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虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) 単行本 – 2007/6/1

4.3 5つ星のうち4.3 2,381個の評価

〈ハヤカワSFシリーズ Jコレクション〉後進国で頻発する民族虐殺の背後には謎の米国人ジョン・ポールの存在があった。米情報軍のクラヴィス大尉はインド、アフリカの殺戮の地にその影を追うが……小松左京賞最終候補の近未来軍事SF

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 早川書房 (2007/6/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2007/6/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 282ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4152088311
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4152088314
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 2,381個の評価

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伊藤 計劃
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カスタマーレビュー

星5つ中4.3つ
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お客様のご意見

お客様はこのSF小説について、以下のような評価をしています: ストーリーの面白さについては高く評価されており、筋の通ったありそうでない話に興奮したと報告しています。エンタメ小説としての完成度が高く、一つ一つの事象に対する表現が素晴らしいという声が多くあります。また、世界観や設定が見事で、精緻な状況設定も好評です。一方で、文章に無駄が多い点や心理描写の薄さが指摘されています。映画化を望んでいる方も少なくなく、一部のお客様は本を読んでから原作を読むことを勧めています。 全体的に、この小説は傑作だと評価されていますが、内容面では不満の声もあります。

お客様の投稿に基づきAIで生成されたものです。カスタマーレビューは、お客様自身による感想や意見であり、Amazon.co.jpの見解を示すものではありません。

72人のお客様が「面白さ」について述べています。69肯定的3否定的

お客様はこのSF小説について、面白いと評価しています。筋の通ったありそうでない話に興奮し、一気に読み進められるほど面白かったという声があります。また、内省的な叙述や著者の教養の深さも楽しめると好評です。一方で、文章に無駄が多いという指摘もあります。心理描写が長すぎるという指摘もあり、読んでいて違和感を覚える人もいるようです。

"凄いものを読んでしまった。世界各地で起こる紛争の背後にいる謎の男。その正体は?紛争を起こす方法は?そしてその動機は?その全てが明かされたときこの本の不思議なタイトルが、不気味なリアリティを持って読者を震えさせる。..." もっと読む

"...「言語とは」といった哲学的問答周辺をぐるぐるしておいて、結論は特になし。面白い箇所は面白いが、人に薦めたいかというと...。残酷な描写があるからとかではなく(そこは意外とあっさりしていた)上記の点で普段本を読まない人だと特に挫折してしまいそうなので。..." もっと読む

"先に映画を観てとても面白かった。文句無しだ。それから原作を読んだ。もちろんストーリーは一流。でも文章に無駄が多い。心理描写が長すぎる。もう五十ページは削れる。映画の方が好きだ。" もっと読む

"...その視点がすごい。 なぜ人間は戦争をするのかということを考えた。 勧められて読んだのだけど、読後感もすごい。エンディングはそうきたかと思った。" もっと読む

56人のお客様が「作品性」について述べています。50肯定的6否定的

お客様はこの小説について、傑作と評価しています。一つ一つの事象に対する表現が素晴らしく、よく練られた構成と展開で、細かな描写に気づくほど面白い作品だと感じています。また、著者の教養の深さも楽しめると好評です。また、この作品は名作SFとして評価されており、戦争時代の裏舞台をシリアス且つシニカルなファンタジーにまとめた印象があり、一つ一つの事象に対する表現が素晴らしいという意見が多くあります。

"SF作品とはいえ、どこかに潜む現実感がぞくっとさせる。" もっと読む

"...むしろ細かな会話や装備の描写がそっくりそのまま再現されており、「これ映画でみたやつだ!」となるのが楽しかった。 賛否両論ありそうな最後のシーンの改変に関しては、自分は良かったのではないかと思う。小説ならこの終わり方が良く、映画ならあの終わり方が良い。..." もっと読む

