toB系のデザインを考える本が少ない中、本書はとても役にたった。
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Design Systems ―デジタルプロダクトのためのデザインシステム実践ガイド 単行本(ソフトカバー) – 2018/12/25
AirbnbやTEDなど欧米のデザイン主導型企業で導入されている、成功するDesignOpsの実践手法
本書は、デジタルプロダクト制作のアプローチである「デザインシステム」について、著者自身の経験と、Airbnb、Atlassian、Eurostar、Sipgate、TEDという規模の異なる5社への調査から得られた、効果的な構築&運用の方法をまとめたものです。
日本語版レビュアー、識者の推薦コメント
川口崇大(米Splunk デザイン担当最高責任者、元Airbnb エクスペリエンスデザインマネージャー)
デザイン文化を広め、クオリティを高め、そして日本でのデザイナーさんたちの地位と職業に対する偏見をなくしていくためには、日本のUXデザイン産業自体が成長し次のレベルに行かなければならないと思っています。この本はアメリカで広く取り入れられているデザインプロセスを、わかりやすく、包括的にまとめた素晴らしい本です。「きれいなデザイン」ではなく「問題を解決するためのソリューションベンダー」としてのデザインの地位を獲得するためにも、ぜひ参照ください。
大槻淳子(米Smashing Ideas アソシエイトプリンシパルデザイナー)
近年のデジタルプロダクトデザイン、ブランディングにおいて、流動的なコンテンツを多様な媒体で統一するためのデザインシステムの構築は必須です。この本は、デザインシステムの基礎、構築、管理について、多くの事例を交えつつ、包括的にわかりやすく説明しているので、これからデザインシステムを自社ブランドや様々なプロジェクトに取り入れたいと思っている皆さんのための、最良の入門書だと思います。
長谷川恭久(デザイナー)
デザインシステムといっても、まずは組織と人のデザインから。デザイナーが1人でがんばるといった状況から抜け出さなければ、デザインシステムは作れません。本書を通して、組織でデザインシステムを育て上げるためのヒントを得ることができるはずです。
深津貴之(THE GUILD 代表)
おかげで皆に配れます。翻訳してくれてありがとう。
本書について
※以下、著者自身による内容紹介から抜粋
Webが急速に変化して複雑化するなか、静的ページの観点から考えるのは不可能になってきました。私たちの多くは、よりシステマチックな方法でデザインにアプローチし始めています。
しかし、すべてのデザインシステムが同じように効果的であるわけではありません。一貫したユーザーエクスペリエンスをもたらすシステムもあれば、寄せ集めのわかりにくいデザインを作り出すシステムもあります。チームの関与を奨励するシステムもあれば、軽視されるシステムもあります。時間とともに進化して、まとまりや機能を増していくシステムもあれば、肥大化して扱いにくくなるシステムもあります。
うまく機能して長持ちするデザインシステムの主な特徴とは何でしょうか?この疑問をきっかけに、私は膨大な時間を費してデザインシステムの調査と考察を行いました。そして、それが本書の土台となっています。規模やデザインシステムへのアプローチが異なるさまざまな企業を例に挙げながら、どのような要素があれば効果的なシステムとなり、チームが優れたデジタルプロダクトを作成できるようになるかを探っていきます。本書を使って、私の日々の作業を楽にしてくれているアプローチを共有したいと思っています。みなさんの作業も楽になると幸いです。
対象読者
デザインシステム思考を組織の文化に組み入れることを目指している、小中規模のプロダクトチーム。ビジュアルおよびインタラクションデザイナー、UX実務者、フロントエンド開発者におすすめします。
本書の構成
基本編
デザインシステムの基礎、つまりパターンと慣習について説明します。デザインパターンは、繰り返したり、再利用できるインターフェースの部分です。機能的で実体のあるパターンもあれば(ボタンやテキストフィールなど)、より叙述的なパターンもあります(アイコン、スタイル、色、タイポグラフィなど)。パターンはつながり合っており、連携してプロダクトのインターフェースの言語を形成します。共通の慣習とは、デザインの原則に従ったり、パターンライブラリを維持することで、こうしたパターンを作成、保存、共有、使用する方法を表します。
応用編
