『<身>の構造――身体論を超えて』
市川 浩 19841115 青土社,218p.
■市川 浩 19841115 『<身>の構造――身体論を超えて』,青土社,218p. \1600 ※ b c
→19970610(新装版) 『<身>の構造――身体論を超えて』,青土社,218p. ¥2310 ISBN-10: 479175543X
ISBN-13: 978-4791755431
[amazon]/
[kinokuniya]
■内容(「BOOK」データベースより)
前著『精神としての身体』で、心身二元論では我々が具体的に生きている身体のダイナミックスは捉えられないとした著者は、本書では、皮膚の内にとざされた身体という固定観念を取り払い、身体を超えた錯綜体としての〈身〉を追究。さらに、空間が均質化して「身体は宇宙を内蔵する」という身体と宇宙との幸福な入れ子構造が解体している今日、我々にとってどのようなコスモロジーが可能かを問う。
■目次
・錯綜体としての身体(7)
・<身分け>について(11)
<身分け>と、<身知り>/均質空間と生きられる空間/述語的統合について
・錯綜体について(19)
遍統合体としての錯綜体/可能的統合と間テキスト的間/未決定の複雑体
・<身>の構造とその生成モデル(35)
・<身>の構造(36)
身体と<身>/<身>の用法/<身>の統合の斜行性/関係的存在としての<身>/自己中心化と非-中心化/同調/身の統合
・身の生成モデル(67)
身のシステム/癒合的同一化/同一化する環と共通感覚/星雲状複合体
・生きられる空間(97)
・空間内存在としての<身>(98)
・<身>の方向性と質的空間(103)
・中心化と-非中心化(113)
・<身>と宇宙の入れ子構造(120)
・<像なし>の世界(131)
・均質空間と生きられる空間(135)
・<身>の風景(141)
・共生から反抗へ(142)
身ごもり/出産/乳離れ/第一反抗期/第二反抗期/独我論のトリック
・身の拡がり(154)
・手をみつめる(160)
・<身>のことば(165)
・ムカデも歩く(169)
・身構える(173)
・積木くずし(180)
・僕ちゃん(186)
・身体は文化を内蔵する(192)
・ハサミは使いよう(196)
・トイレット・ペーパー騒動(203)
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:野口 陽平