現れる広範な知識と才能は手塚氏と遜色が無い。
むしろ藤子F氏のような、いつまでも愛される漫画が画けるタイプ。
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ブラムの弐瓶 勉
今、一番最先端のSFが画ける漫画家。
荒廃した世界を構築する絵とアイデアは並ではない。
ハードなものばかりではなく、自作をパロッたギャグも画ける
ブラム学園!アンドソーオン―弐瓶勉作品集 (アフタヌーンKC)
才能の豊かさが窺える。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ナナの矢沢あい
ただ流行に乗っただけでなく、観察力も優れている。
男が果てしなくスケベな動物で、そのくせ子供が出来るとうろたえてしまうなど、かなりの観察力と表現力を身につけている。
つまり漫画家としての実力が高いという事になる。
甘く見ていると痛い目に会うであろう。
最新作ではレンが・・・
ああ、まさに、こういう分析的な批評が読みたかったです。
何故、手塚治虫氏に匹敵すると言えるのかの、理由を一緒につけた評ですね。
ありがとうございます。
弐瓶勉氏は私も大好きで、彼の作品はほとんど読んでいます。
とくに、BLAME!には衝撃を受けました。
手塚治虫氏には、あの作品を生み出すことは出来なかっただろう、という意味で、手塚治虫氏的だと思いました。
テレビの無いところにテレビを作り出す、携帯電話の無い世界に携帯電話を作り出す、Webのない世界にWebを作り出す、というような力を豊富に蓄えている感じが、手塚治虫氏的だという意味で、弐瓶勉氏は手塚治虫氏的だと思いました。
ただし、瓶勉氏も、ユーモアもあり、懐の深さを見せるものの、やはり自分の個性を主軸に作品世界を展開するタイプの作家で、バランスのとれた総合力で凄い作家タイプではなく、あちこちに尖ったところがあるタイプではなく、一本の尖ったところをものすごく尖らせるタイプの作家のような気もします。
吉崎観音氏と矢沢あい氏は、代表作をちらりと立ち読みしたぐらいでしかなかったので、今度ちゃんとチェックしてみようと思います。
教えていただきありがとうございました。
結論から言うと「いない」でしょうね。
仮に現代に手塚治虫に匹敵する漫画家が存在したとしても、氏と同様の活動年数を重ねないと、匹敵するぐらい面白く幅広く深みのある作品群は残せないからです。
仮にデビュー25年程度で匹敵するためには、少なくとも手塚治虫の2倍ぐらいのペースで作品群を生み出している事が条件となり、そんな人いたらそれこそ神でしょうな。
> 氏と同様の活動年数を重ねないと、匹敵するぐらい面白く幅広く深みのある作品群は残せないからです。
私はそうは思いません。
たとえば、かりに、目の肥えた、ものの分かっている外国人が「お勧めの日本の漫画家を教えてくれ」と言ってきたとします。
そして、手元には、岩明均氏の作品群と、手塚治虫氏の作品群だけがあったとします。
どちらの作品群を、日本漫画代表として推薦するべきか、迷う人も多いと思います。
私だったら、岩明均氏を推す可能性もあります。
岩明均氏はデビューが1985年、寄生獣でブレークしたのは1990年になってからです。
彼は長編も、短編も、幅も深みもあって、手塚治虫氏に彼と同じだけの作品群を生み出せたかというと疑問です。
とくに、手塚治虫氏は駄作も多いですが、駄作が少ないという点では、岩明均氏は、手塚治虫氏をはるかに凌駕していると思います。
さらに、岩明均氏の作品群の深みから、彼が、今後もまだまだ、何本もの大傑作を生み出しうる可能性を十分以上に感じさせます。
それに、彼はまだまだ若いです。
なので、総合的に見ると、岩明均氏が手塚治虫氏に匹敵しうる深みのある作家である、という議論は、十分に成り立つと思います。
まだ誰も挙げていないので「小山宙哉」を推薦します。
現在モーニングで「宇宙兄弟」を連載中ですね。
他には「ドラゴン桜」の「三田紀房」なんてどうでしょう。
おもしろさうんぬんは置いといて、「売れる題材」をマンガ化するセンスは秀逸だと思います。
作者自身商社出身ということもあり、「ビジネスとしての漫画」を書く数少ない漫画家だと思っています。
最後に海外で人気があり、世界的に大ヒットしている「NARUTO」の「岸本斉史」なんてどうでしょうか?
