『意味の論理学 下』
Deleuze, Gilles 1969 Logique du sens,Les Editions de Minuit
=20070120 小泉 義之,河出文庫,286p.
Last Update:20101010
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Deleuze, Gilles 1969
Logique du sens,Les Editions de Minuit=20070120
小泉 義之 『意味の論理学 下』,河出文庫,286p. ISBN-10:4309462863 ISBN-13:978-4309462868 \1050
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■内容
内容(「BOOK」データベースより)
ドゥルーズの思考の核心をしめす名著、渇望の新訳。下巻では永遠回帰は純粋な出来事の理論であり、すべての存在はただひとつの声であるという「一義性」論から言葉、性、幻影、セリーへと、アリスとアルトーと伴走する思考の冒険は驚くべき展開を見せる。ルクレティウス論、トゥルニエ論などの重要テクストも収録。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ドゥルーズ,ジル
1925年生まれ。哲学者。1995年、自ら死を選ぶ
小泉 義之
1954年生まれ。立命館大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
■目次
第25セリー 一義性
個体と出来事
永遠回帰再論
一犠牲の三つの意義
第26セリー 言葉
言葉を可能にするもの
言葉の組織の要約
動詞と不定法
第27セリー 口唇性
動的発生の問題:深層から表面へ
メラニー・クラインによる「態勢」
分裂病と抑鬱、深層と高所、シミュラクルとイドラ
第一段階:雑音から声へ
第28セリー 性
性感帯
動的発生の第二段階:諸表面の形成と諸表面の接続
イマージュ
オイディプス・コンプレックスの本性、性器帯の役割
第29セリー 善意は当然にも罰せられる
表面の構成との関係におけるオイディプスの企画
修復することと帰還させること
去勢
カテゴリーとしての意図
発生の第三段階:物理的表面から形而上学的表現へ(二重のスクリーン)
第30セリー 幻影
幻影と出来事
幻影、自我と特異性
幻影、動詞と言葉
第31セリー 思考
幻影、移行と開始
夫妻と思考
形而上学的表面
心的生活の方角決定、口と脳
第32セリー セリーの種類
セリーと性:結合的セリーと性感帯、総合的セリーと接続
性的セリーの第三形態、分離と発散
幻影と共鳴
性と言葉:3つのタイプのセリーと対応する語
声から話し言葉へ
第33セリー アリスの冒険
ルイス・キャロルにおける三種の秘教的な語の再考
『不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』の比較概要
精神分析と文学、神経症的な家族小説と芸術の小説
作品
第34セリー 第一次秩序と第二次組織
幻影の振子構造:共鳴と共生運動
話し言葉から動詞へ
動的発生の終わり
抑圧、一次と二次の
風刺、イロニー、ユーモア
付録
�T シミュラクルと古代哲学
�Tプラトンとシミュラクル
プラトンの弁証論:役割の意義
請求者の選別
コピーとシミュラクル
シミュラクルの特徴
表象の歴史
プラトニズムを転倒すること:現代芸術作品とシミュラクルの報復
永遠回帰の顕示内容と潜伏内容(プラトンに対抗するニーチェ)
永遠回帰とシミュレーション
モデルニア
�Uルクレティウスとシミュラクル
雑多なもの
自然と全体化不可能な緩和
〈存在〉・〈一〉・〈全〉の批判
因果原理の異なる相
方法の二つの姿形
クリナメンと時間理論
真の無限と偽の無限
魂のトラブル
深層からの流出、表面からのシミュラクル、神学的・夢幻的・官能的な幻影
時間と方法の統一性
偽の無限の起源と魂のトラブル
自然主義と神話批判
�U 幻影と現代文学
�Tクロソウスキー、あるいは、身体‐言葉
身体の観点と言葉の観点からの選言三段論法
ポルノグラフィーと神学
見ることと話すこと
反射像、共鳴、シミュラクル
破棄通告
身体と言葉の屈折
交換と反復
反復とシミュラクル
停滞の場面の役割
両刀論法:身体‐言葉
神と反キリスト:二つの秩序
選言三段論法のカント理論
神の役割
クロソウスキーにおけるカント理論の変形
反キリストの秩序
意図:強度と志向性
幻影としての永遠回帰
�Uミシェル・トゥルニエと他者なき世界
ロビンソン、元素と目的
倒錯の問題
知覚における他者の効果
ア・プリオリな構造としての他者
時間における他者の効果
他者の不在
分身と元素
他者喪失の三つの意味
シミュラクルから幻影へ
他者と倒錯
�Vゾラと裂け目
裂け目と遺伝
本能と本能の対象
二つの遺伝
死の本能と本能
人間の獣
幻影化される対象
悲劇と叙事詩
訳者後書
人名・学派名索引
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:
樋口也寸志