デザインシステムは一晩で作られるのではなく、プロダクトとともに徐々に進化するものです。しかし、システムが正しい方向に発展し、ある程度コントロールできるようにするには、特定の原則と慣習に従う必要があります。応用編では、デザインシステムを確立、および維持するための実用的な手順とテクニックに焦点を当てます。具体的には、作業の計画、インターフェースインベントリーの作成、パターンライブラリの準備、デザインパターンの作成、ドキュメント化、進化、維持について説明します。
本書は、デジタルプロダクト制作のアプローチである「デザインシステム」について、著者自身の経験と、Airbnb、Atlassian、Eurostar、Sipgate、TEDという規模の異なる5社への調査から得られた、効果的な構築&運用の方法をまとめたものです。
日本語版レビュアー、識者の推薦コメント
川口崇大(米Splunk デザイン担当最高責任者、元Airbnb エクスペリエンスデザインマネージャー)
デザイン文化を広め、クオリティを高め、そして日本でのデザイナーさんたちの地位と職業に対する偏見をなくしていくためには、日本のUXデザイン産業自体が成長し次のレベルに行かなければならないと思っています。この本はアメリカで広く取り入れられているデザインプロセスを、わかりやすく、包括的にまとめた素晴らしい本です。「きれいなデザイン」ではなく「問題を解決するためのソリューションベンダー」としてのデザインの地位を獲得するためにも、ぜひ参照ください。
大槻淳子(米Smashing Ideas アソシエイトプリンシパルデザイナー)
近年のデジタルプロダクトデザイン、ブランディングにおいて、流動的なコンテンツを多様な媒体で統一するためのデザインシステムの構築は必須です。この本は、デザインシステムの基礎、構築、管理について、多くの事例を交えつつ、包括的にわかりやすく説明しているので、これからデザインシステムを自社ブランドや様々なプロジェクトに取り入れたいと思っている皆さんのための、最良の入門書だと思います。
長谷川恭久(デザイナー)
デザインシステムといっても、まずは組織と人のデザインから。デザイナーが1人でがんばるといった状況から抜け出さなければ、デザインシステムは作れません。本書を通して、組織でデザインシステムを育て上げるためのヒントを得ることができるはずです。
深津貴之(THE GUILD 代表)
おかげで皆に配れます。翻訳してくれてありがとう。
本書について
※以下、著者自身による内容紹介から抜粋
Webが急速に変化して複雑化するなか、静的ページの観点から考えるのは不可能になってきました。私たちの多くは、よりシステマチックな方法でデザインにアプローチし始めています。
しかし、すべてのデザインシステムが同じように効果的であるわけではありません。一貫したユーザーエクスペリエンスをもたらすシステムもあれば、寄せ集めのわかりにくいデザインを作り出すシステムもあります。チームの関与を奨励するシステムもあれば、軽視されるシステムもあります。時間とともに進化して、まとまりや機能を増していくシステムもあれば、肥大化して扱いにくくなるシステムもあります。
うまく機能して長持ちするデザインシステムの主な特徴とは何でしょうか?この疑問をきっかけに、私は膨大な時間を費してデザインシステムの調査と考察を行いました。そして、それが本書の土台となっています。規模やデザインシステムへのアプローチが異なるさまざまな企業を例に挙げながら、どのような要素があれば効果的なシステムとなり、チームが優れたデジタルプロダクトを作成できるようになるかを探っていきます。本書を使って、私の日々の作業を楽にしてくれているアプローチを共有したいと思っています。みなさんの作業も楽になると幸いです。
対象読者
デザインシステム思考を組織の文化に組み入れることを目指している、小中規模のプロダクトチーム。ビジュアルおよびインタラクションデザイナー、UX実務者、フロントエンド開発者におすすめします。
本書の構成
基本編
デザインシステムの基礎、つまりパターンと慣習について説明します。デザインパターンは、繰り返したり、再利用できるインターフェースの部分です。機能的で実体のあるパターンもあれば(ボタンやテキストフィールなど)、より叙述的なパターンもあります(アイコン、スタイル、色、タイポグラフィなど)。パターンはつながり合っており、連携してプロダクトのインターフェースの言語を形成します。共通の慣習とは、デザインの原則に従ったり、パターンライブラリを維持することで、こうしたパターンを作成、保存、共有、使用する方法を表します。
応用編
