対象商品: 女盗賊プーラン上巻

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女盗賊プーラン下巻
プーランデヴィ

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商品の説明

商品説明

1996年のインド統一選挙で、文盲の国会議員が当選した。プーラン・デヴィ。かつては盗賊の女王と呼ばれたインド民衆の英雄である。義賊の女首領、司法取引による投降、そして11年にわたる獄中生活の後に、彼女が国会で目指したものは何か。そして、波乱の人生を駆りたててきた来歴とは、一体どんなものだったのか――。

本書は、否応のない境遇に反旗を翻したひとりの女性の物語だ。運命に翻弄され、それに決して服従しない魂が出会った苛酷な事態が、上下2巻の詳細な口述筆記をとおして語られている。訳文は読みやすく、優れたノンフィクションという以上に、エンターテイメント活劇として1級品の魅力がある。

インドの文盲率は60パーセントだという。これはカースト制度の遺習によるもので、国家の教育制度をうんぬんする以前の問題である。つまり、プーランは国家を超えた社会・文化のすべてに向かって反逆したのだ。　

11歳で結婚を強いられ、虐待されて婚家を追われたプーラン。その後に待ち受けていた村八分、レイプ、盗みの濡れ衣。盗賊に誘拐されて変転を始めた皮肉な運命と、復讐を契機に始まる人間的な覚醒。圧倒的で底のない社会制度の中で、プーランが見つけ出したものに拮抗する言葉は、彼女自身の次のコメントをおいてないだろう。
――わたしは敬意を払ってほしかった。「プーラン・デヴィは人間だ」と、言ってほしかった。（今野哲男）

内容（「MARC」データベースより）

インドの極貧の村に低カーストとして生まれ、わずか11歳で結婚させられた少女プーラン。虐待の末に婚家を追い出された彼女を待ち受けていたのは、村八分、白昼のレイプ、犬以下の扱い。ある日盗賊団に誘拐され…。

登録情報

出版社 ‏ : ‎ 草思社 (1997/2/1)
発売日 ‏ : ‎ 1997/2/1
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本 ‏ : ‎ 251ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4794207468
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4794207463

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カスタマーレビュー:
4.6 14個の評価

カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国：日本

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てばさき
現実のできごととは思えない
2024年10月8日に日本でレビュー済み

あまりに過酷な人生。
これがインドのカースト制度の現実。欲望に非常に素直な刹那的な人間が集まるとこういう社会が形成されてしますのか。。。

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レポート
ゆこりん
身分や貧富の差がなくなってほしい！
2005年10月23日に日本でレビュー済み
インドのカースト制度。それが根強く残る中での過酷な生活。まるで
物語を読んでいるようだった。一人の女性に起こった出来事。これが
事実だなんてどうしても思えない。それほどひどい内容だった。
だが彼女は、どんなひどいことが自分に起ころうとも、決してくじける
ことはなかった。その強さには驚かされた。この本では、彼女が
国会議員になり、命を狙われているため２４時間体制の警護を受けて
いるというところまで知ることが出来る。（１９９７年出版）
残念ながら、彼女は２００１年７月２５日に自宅前で暗殺された。
同じような苦しみにあえぐ人たちを救おうとする志し半ばでの死だった。
とても無念だっただろうと思う。この世の中から、身分や貧富の差が
なくなってほしい！そう願わずにはいられなかった。

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15人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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レポート
Ganyu
カースト社会の真実
2019年4月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昨今のメディアはインドを『世界最大の民主主義国家』と歌っていますが、真実はどうなのだろうと改めて思わされます。職場を通じて何人かインドの方を知っていますが、彼らの出会い系サイトで今もカーストは考慮されます。
インドでは現在でもほぼ毎日女性に対する暴力は絶えません。
米国のメディアでも時々報道されます。
しかし、これらの事件は突発的なものだとしか思っていませんでした。プーラン・デヴィの自伝を読むまでは、カーストの違いは上が下を見下す程度のものだとしか思っていませんでした。平和な国に住む人間の無知さです。
プーランの冥福を祈ります。

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7人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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レポート
AKAちゃん
波瀾万丈の人生とは正にこの事
2014年9月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
目には目を、歯には歯を。信じられないような暴力の連鎖に、本当にこれが現実にあった事なのかと目を疑いたくなる。しかしこういう人が政治家にまで成り上がれるあたりが、インドの懐の深さだな。

