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商品の説明

著者について

J・M・ケインズ (ケインズ，J.（ジョン）M.（メイナード）)
1883年イギリス生まれ。1946年没。
ケンブリッジ大学キングズ・カレッジ卒。ケインズ経済学を確立した、
20世紀を代表する経済学者。
著作に『確率論』（ A Treatise on Probability, 1921）、
『貨幣改革論』（A Tract on Monetary Reform, 1923）、
『貨幣論』（A Treatise on Money, 1930）など。
『雇用と利子とお金の一般理論』
（The General Theory of Employment, Interest and Money）は
1936年の著作。

登録情報

出版社 ‏ : ‎ ポット出版 (2011/11/16)
発売日 ‏ : ‎ 2011/11/16
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本 ‏ : ‎ 272ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4780801710
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4780801712
寸法 ‏ : ‎ 13.1 x 1.9 x 18.3 cm

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山形浩生

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1964年生まれ。小学校1年生の秋から約1年半、父親の海外勤務でアメリカに居住。麻布中学校・高等学校卒業後、東京大学理科Ⅰ類入学。東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻を経て、某調査会社所員となる。1993年からマサチューセッツ工科大学に留学し、マサチューセッツ工科大学不動産センター修士課程を修了。1998年、プロジェクト杉田玄白を創設。

某調査会社で開発コンサルタントとして勤務する傍ら評論活動を行っている。また先鋭的なSFや、前衛文学、経済書や環境問題に関する本の翻訳を多数手がけている。

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ｔａｂｌｅｔおやじ
要約が面白い！
2024年8月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ケインスの一般理論は、学生時代の卒論のテーマの資料として何回も読み直した記憶があります。
本書は、要約がついており余り学際的にならず非常に楽しく読めました。読み物としても秀逸で、一般理論のアウトラインを把握する入門書としてもお勧めです。

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レポート
アマヤス
Henry Thorntonさんの意見は、筋違い。クルーグマン氏の解説本などを読まれると良い。
2017年3月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本は、一般理論のを読む前に読むべきである。
松原隆一郎という愚昧な学者が、この本の筋違いの批判をしているが
一般理論をどのように読めば、彼のように現代マクロ経済政策を批判する
という愚かな結論にたどり着けるのだろうか？
簡単んである、独りよがりに原文だけを眺めているからである。
クルーグマン、スティグリッツを始め、スヴェンソン、テミン、アイケングリーンなど
現代経済の理論の発展に全くついてきていない感がる。

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9人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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レポート
キタ
これでも、一般読者には難しい。
2012年1月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
解説も書いている飯田氏がラジオで紹介しているので読んで見た。
結論から言うと、難しいです。
山形氏の翻訳は経済学書の日本語としても分かり易い内容で素晴らしいものであるが、それでも経済学をある程度学んでいないと理解が難しいと思う。
現在使用されている経済用語（意味も含めて）と本書の経済用語は時代背景から含めて異なる（ように思える）ため、その辺りを理解するのに一苦労する。
ただケインズは現在の経済学において賛成派、反対派双方にとって基礎を担っており、本書の内容をベースにして語られていることが多いことから、現在の経済動向に関する各エコノミストの分析を理解するうえで読む価値は充分にある。

難しくて読み切れない人には、山形氏の解説だけでも一読の価値はあると思う。

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22人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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レポート
底辺DD
難しいとか言ってる人がいるけど・・・
2012年8月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読みやすくて良いです。
拾い読みするだけでも楽しいと思います。

不況は放置しても解決しないので投資支出を政府でコントロール
したりして対処しましょう、自由放任で放置するのは良くないよ
と言った内容。

有名な「美人投票」、「知的影響から自由なつもりの実務家は・・・」
といった内容も出てきます。

現在マスメディアによって流布されている世界観とは違った内容が
描かれており、目から鱗でした。

この本は難解なそうで、山形氏の平易な訳文を持ってしてもイマイチ
理解しきれないのですが、読む度に感動を覚えるのは何故でしょうか？

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14人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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レポート
Henry Thornton
A Largely Pointless Summary
2014年3月22日に日本でレビュー済み
　良い要約は当然のことだが良い読みに基づきます。この要約の基である読みの部分は、講談社学術文庫にあるこの要約者の全訳でも検証可能です。出版時期は後先となってますが、本書レビューをする場合、この読みの部分の吟味に基づく以上に正確なものは考えられないでしょう。

