『思想としての医学――ライフサイエンスの光と影』
川上 武・増子 忠道 編 19790615 青木書店,225p.
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川上 武・
増子 忠道 編 19790615 『思想としての医学――ライフサイエンスの光と影』,青木書店,225p. ASIN: B000J8GU70 \1100
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■目次
�T 生と死――川上 武
1、生と死への挑戦――聖域に踏みこんだ現代医学 / 2、生を侮辱し、死を敬う――封建時代の生と死
3、生と死の証明のはじまり――近代化のなかの生と死 / 4、死のための生――戦争中の生と死
5、人権意識と医療技術の革新――戦後社会の変貌のなかで
6、出生コントロールの時代――医学と社会のあいだ / 7、死をめぐる危険な論理――心死か脳死か
8、生涯管理の二面性――出生証明書から死亡診断書まで
9、問われる医師の人権意識――管理化社会のなかの医師の責任
�U 正常と異常――増子 忠道
1、正常・異常観の混迷 / 2、��異常=死��からの脱出
3、異常の原因を求めて――近代思想と近代医学の進歩
4、異常の社会化と日常化の進行――現代医学の新しい壁
5、診断・治療基準のあり方 / 6、異常はどこまで測定できるか
7、異常をめぐる社会的判断と医学的判断の矛盾 / 8、障害者の現実が意味するもの
9、異常と差別――求められる人権の立場
�V 性――増子 忠道
1、性科学のあゆみとゆくえ――性のタブーから試験管ベビーまで
2、社会のなかの性――もうひとつの人間の歴史 / 3、文化としての性――性をめぐる意識と思想
4、性の解放とはなにか
�W 医学的真実と法律的真実――誤診と誤判決―― 川上 武
1、医師と法律家のコミュニケーション / 2、医療訴訟の増加と二つの型
3、��医弊��と医療訴訟 / 4、医療と裁判の実際――医師の裁量権と裁判官の心証
5、医療と裁判の論理 / 6、誤診と誤判決 / 7、誤診と誤判決の修正
8、医療事故の補償
�X 人間機械論の現在――上林 茂暢
1、ラ・メトリの「人間機械論」――近代医学の出発 / 2、人工臓器と臓器移植の光と影
3、病院自動化の動向 / 4、現代医療技術の特質 / 5、機械論の克服と人権
�Y 医療水準とはなにか――医療資源の有効配分のために―― 二木 立
1、医療水準・医療効果の指標 / 2、医療の構成要素――西欧諸国と日本との比較
3、医療技術の進歩の特徴 / 4、医療の地域性 / 5、福祉の貧困がもたらす医療の歪み
�Z 薬のあり方――小坂 冨美子
1、薬洪水がはらむもの / 2、くらしのなかの薬――その技術的・社会的機能
3、問われる薬の医療性 / 4、薬の開発 / 5、薬の濫用 / 6、医薬品産業盛衰の意味するもの