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愚か者、中国をゆく (光文社新書 350) 新書 – 2008/5/16
中国社会の本質を鋭くとらえた貴重な記録
大宅壮一ノンフィクション賞受賞作、
『転がる香港に苔は生えない』の原点
◎ 内容紹介
中国に関する報道や批評などを目にした時に
外部の人間がイメージする中国という国と、人民の実生活
には大きな隔たりがある、というのが、二〇年近く、
なんとなく中国と関わり続けてきた私の実感だ。
それらを「情報」と呼ぶなら、情報によって喚起される
イメージを鵜呑みにすると中国はどんどん見えなくなるぞ、
という一種の警戒感のようなものは、
たびたび中国を旅行していたこの時期に
培ったと思っている。(「はじめに」より)
交換留学生として香港に渡った著者は、
一九八七年、アメリカの友人、マイケルと中国旅行に出る。
中国社会が大きな変化を迎えたこの時期に、
何を感じ、何を見たのか----。
◎プロフィル
星野博美(ほしのひろみ)
一九六六年東京都生まれ。会社勤務、写真家・橋口譲二氏の
アシスタントを経てフリーに。香港返還前後の二年間、
香港で暮らした体験を書いた『転がる香港に苔は生えない』で
第三二回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
その他の著書に『謝々! チャイニーズ』『銭湯の女神』
『のりたまと煙突』『迷子の自由』『対話の教室』(橋口譲二共著)、
写真集に『華南体感』『ホンコンフラワー』がある。
◎ 目次
はじめに 餃子とJAPANと四人組
第一章 香 港
第二章 広 州
第三章 西安から蘭州へ
第四章 嘉峪関まで
第五章 シルクロード
第六章 ウイグル
第七章 旅の終わり
第八章 それから
おわりに 時代遅れの地図
◎ オビ裏
愚かさと間抜けさにはこの際目をつぶっていただき、
しばらくの間、八〇年代後半の時空旅行にお付き合い
いただきたい。そしてこれが大昔の話ではなく、
たかだか二〇年前の話だということに、
ぜひ留意していただきたい。それを意識するだけでも、
読者の目に現在の中国が少しは違って見えるだろう。
(「はじめに」より)
- 本の長さ344ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2008/5/16
- ISBN-104334034535
- ISBN-13978-4334034535
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登録情報
- 出版社 : 光文社 (2008/5/16)
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- ISBN-10 : 4334034535
- ISBN-13 : 978-4334034535
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- カスタマーレビュー:
著者について

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カスタマーレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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- 2023年11月5日に日本でレビュー済みAmazonで購入当時の中国で鉄道旅行する過酷さがよくわかって面白かった。
- 2023年2月16日に日本でレビュー済みAmazonで購入星野さんのファンだったので買いました。題名からしてドストエフスキーとかかっていて面白い。アメリカ人と中国本土を列車を使って1970年代に旅するってなかなかの勇気だと思います。しかも戦慄の硬座の時もありますし、、。星野さんの洞察力、推察力にはいつも脱帽です。中国という大きな規模でも自分と友達との関係という比較的小さな規模のことも同時に考えられているのがすごい。読んだあと中国人の友達に「これって本当なの?」とたくさん質問しました。ニュースを見ているだけでは分からない中国の姿がこの本を通して見られました。
- 2016年2月21日に日本でレビュー済みAmazonで購入約20年前の経験を、回顧し吟味し直すことができる時期になって、はじめて「書けた」のだろう、
つまり当時の旅で感じていたことと、今描き出していることとのあいだに、隔たりがあるだろう、
とは推測されるのですが。そういう視点はさておいて、この本まるごとをそのまま受け取ればよいと
思います。いやまあ、強靭なユーモアに貫かれているがゆえに面白い本です。そして、そのユーモアに
よって、乗り切っていく旅の状況の体験が、骨太に論理化されます。まったく同世代ですが、あの80年代から
こんな人が出たんだな、と感服しました。
私はこの本のおかげで、天児慧もヴォ―ゲルも稲垣浩も張競も孫歌も教えてくれなかった、岩波の中国近現代史
シリーズでも理解できなかった、「なぜ文革は可能だったのか?」という我が問いに、明解な説明をもらいました。
いやいや面白い。文句なしに五つ星。
- 2015年7月3日に日本でレビュー済みAmazonで購入香港社会にうまく入り込めなくて
1987年。共産主義の終盤にあった中国はバブル期の日本とはあまりに違い過ぎた。
何もかもが思い通りに行かない腹立たしさ。
香港ではうまくいっていたマイケルとも、旅が進むにつれて何だかシックリいかない。
でも何かのキッカケで空回りの原因に気づいていく。
作者の心の揺らぎと、滅びゆく共産主義体制の本質が
寄り添うように描かれている。
せつなくて、やるせなくて、もどかしくて。
良質のロードムービーのような作品だ。
そんなこんなに整理がついて
20年の時を経て
星野さんはやっと書くことが出来たんじゃないかな。
- 2017年1月29日に日本でレビュー済みAmazonで購入中国には興味あるけど、良く分からない国、というのが正直な感想。中国を語る難しい本はたくさんある中で、この本では異文化としての自分と、ボーイフレンドと、中国を捉えているのがいい。その後、中国はまたどんどん変わってしまったようだが、生活感のあるレポートがまた読みたい。
- 2015年1月28日に日本でレビュー済みなぜ中国に興味を持つのか? 正確にいえば中華圏の文化に、であるが、
その疑問は僕もまったく同じなので、開巻から一気にハートをつかまれた。
僕の場合は、中国大陸というよりも香港や台湾にずっと惹かれていて、
この作者の『転がる香港に苔は生えない』を読んだときは感銘を受けた。
もちろん『謝謝! チャイニーズ』も読んだので、本書は3冊目。
旅行記としては、どんどん作者の若い頃にさかのぼっていることになる。
旅行記、という表現が正しいのかどうか分からないが、まあ旅行記かな。
作者の旅の原点をたずねる1冊であることは確かなのだけれど、
同時に、アメリカ人の青年と一緒に中国大陸(シルクロード)を旅した
ほろ苦い青春の回顧録でもあるわけで、当時の心情を思い出しながら
綴られる内容は、ある種、自伝的な成長物語となっている。
こういう文章を、いやみなくサラリと、しかもそれなりのセンチメンタルな
味付けをもって描けるのは、星野博美という書き手の稀有な才能だと思う。
これからも、もっともっと中国、というか中華文化圏について書いてほしい。
- 2008年6月16日に日本でレビュー済みAmazonで購入20年前のほろ苦い旅の思い出とあまりにも急激な社会変化で
破綻しそうな現在の中国への危惧を違和感なく描ける著者の
技量はさすがです。
バックパッカーの経験のない私にさえ、20年前の旅が
リアルタイムで迫ってきました。その中で "idiot" が
様々な意味でうまく使われています。
片や現在の中国に対する危惧がウォシュレットとその隣の
(トイレットペーパーを捨てる為の)ごみ箱で表されています。
96年に北京に行った時見たごみ箱にあったピンクのトイレット
ペーパーを思い出しました。
私にとっての中国とは一言でいうと "too much" です。
その中国が破綻したら日本のバブル崩壊なんていう生易しい
ものではなく全世界に影響するだろうと思うと恐ろしくなりました。