"本に焼けもなくシミもなく、美品でした。ありがとうございます。" もっと読む

"名作との評価が高いのは十分に理解できる。ただ、主人公とヒロイン(?)の会話が理屈っぽい上に一方的な考え方を押しつけられているように感じるのと、子供を含めた虐殺の模写がやや過剰に思えることなどから、純粋には楽しめなかった。エピローグの主人公の行動はあまりにも意味不明だ。..." もっと読む

9人のお客様が「ストーリー」について述べています。9肯定的0否定的

お客様はこの小説について、エンタメ小説としての完成度の高さと思索の深さを高く評価しています。ミステリーというよりSFミリタリーとして傑作だと感じており、ハリウッドで実写化すれば面白い映画になる可能性があるという意見もあります。また、天才作家の最高傑作だと高く評価されています。

"評判が良かったので読んでみました。ストーリーとして何も問題なく、状況描写も良いと思います。でもそれだけです。考えさせる内容でもないし、ビックリするどんでん返しがあるわけでもないし。暇つぶしには良いと思います。" もっと読む

"ハリウッドで実写化したら、いい映画になると感じました。日本を舞台にしても面白かもしれないです" もっと読む

"すばらしい本です。一度、手にとって読むことをお勧めします!!" もっと読む

"エンタメ小説としての完成度の高さと共に、その思索の深さに思わず引き込まれる傑作だ。 高野和明『ジェノサイド』はそのスケールの大きさで、いわば米国作家の独壇場であった傑作国際謀略小説の世界に仲間入りをした..." もっと読む

5人のお客様が「設定」について述べています。5肯定的0否定的

お客様はこのSF小説の設定を高く評価しています。世界観や設定が見事で、細部の設定や描写で読者を惹きつけると感じています。また、精緻な状況設定や、人工筋肉や識別や精神マスクのような様々な設定が流れていくという指摘もあります。

"...本作にそれなない 色々な設定が流れていった。人工筋肉や識別や、精神マスクみたいなもの。それがアメリカや紛争地域や日本という現実の地名と紐づいているのでリアリティはあった。近未来の管理社会、ディストピアみたいな世界観を描きたかったのかなと思う..." もっと読む

"本当に有りそうな近未来。テロがトラウマになった世界で 虐殺を引き起こす男とそれを追う暗殺者。 の話しで設定やアイデアは凄いと思うが、展開がゆっくりで 虐殺、暗殺なので話が暗い。SF好きが好きそうな書きっぷり。 個人的にはいい読後感ではないかな。..." もっと読む

"...しかしながら、僕にとっては瑕疵ともいえるこれらを差し引いても、余りある魅力がこの作品にはある。それは精緻な状況設定だ。高度に情報管理された社会。それは9.11以降、もう一つの惨事を経た未来社会が、テロ対策のために選択したシステムだ。..." もっと読む

"尾を引く読後感。読み返し書評を漁りやっと腑に落ちた。 世界観、設定は見事。ラストは否定的な感想もあるが割り切れなさを感じさせる終わり方はツボだった。" もっと読む

26人のお客様が「描写」について述べています。8肯定的18否定的

お客様はこのSF小説の描写について意見が分かれています。戦闘シーンの描写や状況描写、著者の描写がうまいと評価しています。軍事関連の描写は詳しくなり、ハードボイルドな世界が描かれているという声があります。また、心理描写の薄さ、文章に無駄が多い点も指摘されています。一方で、内容の軽さとグロさ、物語の迫真性に欠けるという指摘もあります。全体的に、伊藤計劃の作品として素晴らしい作品だと感じているお客様もいます。

"先に映画を観てとても面白かった。文句無しだ。それから原作を読んだ。もちろんストーリーは一流。でも文章に無駄が多い。心理描写が長すぎる。もう五十ページは削れる。映画の方が好きだ。" もっと読む

"...キャラクターの言動に納得のいく説明はほとんどなく、短絡的とか稚拙とかではなく ただただ薄っぺらいというか意味不明とすら言える ・..." もっと読む

"評判が良かったので読んでみました。ストーリーとして何も問題なく、状況描写も良いと思います。でもそれだけです。考えさせる内容でもないし、ビックリするどんでん返しがあるわけでもないし。暇つぶしには良いと思います。" もっと読む