デザインシステムは一晩で作られるのではなく、プロダクトとともに徐々に進化するものです。しかし、システムが正しい方向に発展し、ある程度コントロールできるようにするには、特定の原則と慣習に従う必要があります。応用編では、デザインシステムを確立、および維持するための実用的な手順とテクニックに焦点を当てます。具体的には、作業の計画、インターフェースインベントリーの作成、パターンライブラリの準備、デザインパターンの作成、ドキュメント化、進化、維持について説明します。
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社ボーンデジタル
- 発売日2018/12/25
- 寸法25.7 x 18.2 x 2 cm
- ISBN-104862464122
- ISBN-13978-4862464125
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商品の説明
出版社からのコメント
デジタルプロダクトとはWebサイト、Webサービス、Webアプリケーション、ネイティブアプリなどを指します。そうした多様な媒体で、流動的なコンテンツを統一されたユーザーエクスペリエンスとして提供するには、デザインシステムが必要です。アメリカの先進事例を詳細にまとめた本書から、そのエッセンスを取り入れてください。
著者について
アラ・コルマトヴァ(Alla Kholmatova)
UXおよびインタラクションデザイナーとして、幅広いプロダクトおよび企業向けのWebサイト制作に9年間携わる。最近では、オープン教育プラットフォームのFutureLearnでシニアプロダクトデザイナーを務めた。特に関心を抱いているのは、デザインシステム、言語、コラボレーション。ここ2 年間は、こうしたテーマの研究と調査に多くの時間をつぎ込み、記事、ワークショップ、プロジェクトを通じて自らの見識を紹介している。また、「A List Apart」のようなデザイン関連サイトに寄稿したり、世界各地のカンファレンスで講演している。現在は、イギリスのグリーンエネルギーのスタートアップ企業 BlubのデザインとUXの責任者を務めている。
佐藤伸哉(さとうのぶや)
株式会社シークレットラボ 代表取締役 / エクスペリエンスデザイナー。Web黎明期よりユーザーエクスペリエンスのスペシャリストとして、海外のデジタルエージェンシーの日本での活動支援、国内企業の事業戦略のアドバイスやデザイン戦略、プロダクト開発のデザイン支援などを行っている。HCD-Net認定人間中心設計専門家、LEGO® SERIOUS PLAY®メソッドと教材活用トレーニング修了認定ファシリテータ、Google Developers Expert (Product Design) およびGoogle認定デザインスプリントマスター。主な監訳書に『デザインスプリント』(オライリー・ジャパン)など。
UXおよびインタラクションデザイナーとして、幅広いプロダクトおよび企業向けのWebサイト制作に9年間携わる。最近では、オープン教育プラットフォームのFutureLearnでシニアプロダクトデザイナーを務めた。特に関心を抱いているのは、デザインシステム、言語、コラボレーション。ここ2 年間は、こうしたテーマの研究と調査に多くの時間をつぎ込み、記事、ワークショップ、プロジェクトを通じて自らの見識を紹介している。また、「A List Apart」のようなデザイン関連サイトに寄稿したり、世界各地のカンファレンスで講演している。現在は、イギリスのグリーンエネルギーのスタートアップ企業 BlubのデザインとUXの責任者を務めている。
佐藤伸哉(さとうのぶや)
株式会社シークレットラボ 代表取締役 / エクスペリエンスデザイナー。Web黎明期よりユーザーエクスペリエンスのスペシャリストとして、海外のデジタルエージェンシーの日本での活動支援、国内企業の事業戦略のアドバイスやデザイン戦略、プロダクト開発のデザイン支援などを行っている。HCD-Net認定人間中心設計専門家、LEGO® SERIOUS PLAY®メソッドと教材活用トレーニング修了認定ファシリテータ、Google Developers Expert (Product Design) およびGoogle認定デザインスプリントマスター。主な監訳書に『デザインスプリント』(オライリー・ジャパン)など。
登録情報
- 出版社 : ボーンデジタル (2018/12/25)
- 発売日 : 2018/12/25
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 256ページ
