『テクノスタルジア――死とメディアの精神医学』
香山 リカ 19961110 青土社 293p.
■香山 リカ 19961110 『テクノスタルジア――死とメディアの精神医学 』青土社 293p.ISBN-10: 4791755022 ISBN-13: 978-4791755028 \1890
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■内 容
(「BOOK」データベースより)
ハイテク臨海副都心、ドゥルーズの自殺、ゴダールの映画、オウム真理教事件など、ポストモダンの帰結はどれもが新しい。けれどその新しさが直ちに、なつかしさに転じてしまうのはなぜか。メディアとテクノロジーが生んだ未来への郷愁の影にひそむ「死」―ツェランが生き、フーコーが見いだし、坂本龍一が歌った「死」によって、知・身体・女性の現在を照射。
(「MARC」データベースより)
テクノロジーが出現させた〈故郷〉への強い感情、テクノスタルジアの影にひそむ〈死〉-。ツェランが生き、フーコーが見いだし、坂本竜一が歌った〈死〉によって、知・身体・女性の現在を照射する。
■目次
序 テクノスタルジア
薔薇色の死 La mort en rose
柩の上に薔薇を置いて、生き埋めにして パウル・ツェランのために
ポストモダンの死の条件 La condition de la mort post-moderne
第一回ニューアカ・オリエンテーリング大会に参加して
ちょっとキスするだけだから ドゥルーズの飛び降り
「二」 のまま世界の傷となって 八〇年代とゴダール
ソーダ・グラスの向こうに 吉本ばななと 「構造」 への屈伏宣言
だれよりも性を知っている人たち エディプス以前
出会いそこねと出会う オウム真理教と八〇年代
崇高への局地的反乱 流行と不易
器官なき死体 La mort sana organes
ジ・アンダーテイカーと死のプロレス
薔薇の薫る暗闇に指を這わせるように レスラーの身体/伴侶の身体
究極の勝利の果て 「格闘」 とは何か
プロレッスルする可能世界 バトルするバルト
テレビがテレビであるかぎり
テレビ/通信/ゲームに 「出る」 こと
女と男の死ぬ舗道 Vivre sa mort
私たちの失敗・’94 少女Mたちの光と影
あれのない女の子
ママの帝国主義・娘篇
あなたが結婚したわけを私に教えて下さい
性は宙吊りになったまま遠ざかり・・・・・・
ここは地の涯て An de-la de……
カラオケに行くということ
夕刻病棟の歌声
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:鹿島萌子