　ググッて見ると要約者がこの全訳を思い立ったのは、高名な研究者の松原氏に不明を窘められ、悔し紛れに読了済みのアリバイをつくっておきたかったためのようです。しかし、リンカーンではないですが、月はでていないようなのです。

　「この要約者の翻訳は読みやすい」と妄信される方も少なくないです。が、実際に読みやすければいいのですが、いったい何を根拠にしてのことか定かではありません。例えばその翻訳が、「簡単であるが意味の適切さを欠いた単語を用い、言い回しが幼稚な」ことをもって、意味不明な翻訳を読みやすいとするのは勘違いも甚だしいことにもなりかねません。

　ここはひとつ要約のベースとなる要約者の読解の腕前を拝見することにしましょう。赤ペンをとっての答案採点のように、一段落に10点を配し、誤りひとつ−1点の減点方式で要約者の翻訳文に臨むとどのような結果となるでしょうか。2013年3月18日版PDFの翻訳が本人のwebサイトで参照可能なので、書籍版より日付の新しいこともありこれを利用します。

　つぎの箇所は、第21章のよく引用され、流暢かつ洒落ており、噛んで含めるように書かれた、意味がとりやすく、中身もケインズらしい英文です。使ってある単語も見慣れないものはほとんどなく、当たり前ですがとても英語らしい文章です。もう少し先から引用したほうが良く意味が取れますが、引用が長くなるので最後の2文にとどめると；

原文：
It is a great fault of symbolic pseudo-mathematical methods of formalising a system of economic analysis, such as we shall set down in section vi of this chapter, that they expressly assume strict independence between the factors involved and lose all their cogency and authority if this hypothesis is disallowed; whereas, in ordinary discourse, where we are not blindly manipulating but know all the time what we are doing and what the words mean, we can keep 'at the back of our heads' the necessary reserves and qualifications and the adjustments which we shall have to make later on, in a way in which we cannot keep complicated partial differentials 'at the back' of several pages of algebra which assume that they all vanish. Too large a proportion of recent 'mathematical' economics are merely concoctions, as imprecise as the initial assumptions they rest on, which allow the author to lose sight of the complexities and interdependencies of the real world in a maze of pretentious and unhelpful symbols.

イメージをつかんで、要約者の訳はどうなっているか見てみます。

要約者訳：
経済分析システムの定式化として使われる、記号重視の数学もどき手法（本章のセクションIV でやるようなものです）の大きなまちがいは、関連要素同士が厳密に独立だとはっきり想定してしまい、その仮説が許されない場合には説得力や意義が一切失われてしまうということなのです。これに対して、普通の言葉での表現だと、やみくもに操作を行うだけではなく、常に自分が何をしていて言葉が何を意味しているか知っているので、後で考慮すべき留保条件や但し書きや調整をすべて「頭の後ろに」持っておけるのです。でもややこしい偏微分方程式を何ページにもわたる数式（しかもその偏微分がすべて消えてしまうと想定しているもの）の「後ろ」に置いておくことなどできません。最近の「数理」経済学のあまりに大きな部分は、単なる作り物でしかなく、その根底にある当初の想定と同じくらい厳密性に欠け、著者はもったいぶった役立たずな記号の迷路の中で、現実世界の複雑性や相互依存性を見失ってしまうのです。

ふーむ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ものまね芸人コロッケ風にやると、これではまるで、

　この翻訳「のあまりに大きな部分は、」ほかのところ「と同じくらい」「普通の言葉での表現だと」みせかけて、その実「やみくもに操作」した「もったいぶった役立たずな」日本語「もどき」の「迷路の中」で、ありもしない「でもややこしい偏微分方程式」を知っていると装い「『頭の後ろに』持っておける」としたうえで、「しかもその偏微分がすべて消えてしまうと想定し」、「何ページにもわた」り文意を「見失って」はいないでしょうか？ヴェ〜!

