タイム誌ベスト報道カメラマンにAFPロンガリ氏、中東取材で評価
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【12月21日 AFP】米誌タイム(Time)が選ぶ2012年のベスト報道カメラマンに20日、フランス通信(AFP)のマルコ・ロンガリ(Marco Longari)氏(47)が選ばれた。
イタリア出身のロンガリ氏はコソボ、アフリカ、ロシア、グルジアでの取材経験を持ち、2007年からはイスラエルとパレスチナ自治区を担当するAFPチーフカメラマンを務めている。
タイム誌はロンガリ氏について、「2012年に中東で撮影された一連の写真は、これまでの迫力に満ちたものから唯一無二の写真に進化した」と評価。ロンガリ氏の写真なしに激動するアラブ諸国の現実に思いをはせることは不可能だったと称賛した。
「言葉では伝えられない苦悩」をとらえたロンガリ氏独特のスタイルが表れた例として、タイム誌はイスラエルのガザ地区空爆で死亡した幼い娘の遺体を抱いて嘆く母親の写真や、一見平穏に見えるガザ市(Gaza City)の市場で馬を訓練する少年の写真などを挙げ、「静寂のなかにも恐怖と暴力が存在する状況を伝える決定的な写真を送り続けた」と評している。
受賞の報にロンガリ氏は、先駆者的に報道写真に取り組んできたAFPの勝利だとコメント。「思うように仕事をさせてくれた」としてAFP中東支局の上司に謝意を示した。
また、「私はさまざまな出来事を伝えることが好きな人間であって、写真の出来を競うつもりはない」と述べ、「どのような記事であっても、決定的な瞬間を人々の日常を通して視覚的に伝えるよう心がけなければならない」と報道写真家としての心構えを説明した。(c)AFP
イタリア出身のロンガリ氏はコソボ、アフリカ、ロシア、グルジアでの取材経験を持ち、2007年からはイスラエルとパレスチナ自治区を担当するAFPチーフカメラマンを務めている。
タイム誌はロンガリ氏について、「2012年に中東で撮影された一連の写真は、これまでの迫力に満ちたものから唯一無二の写真に進化した」と評価。ロンガリ氏の写真なしに激動するアラブ諸国の現実に思いをはせることは不可能だったと称賛した。
「言葉では伝えられない苦悩」をとらえたロンガリ氏独特のスタイルが表れた例として、タイム誌はイスラエルのガザ地区空爆で死亡した幼い娘の遺体を抱いて嘆く母親の写真や、一見平穏に見えるガザ市(Gaza City)の市場で馬を訓練する少年の写真などを挙げ、「静寂のなかにも恐怖と暴力が存在する状況を伝える決定的な写真を送り続けた」と評している。
受賞の報にロンガリ氏は、先駆者的に報道写真に取り組んできたAFPの勝利だとコメント。「思うように仕事をさせてくれた」としてAFP中東支局の上司に謝意を示した。
また、「私はさまざまな出来事を伝えることが好きな人間であって、写真の出来を競うつもりはない」と述べ、「どのような記事であっても、決定的な瞬間を人々の日常を通して視覚的に伝えるよう心がけなければならない」と報道写真家としての心構えを説明した。(c)AFP