"オチが気に入らない。途中のSense of wonder がいい感じだっただけに残念。 「どう気に入らないか?」書きたいけど、ここでは我慢。 とは言えハードSFに浸りたい人には大おすすめ。" もっと読む

15人のお客様が「説明」について述べています。7肯定的8否定的

お客様はこのSF小説について、以下のような評価をしています: 内容の複雑さや展開に無理がなく、文章が判り易いと好評です。また、世界観に馴染みやすく、映像で理解できる点も魅力的だと感じています。一方で、ストーリー展開自体はいたってシンプルであり、衝撃を受けるような展開はなかったという意見もあります。難しい表現や専門用語が多く使われており、古さを感じさせない内容だという指摘もあります。また、一部のお客様は「分からない単語や知らない考え方」、「意味不明」といった感想を述べています。

"...国産SFということもあり、文法が浸透しやすく読みやすいです。" もっと読む

"...キャラクターの言動に納得のいく説明はほとんどなく、短絡的とか稚拙とかではなく ただただ薄っぺらいというか意味不明とすら言える ・..." もっと読む

"映画化に伴いその前にと思い手に取りました。 大筋のストーリー展開自体はいたってシンプルです。衝撃を受けるような展開はありませんでした。 しかし一つ一つの事象に対する表現が素晴らしいです。この作中に登場する主人公同様「ことばが好き」であることが伝わる文章でした。..." もっと読む

"...Kディックの劣化コピーとしか感じませんでした。 各種のギミックがちりばめられたストーリー。延々とつづく内面の説明(すいません。表現が下手で...) 完全なSFともしたくないからか、妙に現代の少し先というのが中途半端に感じてしまいます。..." もっと読む

13人のお客様が「読みやすさ」について述べています。4肯定的9否定的

お客様はこの小説の読みやすさについて意見が分かれています。スーッと読もうと思ったらスーッと読めてしまうという指摘や、テンポが悪いと感じています。また、息苦しくなるほど集中して一気に読む必要があり、目いっぱいの読みにくさで表現しているとの声もあります。ストーリー設定がしっかりしていて、アイデアも冴えており、ウイットもよく効いているという評価があります。一方で、物語として整理しきれていない印象があるという指摘もあります。

"...漢字の羅列に片仮名のルビ、トリビア、繰り返し出てくる表現、これが味なのかもしれないが、飛ばし読みしたくなってしまうこともしばしば。「意識とは」「言語とは」といった哲学的問答周辺をぐるぐるしておいて、結論は特になし。面白い箇所は面白いが、人に薦めたいかというと...。..." もっと読む

"...近未来の戦争を描く。軽快なハードボイルド文体で、アイデアも冴え、ウイットもよく効いているが どうしよもない息苦しさが読書空間を支配する。これは、やはり作者が捕らえられ幽閉されている 不治の病の空間の残照なのか。..." もっと読む

"スーッと読もうと思ったらスーッと読めてしまう。SFなのだけど、人間としての自分を主人公が見つめて行く様が自分に重なっていってしまう物語。..." もっと読む

"ビレバンで平積みになっていて、気になって数ページ立ち読みしてから購入したのが最初。 息苦しくなるほど集中して一気に読み、 続編もあると聞いてハーモニーを求めに書店に赴いたが在庫が無く 取り寄せるまで待てないので図書館に借りに行った。..." もっと読む

10人のお客様が「文章」について述べています。6肯定的4否定的

お客様はこの小説の文章について意見が分かれています。精密で繊細な文章、ナイーブでペダンティックな一人称語り、細かい描写に感心したようです。また、軍事やテクノロジーに関する知識の豊富さ、細かく描写された世界観を高く評価しています。一方で、文章に無駄が多いという指摘もあります。特に心理描写が長すぎるという指摘があります。また、ラストがあっけないという点も不満を生んだようです。

