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組織を活かす管理会計

何冊かの管理会計本と一緒に購入。会計の本というより、組織論、経営論に近い。

本社機能に代表される、組織運営のためのオーバーヘッドコスト(労務費や事務所経費)などは、間接費用として販売・製造原価に配賦されることが多い。この際の妥当性を求めると、ABC(Activity Based Costing:活動基準原価計算)ということになるのだが、たとえそうしたとしても、間接費用は悪者扱い、削減すべき対象として見られがちである。この本では、組織形態の変遷に伴い、フラットな組織においては、情報共有コストなど寧ろ間接費用は増える傾向にあると述べている点に共感した。

他にも、行動経済学ではないけれども、エンパワメントといった行動の動機付けに関する記述や「ザ・ゴール」で有名な制約理論にも触れており、いろいろな「何故」に答えてくれる本として面白かった。アマゾン書評では読みにくいと書かれているが、僕的にはそうでもなかったな。

組織を活かす管理会計―組織モデルと業績管理会計との関係性
伊藤 克容
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2 学会向け?

2つのOSがハイプを引き起こす?

明日だ。10/18(日本時間10/19)に、コード名Gutsy Gibbonと呼ばれていたUbuntu 7.10がリリースされる。以前と比べて機能追加された点は、
  • ハードウェア管理の改善。Plug&Playでプリンタを使えるようになった、とか
  • 複数モニターのサポート
  • Windows互換性。NTFSを含むWindowsディスク領域に対し、読み書き可能に
  • Compizによる3Dなど、ユーザーインターフェースの拡張(下のビデオ参照)
  • デスクトップ検索
  • 著名なFirefoxプラグインの自動インストール
など。New York Timesも、Windows Vistaへの反発の動きや、「Ubuntuが(Compizのことだと思うが)アイキャンディ(見るものの興味をひく視覚的効果)を用意するぜ」と報じている。確かにCompizは役に立つかどうかは別に、Vistaを圧倒するだけの視覚効果はあると思える。

また、10/26リリースと時期的にほぼカブる、Mac OS X Leopardが300を超える新機能ということで様々なブログで取り上げられているが、この2つのOSでちょっとしたハイプを形成する気がする。Mac Nanoのウワサもあるし、これがもしも、Multi Touch UIだったりしたらもう大変なことになる。いや、実際にはHD-less程度かなと思えるが...。

Ubuntuの方は既に次に向けた動きもあって、10月末から11月にかけてUDS(Ubuntu Development Summit) 2007がボストンで開かれ、今後のロードマップが話し合われるとのこと。UbuntuはWindowsと比べて進んでいたりまだ未実装の部分があったりするが、ものすごい速度でその差を埋めていっているようにみえる。日本語ローカライズ版もほどなくして出ると思われるので、Ubuntu Japanese Teamのページをチェックするとよい。オープンソースなので感謝と貢献の気持ちでね。まあ、僕に出来ることは自分で使ったり、こうやって広めることだけだが。


どーでもいいが、気がつくと右上のGMail容量が約3.6GBに!ひいい...

Switchbike

Ron de Jong氏が作った、Switchbike。伸び縮みするんだって、おもしろーい。
Switchbike - I Want One | Fresh Creation:
During Holland Innovation I ran into an incredible bike made by Ron de Jong: the Switchbike. The bicycle can be used in two different settings: 1) as a regular city bike, 2) as a lowrider. You can simply switch from one setting to the other by turning the left handle on the steering.
Youtubeビデオはここだ。Ronは大量生産してくれるメーカーを探しているらしく、希望する方はFreshcreation(上のブログのオーナー)にメールしてくれって。

ところで、この伸び縮みするっていうアイデア、ブレストの父、Alex Faickney Osbornチェックリストを使わなくても、車やバイクに使えるんじゃないか?と誰でも気付くだろう。
RINSPEED PRESTO:
The Rinspeed Presto transforms itself in a few seconds from an under-3-meter long two-seater roadster - presto! - into a 3.7-meter long four-seater with plenty of room for the rear-seat passengers. The additional space can also be used as a pick-up bed for cargo when the rear-seat backrests are folded down.
そう。既にあるんだよねー、RINSPEED社のPRESTOが! これ、74.6cm伸び縮みする。キワモノかと思いきや写真を見ると結構カコイイ。エンジンははディーゼル1.7リッターでベンツのものをベースにしており、120馬力/88kwを発生、最高速度は180km/h、865kgのボディを0-100km/h 10.5秒で加速する。ん、日本でも十分な性能です。

うまくすれば、山道では短くなって軽々コーナリング、高速道路ではホイールベースを長くして高速走行安定、と二度美味しいかもね。この次は縦にも伸び縮みして機械式駐車場に沢山入れられるようにするとか、いっそのこと折り畳めるようにするとか。折り畳み自転車がヒントになるかな???