- ISBN-10 : 4862464122
- ISBN-13 : 978-4862464125
- 寸法 : 25.7 x 18.2 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 153,422位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 266位Web構築・管理
- - 616位ソフトウェア開発・言語
- - 941位IT
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
エクスペリエンスデザイナー。 Web黎明期よりUXやデザイン戦略のスペシャリストとして大規模なサイト構築やグローバル戦略案件に数多く携わる。2008年夏からソニー クリエイティブセンターでソニー全体のモバイル戦略やAndroid推進などを担当する。2012年に株式会社シークレットラボを設立後も、AKQAやPOSSIBLE、ボストン コンサルティング グループ(BCG)、Huge、EPAM Continuumなどにも参画し、デジタル戦略の立案から支援、実行に携わる。現在は主にデザイン戦略やプラットフォーム戦略の推進支援、デザインシステムの支援やデザイン組織のメンタリング、アドバイザーを行っている。
HCD-Net認定人間中心設計専門家、LEGO® SERIOUS PLAY®メソッドと教材活用トレーニング修了認定ファシリテータおよびGoogle認定デザインスプリントマスター。
株式会社シークレットラボ 代表取締役、株式会社ICMG Digital エグゼクティブアドバイザー
カスタマーレビュー
星5つ中4.2つ
5つのうち4.2つ
53グローバルレーティング
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
- 2019年4月8日に日本でレビュー済みすごく読みたかった本なので急いで初読した印象として、"デザインシステム"という言葉にはあまり理解がなかったけれど、特定のポリシーとビジョンをもったプロダクト(デジタルサービス)に関わるチームが、同じビジョンとプロトコールのもとで迷わず、価値にフォーカスして、一貫したエクスペリエンスをつくっていくための非常に実践的で合理的なアプローチだと理解しました。アレグザンダーのパターンランゲージをメタファーでありフレームワークとしているのも頷ける。これは手法論を解説した書物に見せかけた哲学書ですよ。
片方で上述の感想を書いたあと再読した際にふと浮かんだことは、「極度にシステム化されたデザイン言語の先により重要性を増すものは、そのデザインが包含する情報やコンテンツそのものなのではないか?」という思いでした。
手法論として大変よく整理・体系化されているので実務で活用しつつ、何度も再読して意味論としての本書の深みを噛み締めたいと思います。
- 2019年2月27日に日本でレビュー済みAmazonで購入何人かのデザイナーが所属するプロダクトチームでは、画面によってデザインする人間が変わるためバラバラなデザインが生まれてしまいがちです。そんな問題に対してプロダクト全体で統一感のある体験を提供する(しかも効率よく)ために、どうアプローチしていけばいいのか?
本書は、そのアプローチの一つとして組織におけるデザインシステム(再利用可能なUIパターンを集めたもの)の作り方、育て方を事例とともに紹介する本です。紹介されている事例はAirbnb,Atlassian,Tedといった名だたる企業。優れた体験を生み出している企業の中で実際に使われているデザイン原則やデザインガイドラインを学ぶことができるのは非常に参考になりました。
個人的に印象に残ったのはデザイン原則のパートです。
デザイン原則というと「シンプル」「使いやすい」「楽しい」のように
どんなプロダクトでも変わらないものにしてしまいがちでしたが、以下のように
実例を引きながら良いデザイン原則とはどんなものかを学ぶことができます。
ーーーーーーーーーーーー
(本書より)
不十分:「明快にする」
実用的: 「最優先事項は1 つに絞る。ユーザーに一番見てもらいたいこと、してもらいたいことは何ですか?」
不十分:「シンプルにする」
実用的:「壊れないようにする。子どものおもちゃのように、試しに使ってもイジっても、タップミスが起きないようにデザインする(Pinterestのデザインの原則)」
不十分:「便利にする」
実用的:「ニーズから始める。ユーザが何を必要としているのかわからなければ、適切なものは作れない。調査し、データを分析し、ユーザーの話を聞く。憶測は立てない(GDSのデザインの原則)」