作者は一時期漫画のために脚本や演出などを本格的に勉強したそうで、人物の登場のさせかたなどはかなりうまいと思います。
回答ありがとうございます。
小山宙哉は未チェックでしたので、チェックしようと思います。
三田紀房氏の作品は、けっこう読んでいます。どれも面白いですね。
タイプとしては、手塚治虫氏、小山ゆう氏、山田芳裕氏、岩明均氏、萩尾望都氏のように、多様で深みのある作品群と総合力で勝負するタイプというより、福本伸行氏や弐瓶勉氏のように、自分の個性で勝負するタイプの作家のようにも思われました。
岸本斉史は未チェックでしたので、チェックしてみようと思います。
ありがとうございました。
自分も島田虎之介を推します。
特に「面白く幅広く深みのある」という点で気に入って頂けるかと。
デビュー(初掲載)は2000年なので、比較的新しい漫画家だと思います。
単行本は4つ出てますが、全て1巻で完結してます。
あくまで個人的な印象ですが、
少しずつ難解で抽象的な表現になっているような気がします。
基本的に群像劇です。
マグノリアやパルプフィクションが近いといえば近いかと。
作品の中でも「東京命日」http://www.amazon.co.jp/dp/4883791777が一番、
人間と人間の絡ませ方・場面の切り替え方・台詞回しに関して洗練されてる印象があります。
ちなみに小津安二郎が話の原点にあります。
独特な影の描き方も面白いです。
絵や話自体の美しさを考えると最新刊の「ダニーボーイ」も捨てがたいです。
お時間有れば是非お読み頂けますようお願い致します。
うーむ。
話を聞けば聞くほど、島田虎之介は凄そうに思えます。
すごい楽しみです。
是非読んでみたいと思います。
ありがとうございました!
手塚治虫の作品が好きです。萩尾望都、大島弓子、山岸凉子、竹宮恵子など 24 年組の少女漫画も大好きです。
名作といえる作品群を量産している、また何らかの新しさを感じる作品を生み出しているという意味で「手塚治虫に匹敵する」と仮定します。私見ですが、ここ 10 年に知った漫画家さんの中ではよしながふみが最も衝撃を受けました。描いている人間の深さと台詞のうまさが際立っています。21 世紀を代表する漫画家になると個人的には期待してます。
代表作
扱っているテーマや設定もかなり毎回奇抜で、それなのにはずれがないです。この漫画はすごい!など漫画評論ムックに毎年何らかの作品が取り上げれているのでご存知な気もしますが、未見であればぜひ。
羽海野チカ・萩尾望都・志村貴子などとの対談集「あのひととここだけのおしゃべり」も今の少女漫画論がかなりディープに描かれていておすすめです。
> 萩尾望都、大島弓子、山岸凉子、竹宮恵子など 24 年組の少女漫画も大好きです。
私もそうです!これは、話の合いそうな方だ。
山岸凉子さんはとくに大好きで、一時期はものすごく夢中になりました。
彼女も、懐が深く、名作量産力がすごいですよね。。
大島弓子さんの世界も大好きです。私は彼女の短編が、とても味わい深くて好きです。
よしながふみさんは、未チェックでした。
すごそうです。
是非読んでみようと思います。
> 羽海野チカ・萩尾望都・志村貴子などとの対談集「あのひととここだけのおしゃべり」も今の少女漫画論がかなりディープに描かれていておすすめです。
おおお!
情報ありがとうございます。
チェックしてみたいと思います。
ありがとうございました!