"...終わり方で、なんだかちょっと物足りなかったかな。 まるで世界の縮図を見ているようで、 文章もてんぽよく、読みやすく面白い物語でした。" もっと読む

"先に映画を観てとても面白かった。文句無しだ。それから原作を読んだ。もちろんストーリーは一流。でも文章に無駄が多い。心理描写が長すぎる。もう五十ページは削れる。映画の方が好きだ。" もっと読む

"...確かにディテイルはすごく,軍事やテクノロジーに関する知識の豊富さ・正確さと細かい描写には感心した。 けれども,何というのか,大きなストーリーを感ずる上では,やはりちょっと尻すぼみな印象を受けた。..." もっと読む

"...20万部超売れている作品で、評論家ウケも良いということで読んでみた。ナイーブでペダンティックな一人称語りで、近未来を舞台にしたSFというか、ミステリー的な作品。殺戮シーンなどはグロテスクではあるが、意図しているのか映像的で少し距離感がある。..." もっと読む

上位レビュー、対象国: 日本

  • 2024年9月14日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    SF作品とはいえ、どこかに潜む現実感がぞくっとさせる。
    4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2025年1月11日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    評判が良かったので読んでみました。ストーリーとして何も問題なく、状況描写も良いと思います。でもそれだけです。考えさせる内容でもないし、ビックリするどんでん返しがあるわけでもないし。暇つぶしには良いと思います。
    2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2024年7月28日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    核心部分のネタバレ有りなので、未読の方は注意。

    正直エンタメ部分で言えば、オフビートというかのっぺりした作品だと思う。単純に其処だけで言えばたぶんいいとこ星4つの作品。主人公とか著者の持つ何処までが私なのかとか、記録され管理される事への嫌悪とか、世界にある残酷への意図的な無関心とか、そういったものへの自分を含めた嫌悪、そこら辺には余り共感できない事がたぶん原因。

    でも個人的にSFって世界観とか我々の常識を揺るがす部分。其処の緻密さとかリアリティにあると思うので、そういう点でいえばやはり今作は星5のSFだと思う。

    ホモサピエンス全史とかファクトフルネスとか、我々の生まれ持った性質とか進化に対する知識はかなり一般化してきたと思う。本書はそこら辺を履修した上で読むとより判りやすく入ってきやすい作品で、それがないとリアリティが感じられないかもしれない。

    まあ古いネタで言えばサブリミナルなど、我々が無意識化で色んな情報に影響される事は昔から知られている事なのだが、我々の本能にはそもそも虐殺をする事も含まれる。そしてそれを刺激してあげれば意図的に狙った場所で虐殺を起こせる。

    というのが本書で、虐殺の文法とか文字媒体を使用してそれを為す事が出来ますよ。という事で北米を中心にした英語圏で、その効果が発揮されるというのが本書のラストになる。

    真面目に突っ込むなら、効果の濃淡や影響の持続時間を除けば、多分似た様な事をする事は出来るかもしれないが、文字媒体は効率が悪いと思われる。SNS全盛の現在、そのユーザー数を比べると判りやすいが文字、特に長文をコンスタントに読める層は全体からするととても少ない。

    Xが流行ったのも短文しか投稿できないからだし、文字よりは音と映像、動画の方が多くに届くし、何ならショート動画や切り抜き、ファスト映画など時間は短く情報負荷は少しでも軽い方がいい。更に言えば本を読まない層の方がそういったものでより誘導しやすいだろう。

    本書内でも文字の意味などが持つパワーはそれ程大したことはない。という事に触れているし判った上でそう書いているのだと思うけどね。そういう意味ではダンガンロンパの電子ドラッグ的な映像とかの方が、たぶんリアルに近い。まあ効果の即効性と持続力があれは基地外じみているし、毒と判らずに混入されている今作の方が、やり方としてはスマートとも思うけども。

