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GPartedのLive USBを作成するには北浦訓行 |
「GPartedでパーティションを操作するには」などでGParted(Gnome Partition Editor)の使用法を説明したが、起動しているHDDのパーティションを変更する場合は、Live CDのGPartedを使用しなければならない。
Live CDは手軽に作成できるが、手元に未使用のCD-Rメディアがないと作成できない。また、GPartedがバージョンアップするたびに新しいLive CDを作成するのは無駄が多い。従って、ここでは起動時間も短く、手軽に消去と作成が可能なLive USB(USBメモリから起動可能なGParted)について説明する。
GPartedのLive USBは、GPartedのWebサイト(http://gparted.sourceforge.net/liveusb.php)からダウンロードできる。原稿執筆時点での安定した最新版は、バージョン0.3.6-7だ。
gparted-live-0.3.6-7.zipをダウンロードしたら、このファイルをUSBメモリに展開する。この作業はWindowsでもLinuxでも構わない。Linuxの場合、/media/diskにマウントされたUSBメモリには以下のコマンドで展開できるが、下記のように、トップディレクトリにmakeboot.batなどのファイルが展開されていなければならない。
$ unzip -d /media/disk gparted-live-0.3.6-7.zip |
次に、USBメモリをブータブルにする。Live USBのWebページには、Linuxでもこの作業が可能であると記述されているが、Fedora 8で確認したところ、ブータブルなUSBメモリは作成できなかった。従って、この作業はWindows XPで行った(Windows Vistaでは、ブータブルなUSBメモリは作成できたが、「アクセスが拒否された」というメッセージが表示されて、ハードウェアの安全な取り外しが実行できなくなる)。
エクスプローラでUSBメモリのドライブを開いて、makeboot.batをダブルクリックする。すると、コマンドプロンプトのウィンドウが開くので、何かキーを押して起動用のファイルを転送する。以上で、GPartedのLive USBは完成だ。
PCのBIOS設定でUSBメモリの優先順位を上位に変更するか、起動メニューでUSBメモリからの起動を指定する。すると、以下のような起動メニューが表示される。
GParted Live USBの起動メニュー |
そのまま[Enter]キーを押すと起動が始まる。最初にキーマップの選択画面が表示されるが、ここはそのまま[Enter]キーで先に進む。
キーマップの選択画面 |
次にX Window Systemの設定を選択する画面が表示される。初期設定は「0」(ビギナーモード)になっているので、[Enter]キーで先に進む。
X Window Systemのモード選択画面 |
次に、画面解像度を選択する画面が表示される。初期設定では、1024×768と800×600、640×480が選択されている。通常は、このまま先に進めば問題ない。
画面解像度の選択画面 |
次に、言語を選択する画面が表示される。ここでは「15」と入力して[Enter]キーを押す。これによって、GPartedの表示が日本語になる。
言語の選択画面 |
以上で設定は完了だ。しばらくするとX Window Systemが起動して、GPartedのウィンドウが表示される。使用方法は「GPartedでパーティションを操作するには」を参照してほしい。
なお、Live USBを終了するには、デスクトップ上の[Exit]アイコンをダブルクリックして、[EXIT]ダイアログボックスで[Shutdown]を選択し[OK]ボタンをクリックすればいい。
【関連記事】 GPartedでパーティションを操作するには GPartedでNTFSパーティションを操作するには |
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