6章までほぼ同じ内容です。
ただ、7~9章は「リーマンショック」「株・住宅バブル」と、
新たに加筆された内容でしたので、ここは同じように惹きこまれ一気に読み切ってしまいました。
上梓されたのが2009年。
「景気を回復させるためにはできることはすべてやる精神」と、
著者が記している通り、アメリカは回復基調で、年内にも金利引き上げかと言われています。
グリーンスパン前FRB議長を批判したり、
「パニック売り」の連鎖についても記したりと、今著も切れ味鋭い内容に感嘆させられてしまいました。
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世界大不況からの脱出-なぜ恐慌型経済は広がったのか 単行本(ソフトカバー) – 2009/3/19
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ノーベル経済学賞受賞後、初の著作!
大不況「拡大感染」のメカニズムとは?
どうすれば「治療」できるのか?
どうすれば「予防」できるのか?
いま最も信頼できる経済学者が打ち出す、再生への処方箋!
ノーベル賞経済学者クルーグマンが、今回の危機を予言した1999年の快著『世界大不況への警告』に、2000年以降の最新情勢について大幅に加筆。克明な検証を加えて放つ、待望の増補改訂版。
- ISBN-104152090170
- ISBN-13978-4152090171
- 版改訂増補
- 出版社早川書房
- 発売日2009/3/19
- 言語日本語
- 本の長さ288ページ
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商品の説明
著者について
ポール・クルーグマン
Paul Krugman
1953年ニューヨーク州生まれ。
イェール大学助教授、マサチューセッツ工科大学教授、スタンフォード大学教授を経て、現在プリンストン大学教授。大統領経済諮問委員会の上級エコノミスト、世界銀行やEC委員会の経済コンサルタントを歴任。ニューヨーク・タイムズの辛口コラムニストとしても人気が高い。1991年、40歳以下の最も優れた経済学者に贈られるジョン・ベイツ・クラーク賞受賞。2008年、ノーベル経済学賞受賞。
著書に『グローバル経済を動かす愚かな人々』、『嘘つき大統領のデタラメ経済』、『嘘つき大統領のアブない最終目標』、『格差はつくられた』(以上、早川書房刊)など多数。
Paul Krugman
1953年ニューヨーク州生まれ。
イェール大学助教授、マサチューセッツ工科大学教授、スタンフォード大学教授を経て、現在プリンストン大学教授。大統領経済諮問委員会の上級エコノミスト、世界銀行やEC委員会の経済コンサルタントを歴任。ニューヨーク・タイムズの辛口コラムニストとしても人気が高い。1991年、40歳以下の最も優れた経済学者に贈られるジョン・ベイツ・クラーク賞受賞。2008年、ノーベル経済学賞受賞。
著書に『グローバル経済を動かす愚かな人々』、『嘘つき大統領のデタラメ経済』、『嘘つき大統領のアブない最終目標』、『格差はつくられた』(以上、早川書房刊)など多数。
登録情報
- 出版社 : 早川書房; 改訂増補版 (2009/3/19)
- 発売日 : 2009/3/19
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 288ページ
- ISBN-10 : 4152090170
- ISBN-13 : 978-4152090171
- Amazon 売れ筋ランキング: - 584,669位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 179位世界の経済事情
- - 17,757位経営学・キャリア・MBA
- カスタマーレビュー:
著者について
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1953年生まれ。マサチューセッツ工科大学(MIT)でPh.D.を取得。イェール大学、MIT、スタンフォード大学などで教鞭をとる。現在プリンスト ン大学教授。82~83年、大統領経済諮問委員会委員。IMF、世銀、EC委員会のエコノミストも務める。91年、40歳以下の最も優れた経済学者に贈ら れるジョン・ベーツ・クラーク賞を受賞、2008年、ノーベル経済学賞を受賞した。著書多数(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 自己組織化の経済学―経済秩序はいかに創発するか (ISBN-13: 978-4480092564)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 2015年2月2日に日本でレビュー済みAmazonで購入
- 2009年7月3日に日本でレビュー済みAmazonで購入ノーベル経済学賞受賞以来、教授の著作は旧著の再編集、加筆のオンパレード。しかし、本書はその中では比較的新しい情報を盛り込むために4割程度の新規加筆部分があるとのこと。実際は旧著と厳密に照らし合わせてはいないので不明だが中南米、アジア、日本の過去の経済危機の原因、過程、処方箋などから教授のおひざ元である今回のアメリカ発経済危機への対処を提言している。自説にブレなく「流動性の罠」「インフレターゲット論」をひじょうに明快に説く。難解な経済学術書ではないので読みやすいのは訳者もおかげでもあろう。旧著を読んだ経験があっても絶えず変化する経済環境を観察する意味からもけっして再読は無駄にならない。
- 2009年12月3日に日本でレビュー済み著者は、2008年のノーベル経済学賞を受賞した。
ウィキペディアでは、彼を以下のように説明している。
「非常に簡単な仮定をおいたシンプルなモデルを作ることを得意としており、彼の業績は、非常にシンプルなモデルに基づく経済学的考察の上に築かれている」
一見、複雑・混沌に見える状態の中に、シンプルなルールを見つけるということは、優れた学者の特質の一つだ。
本書の序章(P10)で、著者は以下のように書いている。
「世界が今必要としているのは十分な理解に基づいた行動であり、その行動のためには、経済学の博士号をもつ人々だけでなく、この危機を憂慮する一般の人々にも理解できる形で説明しなければならない」
その言葉に間違いはない。
本書では、2009年現在も続いている世界大不況がどのようにおきたのか、どうしたら回復できるのか、そうしてどうすれば再発を防ぐことができるのか、という点について、シンプルなモデルを用い、明確で説得力のある解説がされている。
僕を含めて、一般の人々には、経済について踏み込んで考えることが難しい。
どうしても専門家の意見に耳を傾ける必要がある。
僕には、理路整然とした説明をする著者が、そのような専門家としてふさわしい人物に思える。
本書には、そんな著者の考えのエッセンスがつまっている。
- 2009年7月7日に日本でレビュー済み世界大不況からどうやったら脱出できるのか?
