サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「婦人公論」保奈美の新連載がヤバイ カルチャー [女性誌速攻レビュー]「婦人公論」4月25日号 「婦人公論」で始まった鈴木保奈美のエッセー、80年代引きずりまくりの文体の時代錯誤感 2017/04/19 21:00 女性誌速攻レビュー婦人公論 「婦人公論」4月25日号(中央公論新社) 今号の「婦人公論」(中央公論新社)、表紙は木村拓哉です。口の左端を微妙に上げた不敵スマイルで、キムタク健在をアピール。インタビューは主に映画『無限の住人』の宣伝ですが、「昨年の1月は身辺にいろいろあった時期だったので、目の前にこの作品があったことで、個人的にすごく助けられました。(中略)この時期、起きた出来事に対して、自分が口を開くべきなのかどうか、言葉を発したら、気持ちはちゃんと届くのか。いろいろな思いが心の中にありました。そういう抱え込んだものを、撮影を通して放出できたんです」と、誰もが聞きたい解散ネタを作品への意気込みにスルっと変換。まぁ商売上手。 ひとつ気になったのはインタビュー後半の「映画なら映画、ドラマならドラマ、何かひとつの仕事にフォーカスを合わせ続けられるようになったことは、すごく新鮮ですね。前は、5チャンネルくらいありましたから」。たまたま出てきたのかもしれない5チャンネルの「5」という数字が頭の中をグルグルしてしまうのですよ。 <トピック> ◎木村拓哉 無駄も、試行錯誤も ◎藤原紀香「結婚生活も仕事も、新たな世界を知る喜びに溢れて」 ◎新連載 鈴木保奈美「獅子座、A型、丙牛。」 ■インタビューの自作自演まで疑わせる女こそ紀香 今号の特集は「明日が充実する生き方のヒント」。前号が「かっこよく年を重ねたい」でしたから、ここ何号か現実問題や実用性を排除したざっくり漠然特集が続いています。こういった特集は、なかなかキモが掴みにくい一方で、タレントたちがざっくり漠然としたことをうっとり語るインタビューの宝庫でもあります。 というわけで、本特集の必読は「藤原紀香 結婚生活も仕事も、新たな世界を知る喜びに溢れて」です。キャッチコピーは「片岡愛之助さんとの出会いに感謝を」。紀香のこれでもかという幸せアピールがモノクロページから匂い立っています。 世間では「梨園の妻アピールがウザイ」「自分ばかり目立ち過ぎ」など悪評も多い紀香ですが、実際はそんなことはないようですよ。「『この世界に身を置かなかったら、私は知っているようで知らないことを、人生で勉強しないままだったのかもしれない』と思うことが日々あるのです」「周りの方もよく言ってくださいますが、彼は人間的に素晴らしい人です。友人の頃から見ていても、スタッフさんや周りの方々の立場に立ってものを考える人で、弱者にとても優しい」。ほら、謙虚! 旦那ファースト! 次のページ やりすぎちゃう女・紀香と、気張り過ぎちゃう女・保奈美 123次のページ Amazon 婦人公論 2017年 4/25 号 [雑誌] 関連記事 桃井かおりのカッコイイ女芸と松岡修造のタレント根性でおなかいっぱいになる、「婦人公論」の加齢特集最強の“自分語り”降臨! 「婦人公論」小保方晴子氏の新連載に見る、完璧な自己プロデュース天皇陛下、SMAP、離婚カウンセラー……「婦人公論」読者が心の奥で共鳴するさまざまな“現役”の形「婦人公論」の家計特集でつるの剛士が自慢げに話す、「遊ぶ夫と倹約する妻」の旧態依然とした価値観「婦人公論」の“隠れ貧困”特集で、お嬢様キャラを進んで請け負う梅宮アンナのタレント気質