『他者のような自己自身』
Ricoeur, Paul 1990 Soi-même comme un autre
=199606 久米 博,法政大学出版局,538p.
last update:20110930
■Ricoeur, Paul 1990
Soi-même comme un autre
=19960615 久米 博 『他者のような自己自身』,法政大学出版局,538p. ISBN-10:4588005308 ISBN-13:978-4588005305 \6825
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[kinokuniya] ※ a06 e08
■内容
内容(「BOOK」データベースより)
ハイデガーやアーレントの発する「誰が」の問いに十全に答えるべく「自己の解釈学」を構築するリクールの、「倫理への回帰」を示す思索。
内容(「MARC」データベースより)
ポール・リクール〈自己の解釈学〉。ハイデガーやアーレントの発する〈誰が〉の問いに十全に答えるべく、〈自己の解釈学〉を構築するリクールの、〈倫理への回帰〉を示す思索。
■目次
謝辞
日本語版への序文
序言 自己性の問題
1 〈コギト〉は自己措定する
2 砕かれた〈コギト〉
3 自己の解釈学をめざして
第1研究 「人物」と同定的指示――意味論的アプローチ
1 個体と個体化
2 基礎特殊者としての人物
3 物体と人物
4 人物という原始的概念
第2研究 言表行為と語る主体――語用論的アプローチ
1 言表行為と言述行為
2 言表行為の主体
3 言語哲学の二つの道の結合
第3研究 行為者なき行動の意味論
1 行動の概念的図式と、誰がの問い
2 二つの言術世界――行動対出来事、動機対原因
3 意図の概念的分析
4 行動の意味論と出来事の存在論
第4研究 行動から行為者へ
1 古い問題と新しい問題
2 帰属のアポリア
第5研究 人格的自己同一性と物語的自己同一性
1 人格的自己同一性の問題
2 人格的自己同一性の逆説
第6研究 自己と物語的自己同一性
1 物語的自己同一性と、自己性と同一性の弁証論
2 記述することと命令することの間――物語ること
3 物語の倫理的含意
第7研究 自己と倫理的目標
1 「善い生き方」をめざして……
2 他者とともに、他者のために……
3 ……正しい制度において
第8研究 自己と道徳的規範
1 「善い生き方」の目標と義務
2 心づかいと規範
3 正義感から「正義の原則」へ
第9研究 自己と実践的知恵――確信
幕間劇 行動の悲劇性
1 制度と葛藤
2 尊敬と葛藤
3 自律と葛藤
第10研究 いかなる存在論をめざして
1 証しの存在論的拘束
2 自己性と存在論
3 自己性と他者性
訳者あとがき
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:
樋口 也寸志