これまでは供給サイドの経済学が主流となって経済の舵取りを
してきたが、需要側が弱っている今は、需要サイドの経済学が
必要とされる。
これは、大量生産によって作られてしまった大量の商品を
どうやって売りさばくか?の視点に立った経済学では
「もうお金がないので、買えません」あるいは
「もう必要なものは持っているので、欲しくありません」という
需要側の事情を解決(?)して景気を良くすることはできないという
ことだと理解していいのでしょうか?
そこで必要とされるのが、需要側の視点に立った経済学であると
著者は言っているのに・・・
どうやって脱出するか?の二つのうちの一つの解答が
消費を刺激すること・・・・というのはおかしくないだろうか?
消費を刺激してモノを買わす、とは供給側の考え方ではないだろうか?
↓
「構造改革」という幻想―経済危機からどう脱出するか
- 2009年3月22日に日本でレビュー済み本書は1999年に出版された「世界大不況への警告」を今般の経済情勢を踏まえ約4割を
加筆訂正したものとのことですが、全く古さは感じさせません。新著と見て良いと思います。
前半は1995年の中南米危機、日本のバブル崩壊後の長期不況、1997年のアジア経済
危機を分析しています。
経済学は、1920年代〜30年代の大不況から多くのことを学んだにもかかわらず、実際の
政治は誤った政策から、不況を防ぐことも乗り越えることもできなかったとしているようです。
後半は今回の世界同時不況について、ヘッジファンドの膨張、アメリカの緩めの金融政策、
規制の及ばない金融業態(影の銀行)等について分析をしています。
全体には、クルーグマン教授の「調整インフレ論」をその基本に置きながら、一般人向けに
意識的に平易な説明に努めています。難解な問題を分かりやすく説明することこそ真の
経済学者の行うべきこという矜持が伝わってきます。
08年のノーベル賞後の本格経済解説本であり、専門家から一般の方まで誰もが納得できる
内容だと思い推薦します。
- 2011年6月17日に日本でレビュー済みベタな言い方になり、何をいまさらですが、
ノーベル賞は、ようやく世界がクルーグマン先生を認めたということなんでしょう
、徹底的にわかりやすいのは教科書だけではない(絶望的に分厚いけれど)
熱い情熱が伝わってきます
- 2009年9月7日に日本でレビュー済み中南米危機は日本人にはやや遠い世界のことにも感じられなくもないが、アジア危機や日本の金融危機について、共通の構造を描いているので非常に論旨が明快で読みやすい。自身、難しいことはいくらでも難しく書けるがと書いているように、こういう語り口で平易に理解させる能力は単なる学者にとどまらず、新聞のコラムニスト、あるいはブロガーとして読者を常に意識しつつ文章力を磨いてきた賜物であろう。ベビーシッター協同組合の例えはわかり易いかどうか微妙だが、日本に同情的なのは親近感が持てる。ただ、調整インフレ論はそんなものかと疑問に感じないでもない。
- 2009年7月5日に日本でレビュー済み遊び心やユーモア満載だが、極めてまじめな経済学入門書だ。数式やグラフは一切出てこない。
なかでもベビーシッター共同組合発行のクーポン券(通貨)をつかった説明はすばらしい。
(こういう授業をやってくれていたら、もっとまじめに経済学を勉強したのに。)
これは、150組の若夫婦が、お互いの子供たちのベビーシッターを引き受けるために
代用通貨としてクーポン券を支給する仕組みのことだ。ところが、特別な機会のために
クーポンをとっておこうと使わないようにすると、この「ミニチュア経済」は不況に
陥ってしまう。これを解決するには、1ヶ月に2回使用することを義務付ける規則をつくり、
つまりクーポンの供給を増やすことにより景気後退が解決する。
このような説明が随所にあり、クーポンを借りるという仕組みをつかった金利の説明など、
「期待インフレ」や「流動性の罠」といった用語が現実味をもって理解できる。
もちろんこの本はそれが主題ではない。これまでの金融危機を分析し、「時代遅れの教義」
によって対応を間違えると恐慌に陥るぞ、と警告している本だ。提唱される解決策の是非まで
議論できるようにはなれないと思うが、その主張内容がひととおり理解できるようになる、
そんな本である。