これまでの作品も素晴らしいですが、特に近作が目覚ましい木村紺を推薦します。
「からん」は京都の名門女子校を舞台にして、柔道と今ある京都の風俗を描こうとしている意欲作です。
大筋ではNHK朝ドラに範をとりながら、映画的、マンガ的な技法を随所に盛り込んで、読み応えがあります。
ディテールでは決して嘘をつかない造りで、写実的な、邦画的なカットを描いたと思えば、実写では決して描けない、マンガ的なデフォルメや躍動感のある独特のコマ割も提示する。ストーリーでも、サスペンス、学園ドラマ、スポ根など多くの要素を硬軟あわせもって盛り込んでおり、また劇中登場する強いキャラクタ性も魅力的です。
どれをとってもまるで隙がなく、現代的なマンガの優れた要素を併せ持つ作家の一人として、一度ごらんになってみては如何でしょうか。
木村紺氏は未チェックでした。
これは凄そうです。
是非読んでみたいと思いました。
教えていただき、ありがとうございました!
仰る通り、近年の漫画作品は、人気作品であれば長期連載が当然になる為、多産で面白い漫画家が排出されにくい構造になっています。
そこで、他分野まで含めてもよい、ということのようですので、お答えします。
私が手塚氏以外に唯一、はてダでタグ登録している、田中ロミオというクリエーターがいます。
主に、エロゲーと呼ばれる18禁シナリオゲームのライターとして活躍されてます。
以下の点を推薦理由として挙げておきます。
(1)手塚氏に匹敵するほどの多産家
氏の処女作デビューは1999年です。まだ10年かそこらのキャリアでありながら、現在までに主要な仕事でシナリオ執筆約7本、監修約10本、ライトノベル5冊を残しています。
また、ロミオ氏のシナリオは一本につきおおよそ小説数冊分の分量があることも付記しておきます。ゲームとラノベという二枚草鞋を履いていることも、漫画とアニメの二枚草鞋を履いていた手塚氏と被る所があります。
(2)手塚氏に匹敵するほど、多ジャンルに挑戦し続ける作家である
ホームドラマテイストの感動作品、泉鏡花リスペクトの擬古文体を含む民俗学伝奇作品、量子論をテーマにしたSF、脳内ネットワークを種族同士の戦争に用いたハードSF、オタクの生態を描いたコメディ、思春期の暴走を描いた青春小説など、近年私が知る作家の中で最も「ジャンル」を縦横無尽に駆けている作家です。
(3)手塚氏に匹敵するテーマ性と深み
ロミオ氏の作品は基本的にエンタテインメントでありながら、人間が生きる上でのコミュニケーション不全問題、自由意志の有無とその尊厳など、深いものを提示してきます。ネットを周覧すると、「人生が変わった」と言えるほどの影響を受けている人間も多々見受けられます。それでいてSF描写に関してははっきり言ってハヤカワSF文庫顔負けのものを出しています。
(4)手塚氏に匹敵する大衆からの支持(その期待)
実際に、デビューからおよそ10年程度でありながら、既に、熱狂的とも呼べるファンを多数獲得しています。シナリオライターの人気投票をすればどんなランキングでもベスト3には必ず入るほどの支持を得ています。
mixiでのコミュニティ参加人数などを比較しても、
手塚治虫(6852)(承認制ですが)
田中ロミオ(山田一)(2128)
と、知名度と年月を考慮に入れれば、既に充分な大衆の支持があると思います。手塚氏と違い、支持層の多くが若者であることからも、今後知名度が伸びていくだろうと思われます。
以上が、ロミオ氏を挙げた理由です。
反論に「卑賤であるエロゲライターの分際で何を言っているんだ」と仰られる方は、手塚氏の作品が当時「漫画の分際で」と蔑まれていたことを鑑みてください。
---
追記ですが、他にいないかと考えてみると、、京極夏彦氏(1994年デビュー)なども浮かびました。どちらにせよ、現在の漫画作品のシステムで、手塚氏の代わりを求めるのは酷なことと思います。
回答ありがとうございます。
いや、まったくもって、これは凄いですね。。
まさに、手塚治虫氏に匹敵するという議論が十分成り立ちそうな方ですね。
田中ロミオ氏、未チェックでした。
是非、チェックしてみようと思います。
京極夏彦氏も凄いですね。彼の作品も、もう少し読み込んでみようと思います。
ありがとうございました!
