補色は 「自己存在訴求」 でグラデーションは 「同化作用」。 |
▼ 自己存在訴求 ご自分の存在アピール (補色) |
概して、誰にも振り向かれないとさみしい気分? 違います?
少なくとも植物は自己生命継承維持の為に背景色 (緑系・茶系) に埋もれない様に 「素敵な色」 を配色します。更に 「色」 以外にも甘い香りと蜜も・・・。
一番アッピール力が有るのは、補色。上記の「緑」と「赤」の組み合わせです。特に日本の気候風土では。
暑い気候と湿潤な所に於いては、水を多く吸い、燦々と降り注ぐ太陽光を浴び、ぴかぴかに光り輝く濃い緑の
葉々の中で原色や純色に近い色々の花が咲き乱れます。黄色・橙色・青系の色などなど。
さて、人の場合は如何なのでしょうか?
人は身体に 「服」 を纏います。
故に 「自己表現」 は、自ずと服の力を借りる事になります。「裸の王様」を含めても。
このページは 「色」 のコーナーですので 「形」 には触れずにおきます。本来は切り離せないものなのですが。
「形」 は同じであるとします。
Fashion の仕事に携わる、通称業界人にとりまして、この補色を着て下さる方
(流行先取り人? 目立ちがりや? 目立たせなければならない方? アバンギャルド? up to date?等々)
は、とても有り難い存在です。
芸能人、所作 ・話し方に秀でた方々ですので、見て下さる方の目線をキャッチし続けないと、
ご自分の 「芸(表現)」 を知らしめません。
ここで役立つのが補色に見せる服になります。
緑の葉が視聴者で赤の実が芸能人と云う構造です。翻れば緑の葉無くして赤の実のアピールは不可能です。
赤のみのモノトーン(単一色相)の中では、赤の実の自己存在訴求ができ得ない事になります。
更に、忘れてはならない素敵な 「色」 である無彩色。白〜グレー〜黒に続く色合いです。
無彩色にも拘わらず、列記として鎮座している有り色。1970年初頭には黒色の服が Fashion にもなりました。
黒・黄は工事中。 黒・橙・緑は歌舞伎座の定式幕カラー。
白〜グレー〜黒(無彩色)はとても不可思議な色です。これらの色もこれからは仲間にしてしまいます。
お疲れにならない様にちょいとブレイク。 |
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黒 000000黄 FFF100黒 000000橙 F39800緑 005E14 |
阪神タイガースのファンは心躍り。玉三郎・勘三郎のファンは心弾ける。 |
どちらがより訴求力が有るかは、一目瞭然です。歌舞伎座よりも阪神タイガースの黄と 「黒」 の配色です。
「黒」 を加える事により、黒沢監督の 「赤と黒のエクスタシー」 の映像表現が可能になります。 |
★ 補色の 「赤」 と 「緑 」がなぜ美しいのかの続きは、「続 補色とグラデーション の色々」 で。 |