人工妊娠中絶/優生保護法/母体保護法
Abortion / Eugnic Protection Act
last update: 20210825
■新着
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明石市条例制定に関するパブコメ募集(20210815 - 0829)
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優生:2019(日本)
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優生:2018(日本)
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優生:2017(日本)
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強制不妊手術で人権救済申し立て(2015)
■法律・年表
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Abortion(人工妊娠中絶)・Bibliography(文献)
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国民優生法(National Eugenic Act, Japan 1940
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優生保護法 (Eugnic Protection Act, Japan 1948)全文
◆
優生保護法施行令
◆
関連年表
◆
年表:優生保護法→母体保護法
◆母体保護法
http://myriel.ads.fukushima-u.ac.jp/data/law/botai.html
◆
「胎児条項Q&A」(制作:玉井)
■2017
◆2017/03/28
「今こそ優生手術からの人権回復をめざして 日弁連意見書を生かすために」
於:参議院議員会館 B103
◆優生手術に対する謝罪を求める会(世話人代表 利光恵子・市野川容孝) 20170222 「優生手術に関する声明文(日本弁護士連合会の意見書を受けて)」
http://www.soshiren.org/data/statement_20170222.pdf
◆日本弁護士連合会 20170222 「旧優生保護法下において実施された優生思想に基づく優生手術及び人工妊娠中絶に対する補償等の適切な措置を求める意見書」
http:
//www.nichibenren.or.jp/activity/document/opinion/year/2017/170216_7.html
■2016
◆2016/10/25
「優生保護法による、優生手術からの人権回復をめざして」
於:参議院議員会館1階102会議室
■2015
◆
強制不妊手術で人権救済申し立て(2015)
■基本情報
◆齋藤 有紀子 編 20020910
『母体保護法とわたしたち――中絶・多胎減数・不妊手術をめぐる制度と社会』,明石書店,271p.
[amazon]/
[kinokuniya] ※
◆20000427
母体保護法に関する公開座談会
◆19991016 優生手術に対する謝罪を求める会・主催
あれから3年「優生保護法」はかわったけれど…
◆19990808 カレン・ブランドン
「人口妊娠中絶−犯罪率の謎――1973年合法化と1990年代の犯罪発生率低下との驚くべき関連」
『シカゴトリビューン』1999年8月8日(日)
訳:宮里艶子
◆スウェーデン・妊娠中絶法[Abortlag (1974:595)]
http://www.senshu-u.ac.jp/~thj0090/rex21.htm
●
cf.
◆
出生前診断
人工妊娠中絶・優生手術に関するデータ
◆人工妊娠中絶および優生手術数(↓)
◆年次別にみた人工妊娠中絶件数の事由別構成割合(↓)
◆年次別にみた人工妊娠中絶件数の妊娠週数別構成割合(↓)>
◆年令階級別人工妊娠中絶実施率の推移(↓)
◆年令階級別優生手術実施率の推移(↓)
※以下は,上記「年表」の一部
19530612 厚生事務次官通達
「母体外において,生命を保続することのできない時期」を「妊娠第八月
未満」とする
19760120 厚生事務次官通達
「母体外において,生命を保続することのできない時期」を「妊娠第七月
未満」とする
19781121 厚生事務次官通達
「母体外において,生命を保続することのできない時期」を「妊娠満二三
週以前」とする(WHOの妊娠期間の表示法に従う)
19960529 自民党社会部会 優生保護法改正案まとめる
1.法律名を「母性保護法」に改める
2.法律の目的から「不良な子孫の出生を防止する」との表現を削除する
3.「優生手術」を「不妊手術」に改め,要件を母体の生命に危険を及ぼす
場合や母体の検討度を著しく低下する恐れのある場合に限定する
4.人工妊娠中絶の要件を身体的または経済的理由により母体の健康を害す
る恐れのある場合や暴行,脅迫によって妊娠させられた場合に限定する
など
『朝日新聞』0530
◆立岩 真也 1997/09/05
『私的所有論』,勁草書房,445+66p. ISBN-10: 4326601175 ISBN-13: 978-4326601172 6300
[amazon]/
[kinokuniya] ※
◆立岩 真也 2013/05/20
『私的所有論 第2版』,生活書院・文庫版,973p. ISBN-10: 4865000062 ISBN-13: 978-4865000061 1800+
[amazon]/
[kinokuniya] ※
◆
Tateiwa, Shinya(
立岩 真也) 2016
On Private Property, English Version,
Kyoto Books
chap.5 note 18
There is a context of social controversy surrounding this issue, particularly in America. For more on this, see Rosenblatt [1992]. On the US Supreme Court decision in the case of
"Roe vs Wade," which affirmed a woman's right to have an abortion on the basis of the right to privacy stipulated in the US constitution, see Ishii [1979]. On what has ensued following the Roe decision, see also Veach [1991b]. <+
Ogino [2001]>
On British law as it relates to abortion, see Ishii [1981] [1983a]. On laws in Canada, see Dickens [1991]. On the state of affairs in Germany, see Terazaki [1991] and Horiuchi [1993]. On laws and debates surrounding legal issues in Britain, America, Germany and Japan, see Ishii [1994:105-201] (see also Ishii [1983b] [1985] [1994]). On the movement to legalize abortion in France, see Association Choisir ed. [1973]. On the history of abortion, see Tama [1991] and Ogino [1991c]. Potts et al. [1977] takes a wide-ranging view of this issue.
