Xigh.org、オープンソースのビデオコーデック「Theora 1.0」をリリース
非営利団体Xigh.org Foundationは11月3日、オープンソースのビデオ圧縮フォーマットの正式版「Theora 1.0」を公開した。特許ライセンスが一切不要のビデオコーデックで、正式版登場により適用が広がることが期待される。
Theoraは米On2 Technologiesがオープンソースとして公開した「VP3」を強化したビデオコーデック。同技術を利用して、オンラインでもディスクでもビデオを配信できる。CPUフットプリントが少なく、移植性に優れる点を特徴とする。
Theora 1.0は、改訂版BSDライセンスを採用したリファレンスライブラリ、仕様、APIドキュメント、サンプルのエンコーダ/デコーダソフトウェア、リアルタイムストリーミング向けRTP(Real-time Transport Protocol)仕様の草案を含む。これにより、オープンソース/プロプライエタリに関係なくあらゆるソフトウェアが同リファレンスライブラリを利用できるという。
Xigh.orgによると、MozillaのWebブラウザ「Firefox」、ノルウェーOpera Softwareの「Opera」の次期版などがTheoraのネイティブ対応を予定しているという。
Xigh.orgはまた、米Red Hatの出資を受け、次期版「Thusnelda」(開発コード名)の開発を進めていることも明らかにしている。
Xigh.org Foundation
http://xiph.org