『シン・ゴジラ』の発声可能上映会が9月15日(木)の夜に開催され、上映後には映画の中でも高い人気を誇る“巨災対”のメンバーを演じた松尾諭、市川実日子、高橋一生に庵野秀明総監督が舞台挨拶に登壇。さらにサプライズで主演の長谷川博己も乱入し、会場は熱狂に包まれた。こちらは上映中、声を出して反応したり、応援したり、サイリウムを振る、手拍子、コスプレなど、普段は禁止されている行為が許可された上映会で、『シン・ゴジラ』で行われるのは実に3回目。この日も、ゴジラ対策に奔走する「巨災対」の面々や自衛隊員、政治家、そしてゴジラに対し、上映中から熱い声援が送られていた。上映後の舞台挨拶では司会進行を「保守第一党政調副会長」の泉ちゃんこと泉修一を演じた松尾さんが務め、熱烈な声援に迎えられると、客席に向け、すっかりお馴染みになった名セリフをパロディ化した「まずは君たちが落ち着け!」でさらに会場をわかせる。続いて登場した市川さんも「環境省環境局・野生生物自然補佐、のちに課長代理・尾頭ヒロミです」と自己紹介し、喝采を浴びる。さらにリクエストに応えて「しかしパターソン特使、上陸したゴジラは当時の推定体重をはるかに上回っています!」とセリフを披露。尾頭と並ぶ人気者・安田を演じた高橋さんは発声可能舞台挨拶は初参戦! 会場の熱狂に驚きつつも「文部科学省研究振興局基礎研究振興課長・安田龍彦です!」と挨拶し、尾頭に向けて放つ「ごめんなさい」を披露し、会場はまた大歓声に包まれた。そして庵野コールを浴びながら登場した庵野監督。観客からの質問を募るコーナーでは、なぜか市川さんが果敢に手を挙げて「庵野監督に質問です。続き(続編)はあるんですか?」と確信を突く質問をするが、監督は「決めるのは東宝。東宝に聞いて(笑)」とかわす。松尾さんが、思わせぶりに庵野さんを「歩くトップシークレット」と語ると、客席からは「まさかの『シン・エヴァ』?」との声が…。庵野監督は「頑張ります。いや、もう頑張ってますんで」とすでに『エヴァンゲリヲン』新作の製作に着手していることをにおわせる発言で、会場は大興奮に包まれた。そして舞台挨拶の途中で、劇中の「「いないものをあてにするな! いまは残ったものだけでやれることをやるだけだ!」というセリフと共にサプライズで長谷川さんが乱入! まさかの矢口蘭堂の降臨に会場のボルテージはMAXに! 市川さんと高橋さんが、劇中の「あれだけのエネルギー、まさか核分裂?」「冗談キツイですよ、尾頭さん」という掛け合いで会場の興奮ぶりを表現し、大爆笑がわき起こった。ちなみに続編への意欲について長谷川さんも「ぜひやりたい!」とノリノリ。庵野監督は「僕はもういいです」と消極的だったが、果たして今後、新たな展開はあるのか…?『シン・ゴジラ』は全国にて公開中。