まず──。
手塚治虫先生との比較を考えずに、純粋に、今現在、おもしろくて深みのある作品を書いておられる作家さんを考えます。
なぜなら、40年のキャリアを持つ作家は最近の作家ではなくなるため、
手塚先生に並ぶ多作の作家をあげようとは思いません。
多作ならいいってモノじゃないことは、fromdusktildawn さんも当然、理解した上での質問でしょうから。
次に、「手塚先生に匹敵するおもしろさ」という言葉の定義を考えます。
「エポックメイキングなおもしろさ」ではなく、
「今読んで、純粋におもしろいと思う作品」を並べます。
その上で、『アトム』や『火の鳥』や『ブラック・ジャック』よりも、
私がおもしろいと思う作品を書いておられる作家、
それが、この質問の大意と解釈します。
(予防線を張る形になり、申し訳ございません。)
ここで──。
(最近の作者を尋ねているので)現在連載中の作品の中で、
もっとも勢いのある作品は、尾田栄一郎先生の『ONE PIECE』でしょう。
ぐいぐい読ませるパワーと深さ、非常に練られた複線と、
それを裏打ちする人気。
純粋な「おもしろさ」では、どの手塚作品よりも上だと思います。
(もちろん、手塚先生より後の時代のため、巨人の肩に乗っているからでしょうが。)
ただ、尾田栄一郎先生はまだ、ONE PIECE 以外の連載を持っていないため、
作品数では手塚先生にかないませんが、
連載デビュー作でゼロ年代少年漫画の代表であられるので、
今後にも十分、期待できるでしょう。
他にも、初連載で圧倒的な人気を誇っている作家さんでは、
『NARUTO』の岸本斉史先生や
『鋼の錬金術師』の荒川弘先生などがおられ、
それぞれ、時代を代表する、おもしろく、人気のある作家さんです。
複数の長期連載をもつ作家を求めているなら、
『最近の作家』ではなくなりますが、
鳥山明先生、高橋留美子先生、浦沢直樹先生、井上雄彦先生、冨樫義博先生などが
時代を代表すると思われます。
(他にもおもしろい作家さんはたくさんいますが、
売れている作家さんをあげました。)
巨人の肩に乗った上でですが、手塚作品を超えるおもしろい漫画を書かれていると思います。
尾田栄一郎氏の名前は、よく挙がりますね。
彼の短編集も読み込んでみると、彼が今後も次々の名作を量産するかどうかがある程度予測でき、単なる一発屋ではなく、彼が手塚治虫氏に匹敵する作家性を持つかどうかが分かるのではないかと思ってきました。
今度、彼の短編集をチェックしてみたいと思います。
岸本斉史氏や荒川弘氏も、代表作だけではなく、その短編集もチェックして、今後、彼らがどれだけ名作を量産しうる可能性があるのか、考えてみたいと思います。
高橋留美子氏は、子供のころから、たくさん読んでいます。人魚シリーズなど、比較的短い作品に、彼女の奥深さが出ている気がしています。
冨樫義博は幽☆遊☆白書だけ読みました。とても面白いと思いました。ただ、彼の他の作品はチェックしておりませんでしたので、今度チェックしてみようとおもいます。その後、どんな開花を見せているか、楽しみです。
とにかくおもしろいマンガを描く。
という括りであれば、新井英樹さんがふさわしいと思います。
手塚治虫さんとはハッキリ言って真逆に位置するマンガ家ですが、そのマンガにかける魂は今、現存するマンガ家と比べると頭が一つ抜けています。
「宮本から君へ」 「キーチ!!」(キーチVS) 「ザ・ワールド・イズ・マイン」
などがオススメです。
「ザ・ワールド・イズ・マイン」は、リアルタイムで読みました。
すばらしい面白さだと思いました。
最近完全版が出ているようなので、改めて読んでみようと思いました。
他の作品は未チェックなので、今度チェックしてみようと思います。
たしかに、その価値はありそうです。
手塚でも表現できなかった(しなかった?)、いや唯一無二の存在という意味で
