GUIに対して文字ベースのコマンドラインインターフェース。よくCUIって表記されていますけど、そんな英語ないです。正しくはCLI。コマンドラインインターフェースです。
Windowsでもコマンドラインはあります。とくにネットワーク回りを調べるときは良く使います。ipconfigとかpingとかtracertとか・・・
ですけれどWindowsのコマンドラインはとても使いづらく、デフォルトでは補完機能もOFFのまま・・・
ubuntuはlinuxですのでコマンド回りは極力ユーザーの負担を減らすように工夫されています。慣れるとGUIでいちいちマウスを動かして操作するよりはるかに楽に作業できます。
ということで、これだけ覚えておくとがぜん楽になる使いかたいろいろ♪
入力したコマンドの履歴を見る
今までに入力したコマンドの履歴を
historyと打つことで見ることが出来ます。過去に自分がどんな作業をしたのか一目瞭然です。後で作業メモを取るときなどにもこの履歴があると大変楽になります。
またカーソルキーの↑キーで履歴をたどることも出来ます。
履歴からコマンドを入力する
履歴には左に番号がついています。これを
! マークの後に続けて番号を入力することで、過去に入力したコマンドを再度実行することができます。
エイリアスを使う
lsやcpやmvなど、短いコマンドは入力するのに苦になりませんが、historyとか毎回キーボードを叩くのはおっくうです。そこで別名定義をしちゃいます。たとえば端末から、
alias h='history'
と入力すれば、historyというコマンドがhという別名で定義されます。これでいちいちhistoryと7文字も打鍵する必要がなく、一文字hと入力するだけでhistoryが実行されちゃいます。らくちん♪
ただこのままだと、再起動するとエイリアスが消えてしまうので、
~/.bashrcに定義を記述しておきます。
gedit ~/.bashrc
としてbashの設定ファイルを開き、alias h='history' を書き込んで保存したら、
source ~/.bashrc
と端末に打ち込んで、定義した設定を即座に反映させておきましょう。
- エイリアスを一時的に無効にしたいときは
実行させたいコマンドの先頭に「 \ 」バックスラッシュを入れると、エイリアスの設定が無視されてコマンドが実行されます。
過去に入力したコマンドを検索する
後方一致検索が出来ます。端末で、
Ctrl + R とすれば、プロンプトが
(reverse-i-search)`':
となって、検索文字列入力待ちになるので、キーワードを打ち込み、望みのコマンドが出てきたらエンターキーを押せば確定されて実行されます。
補完機能を使う
コマンド名ばかりかオプションも補完してくれます。試しに sudo apt-g とキーボードを叩いて、次にタブキーを押しましょう。すると sudo apt-get とコマンド名が補完されます。そのまま sudo apt-get upd と入力してまたタブキーを押します。今度はsudo apt-get update とオプションも自動的に補完されます。
このようにlinuxには極力使用者の労力を減らす工夫が随所に散りばめられているのです。だから、linuxを使い慣れた人たちなんかは、慣れたらCUIの方が早いし楽だよ。とか言うのでしょうね。
Windowsのipconfigに相当するコマンドのifconfigですが、ifcと3文字打ってタブキーを押すだけで補完できちゃいます。楽ですね〜
端末へのコピペは?
普通はCtrl + V ですが、端末に張り付ける場合は、
Ctrl + Shift + V で張り付けます。切り取りも同様に
Ctrl + Shift + C となります。
端末を一時的に全画面表示にする
F11 キーを押します。元にもどすときは、もう一度F11キーを押すと元のサイズに戻ります。
端末の画面を一度クリアにする
Ctrl + L キーで画面を初期化してくれます。