趣旨
2011年は、東日本大震災、ユーロ危機による世界経済同時不安、超円高、タイの大洪水など、日本のものづくりにとっても過去にない激動の1年でした。
これまでも、日本のものづくりは幾多の環境変化に立ち向かってきましたが、変化のスピードはますます速く、企業に与える影響も巨大なものになってきています。
そんな岐路に立たされている現在、重要な生き残り策の一つが“設計力の強化”です。“設計力の強化”をPLMの視点から見直して、グローバルなものづくり業務プラットフォーム「P3LM」を提案します。
坂井 佐千穂
(経歴)SCSK株式会社 製造ソリューション事業部 営業推進部 ものづくりITアドバイザー
1975年諏訪精工舎(現セイコーエプソン)に入社。開発・設計経験の後に、設計手段(CAD、CAE)の開発・適用の推進に従事。1990年後半からおよそ15年間、全社設計プロセス革新活動を推進し、業務の本質追求、新しいしくみ化を目的に、3次元設計・CAE、IT(PDM、PLM)、品質工学などの手段や手法の融合適用によるパラダイム変革を実践。2008年住商情報システム(現SCSK)に入社。爾来、ものづくりITアドバイザーとして、日本のものづくりの“次の一手”を、ものづくり企業と共同で構想・実践中。3次元設計、CAEのユーザー会会長、ECOM委員などを歴任。現在は横断型基幹科学研究団体連合人材育成調査研究会委員を委嘱。