いましろたかしを推薦します。
質問者の「最近」からは少し外れますが、25年以内の作家ですし。
初期のいましろたかし―ハーツ&マインズ+ザ★ライトスタッフ+その他 (Big comics ikki)
特に、上記2冊については、非モテ・ニート・非コミュなどという言葉が出て来る以前から
そういったものをテーマにしていて、非常に深みがあります。
特に初期作品はバブルの喧騒のもとで描かれたという点で特筆すべきものがあると思います。
(4畳半の風呂なしアパートで、自意識過剰とコミュニケーション不全に潰されそうになりながら、
思わず変態電話をかけまくってしまう心理状態を、俺は笑えない。泣ける)
あとは、手塚的テーマ(ある意味で、神・知能がテーマ)ということで、現役の文化人類学者(富山大学人文学部准教授)でもある都留泰作を推します。
ご紹介ありがとうございます。
ウィキペディアもみてみましたが、たしかに、この人は面白そうだし、深みがありそうです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%97%E3%82%8...
ぜひチェックしてみようと思います。
都留泰作氏も、ウィキペディアを見る限り、よさげな匂いがします。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%83%BD%E7%95%99%E6%B3%B0%E4%BD%9...
京都大学と言えば、進化人類学の研究の一大拠点ですし、こういう人類学系の知識って、面白い作品を描くのにすごくよい肥やしになりそうな気がします。
「ガダラの豚」や「精霊王」的な面白さというか。
この方もチェックしたいと思います。
どうもありがとうございました!
要するに「おれの知らない最近の良質なマンガ家を晒せ」と理解したので、知名度は無視します。どっちかというとロキノン用語で言うところの「狂気」系は外しました。
落合尚之
初単行本『黒い羊は迷わない』が96年ですからOKかな、と。カルト的新興宗教。ハッキング。中国の発展。エンコー。攻性自殺的少年犯罪。といった時節ネタを普遍的な人間洞察につなげよう、という姿勢は近いものがある気がします。最新作『罪と罰』は、本気であの『罪と罰』を翻案していて、意欲作ですね。
日本橋ヨヲコ
手塚治虫に匹敵する説教臭さw言い方を変えるなら「倫理観」です。最近は女子バレーのスポ根で徐々に芸風を拡げつつある。
三宅乱丈
新しくはないかも。エモーショナルさ=微妙な身体感、エロさ、それと並立すると言うより密接に絡まった、卑近なリアリティにあふれる壮大なファンタジー感覚。801感覚の極北とはここまで可能性をひろげるものなのか、とゆー。手塚というより大デュマに近いと思います。『イムリ』おすすめです。
安田弘之
ここら辺に来るともう完全に古い。『ショムニ』があったので、この中ではいちばんメジャー感。自分が思う手塚と共通する点は「人間のダメさへのまなざし」。つきはなすでもなく、過剰に擁護するでもなく、人間のあらゆるダメさを受け容れ、描く手腕はけっこう貴重だと思われます。「ドラマの原作ね」と思われがちですが、『ショムニ』も全巻読むとラストの方とか右京くんの会社人としての自我崩壊と再生の物語になってたりしてなかなかのもの。もちろんエロい描線は深く絶妙で『紺野さんと遊ぼう』は資料的価値すらあると思う。
ゆうきまさみ
ぜったい最近じゃねえ。でも『バーディ』。かなり良いッスよ。
あと既出の後押しをすると、こうの史代とシマトラは必須かと。
はまぞうが何故か貼れないのでURLはダミーで。
回答ありがとうございます。
落合尚之氏は、未チェックでした。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%90%BD%E5%90%88%E5%B0%9A%E4%B9%8...