    とまあこういう風な褒めてんだか貶してんだか判らない突込みをした時点でですね。個人的にはそのSFにしてやられていると思う次第なのですよ。

    例えばシンゴジラの此処はリアルとは違う。みたいな感じで批判しているつもりの方がいるとしてですよ。ファイナルウォーズとかKOMとかにそんな突込み貴方入れますか? って話でして、そういう土俵に挙げられてしまった時点でしてやられているわけです。

    そんな本書を20年近く前に書かれている著者が、少なくとも俺から見れば凄い人である事は疑いようがないですね。

    ここから追記、ハーモニーを読んだうえで思うが、本書で作者が述べている内容をより突き詰めたのがハーモニーなので、テーマ的には本書を読み、ハーモニーを読んだ方が収まりが良いと思う。

    本書は架空の虐殺器官が人間にはある。というフィクションを持ち込んでいるが、そのモデルになった本能として、俺らとあいつらを分け、あいつらを攻撃する性質自体は確かに人間の本能には染みついている。それによって近縁種のホモ○○みたいな奴らとの、生存競争に勝ってきたのが恐らく俺らのご先祖様。というのが最近の有力な学説である。

    ハーモニーに於いて進化は継ぎ接ぎでしかなく、一貫性も正しさも無い。と言っているがそれはその通り。俺らは生まれついて正しくない。だから正しさを追及し間違いを排していくと、そもそも人間性とかその本能的部分を切除したり封じるしかなくなる。

    というのが二作を通した論理的帰結で程々じゃないと、人間っていらなくない? ってなるよなと。まあ私という概念が一般化したのも結構最近の事だったりするし、未来に於ける私人の有り方がどうなるのかは興味はあるけど、個人的にはこうあって欲しいっていう希望も現状あまりないので、作者程には未来を恐れてはいない感じである。目を逸らし考えを放棄しているだけといえばそれはそうかもだが。
    6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2024年2月18日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    凄いものを読んでしまった。世界各地で起こる紛争の背後にいる謎の男。その正体は?紛争を起こす方法は?そしてその動機は?その全てが明かされたときこの本の不思議なタイトルが、不気味なリアリティを持って読者を震えさせる。だいぶ以前に書かれた本だが、ウクライナ戦争、パレスチナ紛争のあるこの時代に読むことに多いに意味がある。またこの本は、人が背負う罪についても深い洞察を与える。自分が罪を背負わなかったことの罪悪感に悩む主人公が、最後に「罪を背負う」ことを決めてとる行動の高貴さと恐ろしさに身が震える。
    9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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  • 2017年2月20日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    映画観賞後に読了。
    【 改変箇所について】映画では大きく改変されている箇所があるが(主人公の精神面で大きな割合を占める箇所がまるっと省かれている)、自分はあまり気にならなかった。むしろ細かな会話や装備の描写がそっくりそのまま再現されており、「これ映画でみたやつだ!」となるのが楽しかった。
    賛否両論ありそうな最後のシーンの改変に関しては、自分は良かったのではないかと思う。小説ならこの終わり方が良く、映画ならあの終わり方が良い。ただ、観客全員の頭の中に小説と同じ結末が浮かぶかというと難しいと感じた。
    【小説単体として】漢字の羅列に片仮名のルビ、トリビア、繰り返し出てくる表現、これが味なのかもしれないが、飛ばし読みしたくなってしまうこともしばしば。「意識とは」「言語とは」といった哲学的問答周辺をぐるぐるしておいて、結論は特になし。面白い箇所は面白いが、人に薦めたいかというと...。残酷な描写があるからとかではなく(そこは意外とあっさりしていた)上記の点で普段本を読まない人だと特に挫折してしまいそうなので。
    【まとめ】気になる人は映画を観てから始めの一章と最後と一章だけ読めばいいのでは。映画はよく纏まっていると思う。
    9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2024年5月15日に日本でレビュー済み
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    逆説的な論理の流れが繰り返され、作者の意図が最後の最後にならないとわからない数少ない作品である。
    2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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  • 2024年10月4日に日本でレビュー済み
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    少しひやけしてた。
  • 2024年1月4日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    本に焼けもなくシミもなく、美品でした。ありがとうございます。