　このシュールさは翻訳全ページにわたり、まるで竹中直人の「笑いながら怒る人」という芸さながらです（なお、セクションIV はviの間違い。またこのやまがた、いやこのがたがたの訳文の特徴はこのケインズの翻訳に限らない）。

　この段落につき大目に見た採点をしても、軽々と氷点下、k点越えの要約者の金メダリストぶりには驚かされます。こんな調子で「要約の基礎」となるはずのこの翻訳は、「赤点中学生英語期末試験の悪夢」の状態で、これに基づく要約はさながら「シンガポール上映の検閲済みゾンビ映画」のようなものにならざるを得ないのでは？レビューとしては、さらに、本書での「要約」のされ方など触れればいいのでしょうが、ローマカルタゴへの仕打ちは本意ではなくここまでと致します。まあ、「Keynes is rather like the Bible and Shakespeare, it is very easy to find something he wrote to suit our particular requirement.」ですから。

　ただ、こんな翻訳を出版してしまったのは講談社学術文庫にとり不名誉な話ともとられかねぬので、「同文庫でそろう翻訳はこんな類のものだけではなく、同時期書店で並んで平積みにされていたA.スミスの『道徳感情論』といったとても質のよいものが多くあります」と申し添えておきます。

　最後に、英語は得意でないし、ケインズの文章はネイティブがうまいとほめる名文なので（というか上で見たまま名文ですが、この要約者は英語をろくすっぽ読めてないのに、高名な「『伊東光晴氏がもっぱらケインズの文章が名文』と嘘ついている」と戯言を言って、何故か名文であることを否定しようとしますが）、うまい翻訳はもとよりできませんが、どのようなイメージで上の英文を読んでいるか伝えないと、英語が読める方はいざ知らず、単なる悪口と誤解される惧れがありますから（要約者の誤りを逐一指摘するやり方もありますが、それでは再びローマカルタゴなので）、以下、意味合いを掲げます。

：
経済を分析するのに整然とした手順でそれを定式化するようなやり方（formalising a system of economic analysis）、すなわち（of ）、数学記号をつかった擬似数学的手法を本章第6節の説明でも用いますが、これにはひとつ大きな欠点があります。つまり関係がある入り組んだ諸事象を変数（factors involved）として相互に独立と明示的に仮定するので、もしこれが認められなければ、説得力（ cogency and authority ）がまったくありません。そういうことなので、経済を分析するならいつも（in ordinary discourse）、機械的に数式を用いて通り一遍でやっつける（blindly manipulating）のではなく、今、一体何をやっているのかまた、使っている各用語が意味するところは何かちゃんと自覚して、後からしなくちゃならないだろうし手を抜いてもいけない保留や限定や修正のことを、常に「頭の片隅（at the back of our heads）」に、置いとかないといけません（can）。といっても、xやyを使った式をもともと長々書かなきゃいけないページ（several pages of algebra）で、そこでやる込み入った偏微分を、いくら眼光徹すべき紙背とはいってもそこへうっちゃって、ページ上から（at the back）全部消して見えなくしちゃいけません（cannot）。それはそれとしても、近頃の「数理」経済学ってのは、数式を扱い単に細かく精緻に論ずるばかり（merely concoctions）で、それがよってたつ初っ端の根拠がない仮定（initial　assumptions）と同じくここで述べてきたような肝となる入念な考察を欠いている（imprecise）ので、現実が複雑に絡み合って相互に関係している姿（ sight of the complexities and interdependencies of the real world ）を見失い（lose）、うわべだけで現実にある連関を顧みないから助けにならない（pretentious and unhelpful）数学記号で造り上げた（of）迷宮でやってる当人も迷子（lose in a maze）になっちゃてると著者は思いますよ（allow the author to）。

ケインズを読む場合、近道のつもりで翻訳など利用すると、却って遠回りになるのは伊東光晴氏が夙に指摘されるところですが、とても紳士的な方なのかあまりあからさまにされません。もう少し荒々しい米倉　茂氏にあっても、「かえって遠回り」とされるに違いありません。

「意見が筋違い」などとお門違いのお名指を受けてますので、以下追記いたします。というのもそのお門違いのレビューは具体的になにがどのように筋違いなのかよくわからないばかりか、そもそも書籍レビューの体裁さえなしていません(本に書かれていることへの言及が一切ありませんし、山形浩生の著書がダメダメなのは経済学以前の英語力や国語力の問題なのにそれとは無関係のあさっての話に始終しています)。

２チャンネルののりで書かれるレビューは小谷野敦氏が著書で苦言を呈する通りですが、就中、山形浩生シンパ、一派のそれは、上で掲げたような馬鹿げた山形浩生の翻訳等のさくらや提灯よろしく、なかば第三者詐欺のような様相を呈しています。少し悪質ではないかと思うのです。山形浩生のばかばかしい誤訳を指摘することには飽き飽きしていますが、詐欺の現場を目撃してしまった以上何もしないのは些か良心が咎めますので、ハッキリ分かるようにしました。

