いくらなんでもカオスすぎる! 東京都の北千住にある元ラブホを寿司店に改築したお店「すし谷」が「ラブホ寿司」と呼ばれTwitterなどで話題になっている。そのロケーションに注目が集まっているが、「食べログ」に書かれたお店による紹介は
「北千住駅徒歩2分! 隠れ家的落ち着いた雰囲気で朝4時まで営業中。
お客様のニーズに合わせたセットメニューが大人気です!!」「友達同士、同僚同士、家族で色々な人と楽しめる」といたって普通だ。
「いったいお店の中はどんな雰囲気なんだ!?」と気になったのでお店に行ってきた。
1人でラブホ寿司にGO!
場所は北千住駅から歩いて5分弱で、仲町出口を出ると行きやすい。趣のある歓楽街を通って……。
ラブホがありそうな細い道へ。
すし谷の前に到着。この建物には、熟女がいるキャバクラやガールズバーも入っている。なんだかすごいお店だ。
どう見てもラブホの外観そのもの。しかし、ラブホではない。
いかにもラブホっぽい入口から建物の中へ。看板には何かが貼られていたようだ。
お店は1階の奥にあり、右側の立ち飲み屋は休業中だった。
恐る恐る店内へ
店に入るとカウンターがあり、店員さんが普通に寿司を握っている。
寿司だねが入った冷蔵庫もある。
テーブル席も用意。ややお水系っぽい雰囲気がするお店の中では、尾崎豊、大事MANブラザーズバンド、TRFなどの90年代のヒット曲が流れていた。
いざ、実食!
場所も規格外ならメニュー名も普通じゃない。にぎりは店長(1500円)、代表(2000円)、社長(2500円)、会長(3000円)と名前が付いている。夜に寿司店を訪れたと考えれば、十分リーズナブルな値段と言えそうだ。今回は最も安い店長を選んでみた。
10分くらい待って寿司が到着。見た目は特に変わったところのないにぎり寿司だ。
赤身は新鮮でコクと旨味がしっかりしている。シャリの口でのほどけ加減も良く、意外といっては失礼だが美味しい。
なぜか玉子がシャリに比べるとかなり大きめ。
甘エビもねっとりした食感がかなりいい感じ。
全部食べても少なすぎず、多すぎずといったところでお腹も満足。何より素晴らしいのは営業時間。朝4時まで営業しており、深夜料金などを払わず飲んだ後にも寿司を食べられる。ちなみに暑いシーズンでなければお持ち帰りもできるそうだ。
トイレにはラブホだった面影が残る
お店の人に話を聞いてみると「もともとラブホテルだった場所を改築して作られたという噂は本当で、2年前にできたお店になります。ネット上で話題になっているとは知りませんでした」とのこと。ちなみにこのお店の寿司は出前としてこの建物の系列店でも食べられるという。
求人募集のチラシも店内に貼られており、カウンターレディーや男子幹部候補を広く人材募集しているそうだ。
最後に、お店のトイレに行ってみたらめちゃくちゃ怪しい雰囲気でラブホらしい面影が残っていた。「寿司を食べてラブホへ……」という楽しみ方はできないが、この上なく不思議な気分で食事を味わうことができる。
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