See Chapter 9 for a discussion of the Japanese
Eugenic Protection Act (for information on the Mother's Body Protection Act of 1996, see the arsvi website). This issue is also discussed within the context of the history of pediatric healthcare in M?ri [1972]. See also Ishii [1994:169-196] [1982], Shakaihyoronshahenshubu ed. [1983] and
Agora 28 [1983]. For a bibliography/guide to texts on this subject, see Kato [1993a].
On views regarding this issue in bioethics, see Notes 19 and 20 below and Veatch [1991a]. A concise presentation of the views of ethicists can be found in Kagawa [1995b]
◆18 その背後には特に米国内の社会的な対立がある。Rosenblatt[1992=1996]が参考になる。女性の人工妊娠中絶決定権を憲法上のプライバシー権として承認した一九七三年の連邦最高裁
ロウ判決(ロウ対ウエィド事件判決)について石井美智子[1979][1994:117-122]、これを含め米国での裁判の判例や立法の動きの経緯について石井[1994:117-160]が詳しい。他にロウ判決以降の状況についてVeach[1991b]。【その後の単行書として
荻野[2001]。】
イギリスの法律について石井[1981][1983a]、カナダについてDickens[1991]。
ドイツについて寺崎あき子[1991]、堀内捷三[1993]。イギリス、米国、ドイツ、日本の法律、また法律を巡る論議について石井[1994:105-201](他に石井[1983b][1985][1994])。【そして
『「家族計画」への道――近代日本の生殖をめぐる政治』(荻野美穂[2008])、その前に英国他の歴史記し論点を示したものとして
荻野[2002]――
立岩[2006b]にこの本を紹介した短文を再録。】フランスでの中絶合法化運動についてChoisir ed.[1973=1987]。人工妊娠中絶の歴史については田間泰子[1991]、
荻野[1991c]。Potts et al.[1977=1985]が広い範囲を捉▽362 えている。
日本の
優生保護法(一九九六年に母体保護法、全文他→hp
[出産・生])については第9章で一部ふれる。毛利子来[1972]が小児保健史の中で記述。石井[1994:169-196][1982]。また社会評論社編集部編[1983]、『あごら』28(1983)等。文献案内・解題として
加藤秀一[1993a]。
生命倫理学の見方については本文と注19・20、他にVeatch[1991a]等。香川知晶[1995b]に倫理学者達の見解が整理されている。【その後の著書として、(専攻を記せば、社会学の)
山根純佳[2004]、論文に憲法学の
中山茂樹[2000][2010]、他。】
■人工妊娠中絶および優生手術数
年 次 人工妊娠中絶 優生手術数
実数 実施率 対出生比
(%)
1950(昭和25) 489,111 23.0 20.9 11,403
1955(昭和30)1,170,143 50.2 67.6 43,255
1960(昭和35)1,063,256 42.0 66.2 38,722
1963(昭和38) 955,092 35.7 57.6 32,666
1964(昭和39) 878,748 42.1 51.2 29,468
1965(昭和40) 843,248 30.2 46.2 27,022
1966(昭和41) 808,378 28.5 59.4 22,991
1967(昭和42) 747,490 26.0 38.6 21,464
1968(昭和43) 757,389 26.0 40.5 18,827
1969(昭和44) 744,451 25.3 39.4 17,356
1970(昭和45) 732,033 24.8 37.8 15,830
1971(昭和46) 739,674 24.9 37.0 14,104
1972(昭和47) 732,653 24.5 35.9 11,916
1973(昭和48) 700,532 23.2 33.5 11,737
1974(昭和49) 679,837 22.4 33.5 10,705
1975(昭和50) 671,597 22.1 35.3 10,100
1976(昭和51) 664,106 21.8 36.2 9,453
1977(昭和52) 641,242 21.1 36.5 9,520
1978(昭和53) 618,044 20.3 36.2 9,336
1979(昭和54) 613,676 20.1 37.4 9,412
1980(昭和55) 598,084 19.5 37.9 9,201
1981(昭和56) 596,569 19.5 39.0 9,516
1982(昭和57) 590,299 19.3 39.0 8,442
1983(昭和58) 568,363 18.5 37.7 8,546
1984(昭和59) 568,916 18.5 38.2 8,194
1985(昭和60) 550,127 17.8 38.4 7,657