*追記*
日本にもRINSPEED社の代理店があり、株式会社ティーエスエムが取り扱っているようです。但し、PRESTOはコンセプトカーなので買えません。

あと、今年4月のモーターショーに出品されたのをル・ボラン誌などが記事にしている




[Via Boing Boing Gadgets]

次期OpenOffice.orgでOutlook相当が登場予定

OpenOffice.org Conference 2007 (OOoCon 2007)で、OpenOffice.org 3.0の紹介があった模様。
かなり大幅な機能拡張が予定されているみたい。
  • Outlook相当のPIM
    複数カレンダー、空き時間管理など。会議室予約は無いみたいだが、SunのカレンダーサーバーやGoogle Calendarをサポートする



  • Mac OS Xのサポート
  • Microsoft Office 2007のXMLインポート
  • PDFのインポート・エクスポート
  • Calc(EXCEL相当)におけるピボットテーブルとソルバーの改善
  • Web 2.0サポート (ブログとWiki)
  • ウィザード付の新しいグラフエンジン
  • プレゼンテーションにおけるマルチスクリーン
  • Vista統合
などなど。詳しくは上記pdfで。2008年春~夏のどこかでリリースされるとのこと。

LedZep to go digital

Led Zeppelinが11/13以降、デジタルでの音楽配信に踏み切る。今まではiTunesとかで検索しても、トリビュート・アルバムしか表示されなかったからね。やっとこの日が来るのか、と思うと感慨深い。
Led Zeppelin to sell music online - Yahoo! News:
From November 13, Led Zeppelin, which disbanded in 1980 following the death of drummer John Bonham, will make its albums available for download from all online music retailers.
ところで、Jimmy Page本人も聴きに来たというトリビュートバンド、Led Zepagain(Led Zeppelin Againのモジリ)のデモビデオってとってもよく出来ていて驚く。ボーカルのSwan Montgomeryの声質(と体型)がプラントに似ているし、Steve Zukowskyのギタープレイも、70年代のライブにおけるペイジの雰囲気をうまく真似ている。トリビュートバンドでもここまでやれば観客も大喜びなのは頷けるな。

GMail容量増加計画

GMailの容量が近々一挙に増える。
  • 現在、約2900MB
  • 10/24に4321MB
  • 2008/1/4に6283MB
  • その後、毎日3.3MBずつ増加
  • 2038年に42GB
ということらしい。グラフにしてみるとこーなる。10GBに到達するのは2011年。



しかし昔書いた記事で表したKryderの法則への期待感を見事に裏切ってますなあ。ムーアの法則もそろそろヤバい、あと10年くらい?と本人も言ってますし、Kryderの法則もそうなのかな? いずれにせよ、来年の正月にはメールボックス6GB時代の到来。企業はどんどん置いて行かれてゆく...。

で、置いて行かれ様を右上のカウンターで表現してみますた。

[Via Googlified, Google Operating System]

MSのR&Dの資産計上

最初読んだときは何とも思わなかったが、考えてみると諸手を挙げて「ゲイツはエライ!」とは言えないのではないか。
Life is beautiful: ソフトウェアの資産計上に関する素朴な疑問:
ちなみに、そのWarren Buffetととても仲の良いBill Gatesは経営者としては非常に慎重・保守的で、マイクロソフトのR&D費用は常に100%その期の経費として計上されている。とかく評判の悪いVistaだが、5年もの間何千人ものエンジニアをVistaの開発に従事させ、発売までその費用を経費として計上しつつも毎年莫大な黒字を出し続けて来たマイクロソフトという企業はやはり大したものだ、と思った私である。
R&D費用は、
  • 全額費用化
  • 全額資産化
  • 選択的資産化
  • 仮勘定計上
の4種類の処理方法がある。全額費用化法が一番透明性が高そうに思えるけれど、蓄積される知財(例えば特許)という観点に立つと、全額費用化によってそれら知財は財務諸表からは見えなくなる(オフバランス)というデメリットがある。従って、全額費用化法が最も株主へのディスクロージャーとして正しい、とは必ずしも言えないと思う。こんなこともあるので、R&D費用の会計計上についての議論はまだ続いているのだと認識していんだが...。MicrosoftがR&Dを全額費用化しているのは、単に米国で全額費用化がスタンダードであるということと、(はてブコメントでもあったが)黒字減らし、つまり節税のためと考えるべきでは?

ところで、米国では知財の扱いも問題になっていると聞き、資産化オッケー?と思いきや、さにあらず、連結企業などでコストシェアリング契約により、全額費用化に加え知財からの恩恵分をさらに上乗せで費用計上するという流れがあるようだ。
ベンチャー企業にとっては、黒字を計上するためにも、R&D費用やソフト開発費すら資産計上したいところだろうが、逆というか、なんだかより厳しくなる方向ということか。