ーーーーーーーーーーーー
プロダクトの目的からどうデザインしていくのかというところについても参考になります。
ーーーーーーーーーーーー
(本書より)
TEDは、美しさよりもメッセージの明瞭さを重要視しています。たった一文でトーク内容を表すのは難しく、タイトルが長くなってしまうことがあります。タイトルを切って短くするのは簡単ですが、チームが優先するのは常にトークのメッセージ内容です。より簡単な解決策を選ぶ代わりに、長いタイトルに対応できるデザインパターンにしています。
ーーーーーーーーーーーー
デザインガイドラインもよくあるのはH1やH2などスタイル別の定義だと思いますが、それだけでなくカスタマージャーニーに合わせてカスタマーのしたいこと別にデザインパターンを定義しておくという考え方やデザインシステムをどのようにアップデートしていくかということについても紹介されており、現場で取り入れるのに役立つ部分が多かったです。このようなデザインガイドがあれば、UIデザインも迷わずやりやすくなるだろうと感じました。
翻訳は多少難解なところもありますが、そこまで気にならないです。
私は夢中になって1晩で読めました。
監訳者による解説は非常に丁寧だと思います。
本棚において何度か読み返したくなる本でした。
- 2019年2月18日に日本でレビュー済みAmazonで購入翻訳本ならではの読みづらさはあるものの、文献のすくなかった分野でこの書籍の日本版がでてくれたのは僥倖です。
名だたる企業数社の実戦をもとにした体系的な知識まとまっています。ざっくりしすぎていたデザインシステムの概念や活用方法を事例を元に緻密に説明されている印象です。テックデザインに馴染みのない層からは少し敷居の高さを感じますが、情報量の多い原書をよく個々まで読みやすくしてくれたなと感嘆しています。
事業開発の現場としては馴染みやすい「機能的パターン」については、一時流行になったUIインベントリやアトミックデザイン、Storybookなどデザイナーからの協業アプローチを、単なるコストの掛かる作業でという印象で終わらせず、事業側に取り組みの価値を定量的に示す例などが紹介されていて良かったです。
原書ファンとしては、冒頭と結びにクリストファー・アレグザンダー氏のパターンランゲージ(デザインパターン)への言及や、デジタルデザインの新しい潮流について期待の持てる内容でした。これが翻訳版としてでてくれたことで、本書で語られている内容の議論が業界で活性化することを願っています。
- 2019年2月25日に日本でレビュー済みAmazonで購入エレメント一覧のデザイン確定をもって各コンテンツの開発を進ませるような現場が多い(少なくとも俺の範囲では)中でもやもやしていたところに出てきたモジュラー/アトミックデザインはそのストレスを軽減させるのに役立ったけど、そのさらに上位概念としてデザインシステムを備えるのは確かに合理的。概念紹介で終わる本も多い中、結構具体的にノウハウが書かれていてよいなと。
システム開発Webサイト開発においては、仕様技術はともかくプリンシプルは進歩がないように見えて、より合理的な理想論の議論がなされていてそれが楽しかったりもする。デザインシステムはIAの業務をUX時代用に焼き直しただけ、と強がることもできるけどむしろ好意的に新しいコンセプトを確立させようとする動きには乗りたい。
自分のプロジェクトでもDesOpsの中でこうしたデザインシステムを整えてみたいと意欲が沸いた。
理屈で言えばプロジェクトの当初できちんと定義しないといけないプロセスなのだろうけど、実際には運用しながら整えていく(システムが崩壊していく中で整えるという矛盾はあれど)ことが多いんじゃないかな、少なくとも俺が関わるのはそういうプロジェクトが多いはず。
リソースをかけずにデザインシステムを構築する方法を考えてみよう。
- 2020年4月2日に日本でレビュー済みAmazonで購入関連の施設も含めた大規模なコーポレートサイトのリニューアルがあり、ブランド全体を通したWEB用のスタイルガイドを作成するために購入。このカテゴリについての本は日本ではかなり少ないと思う。
本書では考え方から、実践に至るまでしっかり網羅されていて内容はとても良かった。本の途中にも書いてあるがプロジェクトに関わるメンバー全体の深い理解を得ないと本書に書いてあるレベルでの実践は不可能。ブランドのマネジメントの肝は何よりチームづくりであると知る。とてもためになる一冊だった。
- 2019年2月15日に日本でレビュー済みAmazonで購入翻訳が機械翻訳かと思う、思いたい程に読みにくくストレスを感じます。