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プロに学ぶ、クマとの正しい闘い方Q&A【前編】

BEAUTY PICK

Headshot of ELLEBy ELLE
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なかなか手強い、目の下のクマの悩み。あると老け顔や疲れ顔に見えてしまう憎きクマを、今こそ何とかしたい……! そこで素朴な疑問から知っておくと使えるテクニックまで、クマにまつわるさまざまなクエスチョンを「モッズ・ヘア」のヘア&メイクアップアーティスト、塩澤延之さんと一緒に一挙解決!

Q.そもそも自分のクマが青クマなのか茶クマなのか、わかりません。

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「まず青クマは、血行が良くない状態で、血管が青く出て見えるもの。ホットタオルや入浴などで温めたときに少しでも改善するなら、そのクマはおそらく青クマです。血行を良くしても見た目が変わらないなら、それは色素が沈着した状態の茶クマといえます。

そしてもうひとつ、加齢による目の下のたるみやへこみで黒いシャドウができ、暗く見えてしまう状態が、いわゆる黒クマ。これは実際のクマとは違いますが、影がクマに見えるので同様に悩む女性も多いです。手で目の周りを外側に引っ張ったときに、影が消えれば黒クマです」(塩澤延之さん)

Q.コンシーラーの色選び、つける量って?

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「コンシーラーの基本的な色の選び方は、クマの色味に対しての反対色に近いカラーを選ぶこと。青いクマなら、青みを隠すためにオレンジ系や赤み系のコンシーラーを選ぶ、といった具合です。茶クマにはイエローやベージュ系が適していますが、少し赤味のある茶クマであれば、グリーン系のカラーがおすすめ。

白っぽい色味を選ぶ人がよくいますが、特に青クマだとよけいに目立ってしまうので要注意。あくまで自分の肌(やファンデーション)とコンシーラーの差はワントーン明るめ程度のものにとどめるのがベターです。ツートーン差にもなると不自然に見えます。

目元の皮膚はとても薄いので、乾燥もしやすいし、コンシーラーを塗りすぎるとすぐに厚塗りに見えてしまうもの。つければつけるほど隠せるわけでもないので、つける量は必要最低限にすべきです。そのためには、事前に下地やコントロールカラーで色味を調整することが大切。赤みが強いクマにはグリーンのコントロールカラーを、青クマには赤み系コントローラーを先に塗り、それでも足りないところをコンシーラーで整え、最後にファンデーションを塗る。トータルでキレイに仕上げることを考えながら、コンシーラーを少量で済ませるように心がけましょう。

ちなみに黒クマの場合は影を光で飛ばしたいので、パール入りのコンシーラーや下地を選ぶのがおすすめです」(塩澤さん)

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Q.コンシーラーのテクスチャーはどう選ぶべき?

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「最もカバー力が高いのはスティック状のコンシーラーで、クマが濃い人はこのスティックがいいでしょう。ただ肌にハリや弾力がないと、厚塗りに見えてしまうことも。伸びがよく使いやすいのは、パレットなどのクリーム状のタイプ。油分を多く含んでいるので、乾燥しやすい目の下につけてもそこまでヨレることもなく使えます。そして、肌なじみのいいリキッドタイプはいちばん軽い使い心地で、比較的クマが薄ければこれで十分。

ちなみに僕は、カバー力に優れているスティック状がいちばん好きです。というのは、実はコンシーラーもファンデーションも、時間が経つと、その油分と自分自身の油分が混ざり出して色味が微妙にくすんできてしまうんです。その点、もともと油分が少ないスティックのほうがくすみが現れにくい。オイリー肌の人も、クリームやリキッドだとヨレすぎる場合があるので、スティックをおすすめします。その際は硬すぎない、ほどよいテクスチャーを選ぶようにしてください」(塩澤さん)

Q.コンシーラーの上手なつけ方は?

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「クマ全体をうまく隠せるのが理想ではありますが、言ってしまえば目頭のあたりの、最もクマの濃いエリアが消せていれば、それだけでも印象がかなりアップします。よく、パール系のハイライトカラーを目頭につけるメイクがありますが、それと一緒でここを明るくすると垢抜けます。最初に筆や手でコンシーラーを適量とり、目頭から重点的につけ始めたら最後まで量をつけ足さずに、残った分だけで外側に向けて徐々に少なくつけていく(図)。そうすることで、広範囲に一定量を塗るよりも断然自然に仕上がります。上まぶたのくすみも消したい場合、ここはヨレやすいので、本当に最後に残った分だけを軽く乗せる程度にしてください」(塩澤さん)

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Q.クマを隠そうとすると厚塗りに見えてしまう……。

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「多くの人が目のキワギリギリにつけてそこからコンシーラーを下に伸ばしていると思いますが、キワギリギリにコンシーラーを置くと厚塗りに見えるので、キワに対して少し一定の間隔を開けて塗ることが大事。この最もコンシーラーを多く塗った部分からそれぞれ上下に向かうにつれて、量が薄くなっていくイメージをもちましょう(図)。

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ツールに関しては、僕はいつも筆を使っていて、そのほうがキワまで細かく繊細に仕上げられるのでおすすめです。スティックを使う場合は特に手だけよりも、筆も使って仕上げるほうがもちも変わってきます。クリームとリキッドは、ファンデーションと同じような感覚でスポンジを使うと上手に伸ばせてラク。最後にスポンジに残ったコンシーラーを使って、目のキワを整えてあげればナチュラルにできますよ」(塩澤さん)

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photo:IMAXTREE, illustration:moeko

塩澤延之


モッズ・ヘアのサロンワークを経て、1999年ヘアメイクチーム所属。『エル・ジャポン』ほかファッション雑誌を中心に、広告、CF、アーティストジャケットなど幅広く活動。
http://www.modshairagency.jp/


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