> カルト的新興宗教。ハッキング。中国の発展。エンコー。攻性自殺的少年犯罪。といった時節ネタを普遍的な人間洞察につなげよう、という姿勢は近いものがある気がします。最新作『罪と罰』は、本気であの『罪と罰』を翻案していて、意欲作ですね。
これを読むと、いかにも面白そうですね。
是非読んでみたいと思います!
> 日本橋ヨヲコ氏
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%A9%8B%E3%83%A...
ああ、少女ファイトの人か!何かの拍子にちらりと読んで、すごい気になってました。
是非読んでみようと思います。
> 三宅乱丈
> 新しくはないかも。エモーショナルさ=微妙な身体感、エロさ、それと並立すると言うより密接に絡まった、卑近なリアリティにあふれる壮大なファンタジー感覚。801感覚の極北とはここまで可能性をひろげるものなのか、とゆー。手塚というより大デュマに近いと思います。『イムリ』おすすめです。
そうそう、そういうのが読みたいです!読みます!
ああ、なんで見落としていたんだろう。
> 安田弘之
> 自分が思う手塚と共通する点は「人間のダメさへのまなざし」。つきはなすでもなく、過剰に擁護するでもなく、人間のあらゆるダメさを受け容れ、描く手腕はけっこう貴重だと思われます。「ドラマの原作ね」と思われがちですが、『ショムニ』も全巻読むとラストの方とか右京くんの会社人としての自我崩壊と再生の物語になってたりしてなかなかのもの。もちろんエロい描線は深く絶妙で『紺野さんと遊ぼう』は資料的価値すらあると思う。
うーむ。これも、ドンピシャにくる感じ。ストライクゾーン。すばらしい。
この人も未チェックでした。これは読まねば。
> ゆうきまさみ
> ぜったい最近じゃねえ。でも『バーディ』。かなり良いッスよ。
パトレイバー、究極超人あ〜るは、すごい好きでした。パンゲアの娘 KUNIEも面白かったです。不覚にも『バーディ』はまだ読んでません。読みます!絶対読みます!
いろいろ教えていただき、ありがとうございました!
いくえみ綾
もうベテランの少女漫画家ですが、時代時代に合わせた登場人物の心理描写を描くのがとてもうまい。
恋愛から家族、死といった普遍的なテーマを、日常的でリアルなストーリーに落とし込む様にうならされます。
作品は『かの人や月』、『潔く柔く(今年、講談社漫画賞受賞)』などをお勧めします。
表題を見てすぐに頭に浮かんだのは既出の「新井英樹」やナチュンの「都留泰作」なんですけどね。
回答ありがとうございます。
> いくえみ綾
この方は未チェックでした。
興味深いですね。
今度チェックしてみます。
> 「新井英樹」や「都留泰作」
やはり、ここは重点チェックですね!
ありがとうございました!
