『財政破綻と税制改革』
新藤 宗幸 19890629 岩波書店,255p.
■新藤 宗幸 19890629 『財政破綻と税制改革』,岩波書店,255p. ISBN-10: 4000034642 ISBN-13: 978-4000034647 1700
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■説明
内容(「BOOK」データベースより)
高度成長以降の財政破綻の原因は何か。政権党の対応は適切だったのか。統治構造はどう変わったか。消費税導入にいたる十年間の税制改革の軌跡をたどりつつ、21世紀にむけて真に改革すべきことは何なのかを考える。
■目次
序章 現代政治への基本視座
第1章 超緊縮予算の政治
第2章 中曽根政治の「偶然」と「必然」
第3章 超包括型政党の政策能力
第4章 税制改革の軌跡
終章 財政破綻は回避されたのか
■引用
第4章 税制改革の軌跡
「アメリカでは法人税率は八七年から実効税率で四〇・三%とされたが、
終章 財政破綻は回避されたのか
「高齢化社会に対応するために税制改革=消費税の導入が必要だというのは短絡的である。問題は所得階層間、世代間の負担の公平を税制に実現することにおかれなくてはならない。そのために、キャピタルゲインの総合課税化が実現されなくてはならない。またさきにも指摘したように、消費税の徹底した改革が行なわれ、税務行政の「代行者」が租税で私腹を肥やすことを防止するとともに、課税最低限以下の人々に「戻し税」の導入がはかられなくてはならない。さらに、クロヨンの除去するためには、プライバシー保護制度の確立を前提として、納税者番号制が積極的に検討されてよい。」(新藤[1989:251])