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■第5部 証言編:緒方克陽氏(3) 完
1981年4月、玄海原発3、4号機の増設に伴う環境アセスメントの説明会は大荒れに荒れた。
九州電力の「動員」による「満員」で門前払いされた反原発グループのメンバーは門を飛び越え、中に入っていった。
「けがをしないように有刺鉄線にジャンパーを巻きつけて乗り込んだけれど、九電は県警に連絡し、機動隊を待機させていました。県総評の沼田幸彦議長が建造物侵入容疑で現行犯逮捕され、メンバーは外に追い出された。国家権力と九電は一体だと怒りを覚えました」
社会党と佐賀県総評は「不当逮捕」だとして猛抗議。沼田議長は処分保留で釈放された。その後、緒方氏らは玄海町内の高台に「団結小屋」を立て、九電の動きを監視することになる。
九電が地元の町や漁連に補償金と別に「協力金」を支払っていたことも判明。緒方氏らは情報開示を求めたが、九電側は「企業活動の一環」として詳細を公表しなかったため、83年に電気料金の不払い運動を始めた。
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