ただ単に面白いとかうまいとかそういうのだけじゃなく、手塚治虫に匹敵=一ジャンルを作った作家と解釈すると…
京極夏彦
デビューして15年ですがチルドレンが沢山います。新本格ミステリに属する作家ですが、個人的には彼以前と彼以降にわけられると思います。
舞城王太郎
ミステリ作家やSF作家が純文学に転向したり、あるいはその逆だったり、ライトノベルから一般文芸に移ったりという例は以前からありますが、ここまで一つのジャンルの枠に収まらない作家って彼以前はあまりいなかったのではないでしょうか。
しりあがり寿
弥次喜多in Deepなど、多分読むと衝撃を受けると思います。読む人を選ぶと思いますが…。一ジャンルを切り開くという意味で手塚治虫に匹敵すると思います。
というわけで、ここ15年ほどの人から選びました。
回答ありがとうございます。
> 京極夏彦
> デビューして15年ですがチルドレンが沢山います。新本格ミステリに属する作家ですが、個人的には彼以前と彼以降にわけられると思います。
チルドレンを沢山生み出す、というのは、一つのスタイルを切り開いたということであって、そこはまさに手塚治虫的ですね。
> 舞城王太郎
> ミステリ作家やSF作家が純文学に転向したり、あるいはその逆だったり、ライトノベルから一般文芸に移ったりという例は以前からありますが、ここまで一つのジャンルの枠に収まらない作家って彼以前はあまりいなかったのではないでしょうか。
マイジョーは私もけっこう読んでいます。
彼、すごいですね。はじめて読んだときには、感激しました。
たしかに、彼は手塚治虫氏にはマネの出来ないものを持っていますね。
単に分野が違う、ということだけではなく、手塚治虫氏には、あそこには届かない。それも、自閉症的な、ニッチな場所ではなく、クリエイティビティの核心において、手塚治虫氏の到達できない場所に、彼は触れている。
その意味で、彼は手塚治虫氏に匹敵するといえる何かを持っていますね。
> しりあがり寿
> 弥次喜多in Deepなど、多分読むと衝撃を受けると思います。読む人を選ぶと思いますが…。一ジャンルを切り開くという意味で手塚治虫に匹敵すると思います。
この方の名前、よく目にするのですが、なんとなく素通りしていました。
読んでみようと思います。
ありがとうございました!
森博嗣(小説家)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A3%AE%E5%8D%9A%E5%97%A3
すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫)
大学助教授の時にデビュー。専攻は建築学。理系ミステリだけでなく、恋愛小説、詩、絵本、写真も手掛ける。
『スカイ・クロラ』は押井守監督で映画化。
作品数、深み、分野の広さはかなりのものかと思います。手塚氏は多作でしたが、この方もかなり多くの作品を世に出しています。
石川雅之(漫画家)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E5%B7%9D%E9%9B%85%E4%B9%8...
もやしもん 8―TALES OF AGRICULTURE (イブニングKC)
1997年デビュー。菌漫画『もやしもん』ばかりが有名だけれども、それによって下地はできたので、これからは元々得意だった歴史もの、日常ものでも活躍するでしょう。もちろん、『もやしもん』も面白いです。ただの雑学漫画に終わらず、ストーリーにも味があります。
笠辺哲(漫画家)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%A0%E8%BE%BA%E5%93%B2
2003年デビュー。この人ははっきり言って有名ではありません。
コミックスもまだ3冊しか出ていないような漫画家さんですが、
この昭和に帰ったかのような絵、ブラックジョークも含んだユーモア、SFは最近の漫画には無いように思います。
短編集は藤子・F・不二雄のSF短編集のように面白く読めます。
回答者 | 回答 | 受取 | ベストアンサー | 回答時間 | |
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21回 | 15回 | 0回 | 2009-08-27 21:18:26 |
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2回 | 1回 | 0回 | 2009-08-28 02:15:48 |
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1回 | 0回 | 0回 | 2009-08-28 04:18:28 |
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1回 | 0回 | 0回 | 2009-08-28 07:18:33 |
5 | ![]() |
194回 | 162回 | 22回 | 2009-08-28 13:20:08 |
6 | ![]() |
2回 | 1回 | 0回 | 2009-08-28 14:30:54 |
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61回 | 54回 | 0回 | 2009-08-29 02:08:22 |
8 | ![]() |
9回 | 6回 | 0回 | 2009-08-29 12:30:28 |
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1回 | 0回 | 0回 | 2009-08-29 13:42:10 |
回答ありがとうございます。
浦沢氏と荒木氏の作品は、私も大好きで、とくに荒木氏の作品は、子供のころからよく読んでいます。
ただ、どちらも「最近の」作家さんではないですよね。
浦沢氏は1983年のデビューだし、荒木氏は1980年からです。とくに荒木氏の漫画は、私がまだほんの子供のころ夢中になって読みました。
昔からの作家さんは、よく存じ上げておりますので、できれば「最近の」作家さんを教えていただけると助かります。
できれば、ここ10~15年ぐらいに登場した作家さんで、手塚治虫氏に匹敵する方をお願いいたします。