1986(昭和61) 527,900 17.1 38.2 7,729
1987(昭和62) 497,756 16.0 37.0 7,347
1988(昭和63) 486,146 15.6 37.0 7,286
1989(平成元) 466,876 14.9 6,984
1990(平成2) 456,797 14.5 6,709
1991
1992
……
厚生省統計情報部「優生保護統計報告」による。
1972年以前は沖縄県を含まない。人工妊娠中絶実施率は15〜49
歳女子人口1,000人について。対出生比は出生100に対する中絶数。
■年次別にみた人工妊娠中絶件数の事由別構成割合(単位%)
年次 総数 母体の健康 当事者遺伝 その他
近親遺伝
1955(昭和30) 100.0 99.7 0.1 0.1
1960(昭和35) 100.0 99.7 0.1 0.2
1965(昭和40) 100.0 99.6 0.1 0.3
1970(昭和45) 100.0 99.2 0.1 0.7
1975(昭和50) 100.0 99.4 0.1 0.5
1980(昭和55) 100.0 99.8 0.1 0.1
1985(昭和60) 100.0 99.8 0.1 0.2
1988(昭和63) 100.0 99.8 0.1 0.1
1989(平成元) 100.0 99.9 0.0 0.1
1990(平成2) 100.0 99.9 0.0 0.1
平成2年厚生省優生保護統計報告による。
■年次別にみた人工妊娠中絶件数の妊娠週数別構成割合(単位%)
年次 〜満7週 満8週 満12週 満16週 満20週
(第2月 満11週 満15週 満19週 満23週 (第7月) 不詳
以内) 第3月)(第4月)(第5月)(第6月)
1955 47.5 44.3 3.1 2.6 1.9 0.7 0.0
1960 51.3 41.8 2.7 1.9 1.6 0.6 0.1
1965 54.6 39.8 2.3 1.6 1.2 0.5 0.1
1970 55.8 39.6 2.0 1.3 0.9 0.3 0.1
1975 59.5 37.7 1.6 0.8 0.5 0.2 0.1
1980 50.9 43.2 3.5 1.3 1.0 --- 0.1
1985 51.9 41.5 3.3 1.8 1.3 --- 0.1
1986 52.4 41.2 3.2 1.8 1.3 --- 0.1
1987 52.4 41.0 3.3 1.9 1.2 --- 0.1
1988 53.0 40.6 3.3 1.9 1.2 --- 0.1
1989 53.6 40.1 3.3 1.8 1.1 --- 0.0
1990 54.0 39.6 3.4 1.9 1.1 --- 0.0
平成2年厚生省優生保護統計報告による。
■年令階級別人工妊娠中絶実施率の推移(女子人口千対)
年次 総数 〜19 20〜24 25〜29 30〜34 35〜39 40〜44 45〜49
1955 50.2 3.4 43.1 80.8 95.1 80.5 41.8 5.8
1960 42.0 3.2 40.2 73.9 74.0 62.7 29.4 3.8
1965 30.2 2.5 31.1 56.0 56.0 38.8 21.2 2.5
1970 24.8 3.2 26.4 42.2 44.7 32.9 14.7 2.1
1975 22.1 3.1 24.7 34.3 38.4 29.2 13.8 1.5
1980 19.5 4.7 23.3 29.3 33.2 26.8 12.0 1.3
1985 17.8 6.4 22.0 24.6 31.5 26.2 11.2 1.1
1986 17.1 6.1 21.3 23.5 30.4 25.2 10.9 1.1
1987 16.0 5.8 19.8 22.4 28.9 24.3 10.7 1.0
1988 15.6 5.9 19.6 21.6 28.0 24.1 11.0 1.0
1989 14.9 6.1 19.5 20.4 26.4 23.5 10.8 0.9
1990 14.5 6.6 19.8 19.7 25.4 22.7 10.3 0.8
平成2年厚生省優生保護統計報告による。
■年令階級別優生手術実施率の推移(人口10万比)
年次 総数 〜19 20〜24 25〜29 30〜34 35〜39 40〜44 45〜49
1955 95.7 2.7 19.2 136.5 289.0 210.1 47.5 4.6
1960 78.7 2.3 16.6 128.2 212.9 147.7 29.4 2.7
1965 49.2 2.2 11.3 94.5 140.3 69.2 16.3 1.4
1970 27.0 1.8 5.9 53.9 77.4 36.3 7.7 1.1
1975 16.5 0.3 4.4 31.0 45.9 19.3 4.7 0.6
1980 14.9 0.2 2.9 33.9 38.6 15.6 3.3 0.2
1985 12.3 0.1 2.0 26.5 39.6 14.5 2.6 0.2
1986 12.4 0.1 2.3 26.1 41.0 15.2 2.7 0.2
1987 11.7 0.1 2.0 23.7 39.7 16.3 2.9 0.2
1988 11.6 0.1 2.0 22.9 42.5 15.1 3.5 0.1
1989 11.0 0.2 2.8 21.2 39.8 15.9 3.3 0.2
1990 10.5 0.1 1.7 18.4 39.9 17.2 3.4 0.2
平成2年厚生省優生保護統計報告による。
UP: REV:20150624, 20160529, 1023 .. 20170223, 20190316, 20210825(
岩�ア 弘泰)
◇
出産・出生とその前後