当初レビューでは「山形浩生が中学生程度にしか英語が読めておらず、日本語は小学生並み（下記ご参照）」とストレートに暴露するのは気の毒なので遠回しに事実を指摘しておきましたが、「筋違い」などと誤解をされていますので、英語が不得手な人にも英語理解の助けになるようもともとのレビューを敷衍するのがここでの趣旨です。

この山形の本に目を通す価値がないのは、その出鱈目訳文から明らかで、山形浩生がケインズ原著の英語を一段落すらまるで理解できていないからです。このダメダメ本は「要約」と銘打っているものの、ケインズがまるで読めていません。正しい要約なぞ望むべくもないものです。というのが本レビューの筋道であり、しかもこれは意見ではなく単なる動かしがたい明白な事実の指摘です。山形浩生の低劣な訳と読みは全ページ、全段落にわたり、一段落すら意味がサッパリ分からないのです。そこにあるのはケインズの虚像あるいは頓珍漢な山形浩生自身の姿だけです。こんなケインズとはまったく無関係なまがい物を真顔で人に薦めるなんて神経がおかしいか或いは勘違いも甚だしいと思います。

〇なぜ山形浩生は中学生程度にしか英語が読めないのか？簡単である。英語をながめているだけだからである（笑）。

例えば上記英文で
「section vi」は「セクションIV」ではない。
→これは原著ページ間での参照すら確認していないことの証左で、雑としか申せません。

「whereas」は「これに対して」という意味ではない。
→'whereas'には文脈に応じ「しかるに」という意味と「なるをもって」という意味があり適切に訳語を選択しなくてはいけません。ここでの意味は'seeing that'の方です。

「in ordinary discourse」は「普通の言葉での表現だと」という意味ではない。
→ここでの直訳は「論ずるときはいつも」ということになります。

「partial differentials」は「偏微分方程式」ではない。単なる「偏微分」です。
→'equation'という単語はなく、方程式というのは山形得意の捏造です。

「which assume that they all vanish」は「（しかもその偏微分がすべて消えてしまうと想定しているもの）」という意味ではない。
→'assume'の主語は人ではなく「想定して」という意味ではありません。

「the author」は「著者」ではない。
→ここでは本や論文の話は具体的にしていません。(数理経済学をやってる）「当の本人」という意味です。

「can」[can not]は「できる」「できない」ではない
→「しなくちゃいけない」「してはいけない」の意味です。マンガにもよくでてくる簡単な表現です。

「imprecise」は「厳密性に欠け」ではない。
→問題が「厳密に独立だとはっきり想定」することにあるなら逆にある意味「厳密」なのが問題でしょう。これではミスリーディングで文章の内容をとれてません。ここの「ボヤッと」してる内容は文脈に依存します。これは豊富な語彙でケインズが換言しながらたたみかけているところです。

弱い因果の「and」が全く意味が取れてない。
→'pretentious and unhelpful'の'and'など日本語の「ので」の意味です。

これらにとどまらず、この短い文章にある初歩的英文解釈上の誤謬は他多数際限がありません。赤点中学生の悲惨な英語の答案みたいです。まったく英語の授業にすらついていけてない感がある(笑)。

(山形浩生はブログで、松原隆一郎氏に自身の『一般理論』の訳を見せたと自慢げに書いてますが、ご覧の通り支離滅裂な訳文なので同氏が説得されるどころか、ドン引きされただろうことは想像に難くないですね。経済学のレベルじゃなくて、英語、国語のレベルで門前払いといったところでしょうか。)

〇日本語は小学生並み

例えば上記訳文で
「『頭の後ろに』持って」などと普通日本語では言いません。

さらに数学も苦手なようで
「（しかもその偏微分がすべて消えてしまうと想定しているもの）」などと、無知故の意味不明の妄想が平然と書いてあります。できるならその偏微分方程式の偏微分を消すというのをここでやって見せてもらいたいものです。「偏微分方程式」の「偏微分」を消してただの「方程式」になるのかな？馬鹿じゃね？（笑)。

他の私のレビューで、ここで紹介した以外に、山形のウンコな翻訳の誤りを山ほど指摘してますので、ご関心の向きはリンクを辿ってみて下さい。（これは蔑称ではなく山形浩生自身の訳語に基づきます－『ウンコな議論』のレビューご参照。しかし、加藤茶の「うんこちんちん」ではないですが山形の訳語の選択はこれに限らず随分子供っぽい）