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3人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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レポート
リコピン
フィクションのような実話。
2004年10月13日に日本でレビュー済み
プーラン本人の言を元に書かれたが、その内容は現実味を感じないほどに壮絶だ。
まるで地獄のように思える子供時代から、プーランは盗賊の力を借りて這い上がった。まだ子供の頃に結婚してから身柄を拘束されるまで、プーランを少しでも理解する人間はほんの数人だった。そのほとんどはもう死んだ。
プーランはかわいそうな人だったのだろうか。それは読み終わってもよくわからない。ただ、「プーラン・デヴィは人間だ」それだけは確かに言える。もしかしたらそれだけを、彼女は数十年の間叫びつづけていたのかもしれないとさえ思う。
国民の圧倒的な支持を得て獄中の身から国会議員へと転身したのもつかの間、プーランは銃弾に倒れた。たった数分の短いニュースを見て、私は泣いた。この本を読んでいなければ、何の現実感もなく見過ごしていただろう。
プーラン・デヴィは全くの善人ではなかったが、確かにひとりの人間だった。
それだけは、いつまでも覚えていようと思う。
この本は、少なくとも私にとっては読み物として以上の思い入れがある。だから敢えて評価は並（☆３つ）に留めた。
黙祷。

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12人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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R・U
一度は読んで、損するという人はいない
2014年8月27日に日本でレビュー済み
もともと、ファンタジーは現実の実際の出来事をモチーフにしているという話から
「女盗賊」というタイトルで選んで高校の図書館で借りて読んだのですが
思っていた様な盗賊の話、ではなくて、この世に存在する壮絶な女性差別の事実についての本だった。

それまでの日本人としての認識というか、今までの男尊女卑という認識は
例えば江戸時代では、12歳の少女が白昼堂々レイプされていても
特に何もとがめられない日常のことだったとかいう話とか聞いたりしたことがあって
「きっと弱肉強食とか、そういうことなんだろう、酷い話だ」という感覚だったのだけれど

この世に存在する男尊女卑というものがどれほど執拗でおぞましいものか
イスラム教徒圏に置ける女性差別の話は、現実になんでそんなものが存在するのか有りえないといった様なもので
「女盗賊」というタイトルだとうっかり、子供心で、掴んでしまうけれど、吐き気の及ぼす内容のものだった。

ただ、弱いければレイプ、虐待される、弱肉強食の無法の世界というだけにとどまらず、
むしろ、弱者は虐待される「べき」だと、「法律」そのもので決められて、警察がその為に徹底して動く。
例えばひとつは、インドでは、娘が生まれると、「どうか娘に家事をさせたり性処理の奴隷としてお使いください」と
食べるお金もない中で無理やりにひねり出したお金を男の家に渡して、
女は頼み込んで男に結婚して貰わなければならない、という法律がある。

他、云々と書くことを省略して、プーランは執拗なほどの虐待を、受け続けたすえに
下巻の話に入るけれど、途中から途中までにおいては、とてもスカッとする
神が働いたとしか言えない壮絶なファンタジーと言えるような内容だった。
ヴィクラム程の、ファンタジー世界にしか存在しない良い男を、現実に他に知らない。

ファンタジーに出て来る主人公や登場人物の話とか、
かなりこのヴィクラムや、プーランから、影響を受けているんではないかと思える。
ところどころ、「愛ってなんだ？それって食べ物か？」
―今までの生活の中でそんな言葉を聞いたことがなかった。何か、甘いお菓子のような響きがあるように思えた、…とか、
どこかの重いファンタジー系の書物で、聞いたことがあるような、名台詞や、云々がたくさんある様に感じて、
一度は必ず読んだ方が良いように思えた。

上巻はひたすらどれだけ女性差別がどれだけ醜悪で執拗な物かについて綴られて、
親族に助けられながら、なんとか抗おうとも、執拗に只管虐待・迫害を受け続けている中、
その人生に転機が訪れて、それが下巻へと続いている。

最終的に、政治家になるという良い話で終わるのだけれど、
それがその後にこの人は、それも吐き気が催す様な理由で殺害されていて、
本当にインドという国がどれだけおぞましいかについてショックを受けた内容だった。

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14人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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xx
女盗賊プーラン
2007年12月7日に日本でレビュー済み
過酷な環境に負けることなく強く生き抜いたプーランの半生。
盗賊という犯罪者であったことは事実だがそれを責めることは出来なかった。

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2人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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ベンタ
インド田舎の村の実態
2006年5月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
インドの田舎のカースト制の生活に根付いた実態を、成人し文字を書けるようになった著者ががありのままに書いた本。著者プーランは村の中で教育を受けず、男優位の社会、権力者によるレイプ、虐待にさらされて生きてきた。年頃になってダコイットと呼ばれる盗賊集団に誘拐され、そのまま盗賊の一員となり強盗、復習に手を染める。上巻は、プーランがダコイットに所属するまでを書く。無力な父と母、村の慣習に疑問を抱かない人々。プーラン自身も、現代の平等主義とおよそかけはなれた身分制度に、疑問を持たず生きてくる。しかし彼女には、生まれ持った怒りのエネルギーがあった。知識がないため、思想的な疑問は抱くことができなかったが、言葉にならない「怒り」を持っていたために、プーランが送ることになった数奇な一生（半生）が、上下巻につづられている。まさに最終の章にあるように「無知という名の残酷」がここにある。

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女盗賊プーラン上巻単行本 – 1997/2/1

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