「ヤコブ・ニールセンのAlertbox」を愛読していたので、本書の出版を知ってさっ
そく購入し、読み始めた。
しかし、何かがおかしい。
何もかも説明不足で先に進んでしまう。本文中のサンプルWebページの印刷は白
黒で紙質も悪いため、文字が判別しにくい。その代わりか、本の最初の十数ペー
ジにカラー図版があり、本文と同じWebページが載っているが、こちらは小さす
ぎで文字が読めない。その上、図の並べ方が本文と異なっており、無意味に前後
している、等々。
原書はおそらく全ページ色刷りで、本文中にWebページの見やすい画像が載って
いるのだろうと予測し、かなり価格が高いが、取り寄せてみた。
先ほど届いた原書を見て驚いた。「翻訳書」の方には無い図がたくさん載って
おり、最初は、違う本の原書を買ってしまったのかと思ったほどである。
要するに、この「翻訳書」は、原書の内容をずたずたにして半分以下に削ったも
ので、「翻訳」ではなく、「抄訳」である。しかもそのことを、どこにも断って
いない。この抄訳でも多少の役に立つであろうが、原書はおそらくそれより何十
倍もの豊かな内容をもつものに違いない(筆者は未読だが)。ヤコブ・ニールセ
ン氏はこのことをご存じなのだろうか。
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新ウェブ・ユーザビリティ 単行本(ソフトカバー) – 2006/12/1
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社エムディエヌコーポレーション
- 発売日2006/12/1
- ISBN-104844358928
- ISBN-13978-4844358923
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登録情報
- 出版社 : エムディエヌコーポレーション (2006/12/1)
- 発売日 : 2006/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 256ページ
- ISBN-10 : 4844358928
- ISBN-13 : 978-4844358923
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,408,026位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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4グローバルレーティング
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2006年12月4日に日本でレビュー済み
御大の本が出ましたね。あの「ウェブユーザビリティ」の続編という位置づけでしょう。「Skip Introは恥ずかしいデザインの象徴」とか、3クリックルールの否定など、なんとなく普段仕事(Web制作)で当たり前にやってしまっていたことがバッサリ斬られていて、さすがニールセンですね。特にビジネス向けを強く意識しているようで、ユーザビリティの低いサイトは機会損失につながるというメッセージが一貫している。翻訳本なのでどうかなと思っていたけれど、訳も読みやすく翻訳臭さをまったく感じなかった点も○。値段はチト高めだけど。
2008年12月11日に日本でレビュー済み
本書の印象は、内容についてよりも、そもそも本の体をなしていないということだ。本書はウェブサイトのユーザビリティを説くが、著者もしくは訳者は本に対するユーザビリティを考慮するべきだった。(他の方のレビューを見れば、訳者にその責任があるように思われる。)
全編にわたり読みにくいが、以下の点が読みにくくしている原因であろう。
(1)随所にサイトの画像が載っているが、その図表のキャプションが本文の一部になっているものがある。図表の配置に一貫性がなく、さらに読みにくくしている。
(2)囲み記事が多く、一続きの内容を分断する場所に置かれている。また、囲み記事の内容が直後の本文に説明もなく現れたりする。原文では、本文の一部であったものが、訳者により勝手に囲み記事にされているようである。
(3)内容的にまだ続いているのに、なぜかそこで区切り、セクションを別にしている。おそらく、原書では区切られていなかったが、訳者によって恣意的に区切られたように思われる。
(4)英語訳が稚拙であり、日本語として意味の通らない箇所も多い。例えば、『「アフォーダンス」とは、もともと、人(または動物)と環境の間に起こりうる事態を定義する心理学用語である。』 (124ページ)とあるが、『事態と定義される心理学用語である』や『事態を指す心理学用語』と訳すべきであろう。
また、136ページに『最初に全体をざっと見渡すことが大事な理由』というタイトルの付けられたコラムがある。しかし、コラムを読んでも誰が『見渡す』べきなのか、誰にとって『大事』なのかがまったく分からない。
このように、読者を無視して本書は書かれて(訳されて)いる。
全編にわたり読みにくいが、以下の点が読みにくくしている原因であろう。
(1)随所にサイトの画像が載っているが、その図表のキャプションが本文の一部になっているものがある。図表の配置に一貫性がなく、さらに読みにくくしている。
(2)囲み記事が多く、一続きの内容を分断する場所に置かれている。また、囲み記事の内容が直後の本文に説明もなく現れたりする。原文では、本文の一部であったものが、訳者により勝手に囲み記事にされているようである。
(3)内容的にまだ続いているのに、なぜかそこで区切り、セクションを別にしている。おそらく、原書では区切られていなかったが、訳者によって恣意的に区切られたように思われる。
(4)英語訳が稚拙であり、日本語として意味の通らない箇所も多い。例えば、『「アフォーダンス」とは、もともと、人(または動物)と環境の間に起こりうる事態を定義する心理学用語である。』 (124ページ)とあるが、『事態と定義される心理学用語である』や『事態を指す心理学用語』と訳すべきであろう。
また、136ページに『最初に全体をざっと見渡すことが大事な理由』というタイトルの付けられたコラムがある。しかし、コラムを読んでも誰が『見渡す』べきなのか、誰にとって『大事』なのかがまったく分からない。
このように、読者を無視して本書は書かれて(訳されて)いる。
2007年11月14日に日本でレビュー済み
原書を先に読んでおり、友人に勧めるための和訳が出るのを楽しみに待っていたが、まったく別の本になっており失望しました。
帯に「Web2.0時代に・・・」などと入っていて、大衆狙いが目的なんでしょうが。。。
これは訳者の本であり「ニールセン・ロレンジャーの本ではない」と思ったほうが正解でしょう。
●たとえば・・・
Information Foraging という、恐らく原書の中で一番重要な原理(理論?)。
3ページくらい費やして「そもそも」の考え方を紐解いてくれているが、
訳書のほうでは小さな囲みで済ませてしまっている。
これを肌身で感じて理解するのと、「言葉」だけ知っているのでは大違いです。
帯に「Web2.0時代に・・・」などと入っていて、大衆狙いが目的なんでしょうが。。。
これは訳者の本であり「ニールセン・ロレンジャーの本ではない」と思ったほうが正解でしょう。
●たとえば・・・
Information Foraging という、恐らく原書の中で一番重要な原理(理論?)。
3ページくらい費やして「そもそも」の考え方を紐解いてくれているが、
訳書のほうでは小さな囲みで済ませてしまっている。
これを肌身で感じて理解するのと、「言葉」だけ知っているのでは大違いです。