それにしてもこんな本を使って演習の課題をやっつけでもすれば、先生に「君、本当にケインズ読んだの？それゲインズ・パックンじゃなかったかい？？」などと言われそうです。とはいえ松原隆一郎氏が、駄本『エコノミストミシュラン』上での自著への誣謗をうけて、「学力崩壊してる大学の先生（記憶ではたしか、田中秀臣、飯田泰之、若田部昌澄が「なんとかトリオ」としてあげられていたように思います）」をブログで指摘されてましたから、その本の著者とか、この山形浩生のデタラメな本に名を連ねている人とか、初等文法無視の若田部昌澄（他書籍のレビューで指摘してまして、これもビックリなんですが松原隆一郎氏が「学力崩壊」と形容するのも合点が行く間違いでした）とかのレベルだとセーフなんでしょうがそれでは大学としてレベル低すぎでしょう。

アマゾンサイト上のレビューに話しを戻しますと、だいぶ前のことですが、私自身、OEDの導入時とvanna-volgaによる価格補正を調べるときamazon.comのレビューが随分と役に立ちました。amazon.jpの読者レビューもそうなることを願って、２チャンネル崩れの面々の更生を期待して本補足を結びます。ハチャメチャ幼稚な山形浩生の著書に万が一にもよいところがあると強弁するなら、具体的な根拠を示していただき、「お前のかーちゃん出臍」式の発言は控えるよう願いたいものです。

武田邦彦氏の口癖ではありませんが「ちょっと、あんたね。何言ってんの」という感じですし、他のひとのレビューからも山形のデタラメ翻訳に辟易されていることが窺い知れますから、口三味線とさくらで低劣な英語力を糊塗する姑息な山形浩生のビジネスモデルは、ケインズを（そしてそもそも英語を）読めもしないのに不遜にも手を出した結果馬脚を現し、既に破綻してるのではないでしょうか。こんな人に訳や執筆を依頼する書肆の良識を疑います。山形浩生にあっては、分かりもしない経済の話でつまらない背伸びをするのは控え、翻訳屋としての矜恃を是非とも訳文上で示してもらいたいものです。得意のウンコな翻訳や議論はもう沢山です。

最後に、ケインズにご関心の向きにあってはkindleなどの機能をフル活用され原書を繙かれることをお勧め致します。ケインズがよい翻訳に恵まれないのは伊東光晴氏や米倉茂氏ご指摘通りですから。ましてこの本の「要約」などとは詐称、痴の欺瞞です。

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BT_BOMBER
読みやすいが簡単ではない
2014年3月21日に日本でレビュー済み
ケインズの一般理論を翻訳と併せて段落ごとに要約した本です。

要約のおかげで非常にすっきりした文章になっており、くだけた文体も併せてかなり読みやすくなっています。
ただし、読みやすい＝簡単ではありません。
経済学の基礎知識が無いと用語がわからないでしょうし、
そこがクリアできて何とか辛うじてついていけるかなあ、という感じで
自分の場合は細かい数式が出てくる箇所でお手上げになりました。

この本と同じ山形氏の翻訳で全訳本も出ていますが、経済の専門家など自信のある方でなければ
まずはこちらを読んでざっくりとしたエッセンスの理解から始めたほうが良いと思います。

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ヒデボン
タメ語でケインズ！
2011年12月17日に日本でレビュー済み
　それにしてもオリジナル版の邦訳は読みにくく、かといって原著まではなかなか手が回らねえっていう人にお勧めのケインズ「一般理論」のタメ語による要約本。そはいうものの、やはり分かりにくい部分はわかりにくい。

　重要な章はきっちりと、どうでもいい個所は大胆に要約しきる！という考え方で、読む者の負担を軽くしている。アニマル・スピリッツ、美女コンテスト、金を穴に埋めるといった有名なキャッチ・コピーはきちんと押さえてあるので、話のネタには事欠かない。

　飯田泰之センセの解説は、まあ、どうでもいいような感じと言えば失礼かもしれないけど、だが、訳編者の山形浩生センセの解説部分はよくわかる。

　いずれにせよ、ケインズの考え方とかマクロ経済学についてのある程度の知識がないと、いくら要約本だといってもついけないこと、当然である。

　いままでの翻訳に満足できない山形センセは、自分で全編を訳し直してしまった。その訳をサイトで紹介しているのだ･････

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