『政治理論とモダニティー』
Connolly, William E. 1988
Political Theory and Modernity, Basil Blackwell=
19930730 金田耕一・栗栖聡・的射場敬一・山田正行訳,昭和堂
last update:20100717
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Connolly, William E. 1988
Political Theory and Modernity, Basil Blackwell=
19930730 金田耕一・栗栖聡・的射場敬一・山田正行訳,『政治理論とモダニティー』,昭和堂,355+5p. 3495 ※ *
ISBN-10:4812293081
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■内容
■目次
第1章 近代の秩序
第2章 ホッブズ──封じ込めの政治
第3章 ルソー──市民であることと従順さ
第一間奏曲──ホッブズ・ルソー・サド
第4章 ヘーゲル──包摂の政治
第二間奏曲──ヘーゲル・マルクス・国家
第5章 ニーチェ──政治と郷愁
■引用
「たとえば、正義を例にとろう。ニーチェの存在論は、正義を切望することは常にルサンチマンの表われであるという理由で、この問題を排除するのだろうか。ニーチェ自身の政治的発言に即してではなく、この存在論の枠組の内部で思考することによって、われわれは今日、正義が中心的な問題であると申し立てることができる。というのも、ルサンチマンは二つの源泉に由来するからである。第一に、人間の条件が、苦難や死に対していかなる超越論的目的も与えないことへの怒りに。第二に、ある者の利益のために別の者に苦難と損失を課すような制度的仕組に。後期近代のルサンチマンはこのように重層的に決定されている。ルサンチマンの構成要素はそれぞれ、他者と創造的につき合おうとする努力を阻止する。こうしたルサンチマンの二重の重荷によって育まれた復習の精神が、今日では国家内部の関係や国家間の関係にまで浸透しているのである。」(Connolly[1988=1993:315])
■書評・紹介
■言及