●ノープランに想定外! これが今井麻美流!?

 2011年5月15日に開催された今井麻美の2ndライブ“今井麻美バースデーライブ2011”のBlu-ray&DVD発売記念イベントが、2011年10月15日(土)東京・秋葉原のAKIABARAゲーマーズ本店にて開催された。イベント開始前から、自身がパーソナリティーを務めるラジオ番組などで、「Blu-ray&DVDの発売記念イベントって何をやればいいんだろう?」とイメージが湧かない様子だった今井。当日まで、まったくイメージが湧かなかったのか、なんと前説も何もなく、いきなり本人がステージに登場。そして「前説やりまーす。本日は今井麻美さんの……えっとー、ありがとうございます」と、なんともゆるーい感じでイベントが始まる。

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 イベントの冒頭から、「自分のソロライブが映像になったのはとてもうれしいです。でも、怖かったので発売されてからしばらく観てなかったですけど(笑)」という暴露話で盛り上がると、今回のイベントでは会場に詰めかけたファンに、事前にアンケートをとっていたことを明かす。アンケートの内容は、『バースデーライブ2011』Blu-ray&DVDに収録されている曲から1曲を選んで投票してもらい、票数が1位だった曲をイベント内で歌うというもの。こちらの結果は後ほど明らかになるが、イベントに遅れてやってきたファンに、経緯を説明してその場でアンケートを取る場面もあった。

 ノープランでイベントを始めた今井は、ここで「なんでも答えるよ! よし、来い!」とファンからの質問コーナーをスタート。「ライブ衣装のデザインを決めた基準は?」という質問に、「デザイン案は出しているけど、細部に関してはすべてデザイナーの織衣ちゃん(園山織衣さん)に任せています。だって、天才なんだもの(笑)」と、1stライブのときから衣装のデザインを務めている園山氏をべた褒め。過去に青い衣装(※ファミ通アワードなどで着用)を作ってもらってからというもの、仕事の関係で衣装制作をお願いできなくなっていたのだが、1stソロライブの際に一度確認してみたところ、衣装制作の対応ができる環境になったということを知ったという今井。ここぞとばかりに、ライブの衣装を頼んだという。2ndソロライブの際は、「制服っぽい感じで」、「ステージが暑くなるから短パンがいい」、「背中が通気性のものがいいな」ということだけ伝えたところ、「デザインが上がってきたら、ガーターベルトになっていたという(笑)」と衣装制作の裏側を語った。

 続いて、“1st1から2ndになってキャパが3倍ぐらいになったことに対して、どんな感想を抱いたか?”という質問に「バーカバーカ! チケット余ったらどうするんだよ!」と思ったとのこと。“2ndライブのリハーサルと本番とで変えたことは?”という質問には、生まれつき外反母趾で自分に合う靴がなかなかないので、基本的に靴は衣装さんに任せるのではなく、自分のものを使用しているという今井。合わない靴を履いていると「吐き気を催すぐらい」とのことで、リハーサルのときは、アコースティックパートのときに別の靴を履いており、歌も安定していたとのことだったが、最終的にまわりのスタッフから「見た目的にはこっちの靴じゃない?」と説得され、ライブ映像に残っている靴にした、というエピソードを披露した。

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 また、“本番で失敗したこととやり直したいことは?”という質問に「山ほどあります!(笑) とりあえず、そんなにしゃべんな!」と大反省。“3rdライブではどんなことをやるんですか?”という質問には、「あまり知らないの(笑)」としつつも「3ヵ所あるので、何かそれぞれに違うことをしたいな、と思っています」とのことだ。その後「何かしてほしいことある?」という質問に「ナース服!」や「サンタさんが見たい!」という声が上がると、「1stライブで着たサンタ風の衣装を、『声優グランプリ12月号』で着ています。これが半端なくかわいいッス! 衣装が!!」と宣伝。こちらも要チェックとのことだった。

 最後に、“1stライブと2ndライブでの気持ちの違いはありましたか?”という質問に対し、「ぜんぜん違いました」と語る。「終わってみて初めて気づいたこともいっぱいあって、歌っているとき、こんなに幸せそうな顔をしているんだな、とか」と、ソロライブを経験したことで、多くの発見をしたという今井。「ソロじゃないときは、自分の出番のところを全力でやるだけなんですが、ソロの場合はライブの中でどこにイチバンの盛り上がりを持っていくかを考えながら歌うということを意識するようになりました。また、ソロじゃないときに前の人が作り上げた空気というのを感じられるようになりましたね。その空気に乗っかって、さらに盛り上げていく、ということを考えるようになりました」と切々と語る。そして、3rdライブについても「ツアーになるから会場ごとに雰囲気が違ってくると思います。でも、その雰囲気を作るのはじつは私じゃなくて、お客さんなんだな、と思ったんです。ソロでのライブを経験したからこそ、ライブの全体像が見えるようになって、全体の空気というのをお客さんが作っているんだ、ということに気づけるようになりました」とソロライブでの経験が、自分を少しずつ変えていることをファンに伝えた。

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 そして、ここでいよいよアンケートの結果発表に。アンケートで1位になった曲を歌うということで、上位に来そうな曲を事前のリハーサルで練習していたという今井だったが、結果は意外なものに。

3位 Strawberry 〜甘く切ない涙〜
2位 想いの羽根 〜Angelic White〜
1位 The Azure 〜蒼の記憶〜

アンケートで第1位になった楽曲は、今井が5pb.でアーティスト活動を始めて、最初に歌った曲である『The Azure 〜蒼の記憶〜』。会場のファンは手拍子で同曲を盛り上げ、今井も楽しそうに笑顔で歌い上げる。途中“Azure”という歌詞を「みんなで歌うか!」と提案し、全員で「Azure!」とコールをしながら同曲を披露した今井は、「この曲をこんな風に歌ったことないな(笑)」と微笑んだ。続いて、もう1曲披露することに。今度は全曲の曲名が入ったクジを、会場のファンが引き、書かれている曲を歌うという企画。ジャンケン大会の勝利者がクジを引いた結果、曲は『遠雷』に決定。『The Azure 〜蒼の記憶〜』と『遠雷』ともに、リハーサルでは練習していなかった曲だったため、今井は「私、今日は負けだな!」と悔しそうな表情を見せた。さらに「最近、みんなと歌うことに味を占めてきちゃって(笑)」と語る今井は、『遠雷』もいっしょに歌うかどうかファンに問いかけるものの、会場のファンは微妙な表情。それもそのはず、『遠雷』は、しっとりとしたバラード調の楽曲。みんなで歌う雰囲気の曲ではないためで、結局、今井がひとりで歌うことに。曲が始まると、今井はやさしく包み込むような歌声で会場を魅了。心を癒す歌声に、ファンも聴き入っていた。

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 その後はサイン入りのポスターと、『声優グランプリ』の付録になっていたクリアファイルがプレゼントされるジャンケン大会を開催。イベント時間が残り3分しかなかったため、大急ぎでジャンケン大会を行ったため、最終的に今井は「めっちゃ汗だくなんですけど(笑)」とコメントしていた。また、イベント終了直前に、ライブグッズがまだ確定していないということで、ファンからアイデアを募ることに。ファンから出たアイデアは、“パンフレット”や“カレンダー”といったものから、“オレンジ色のサイリューム”というものも。ちなみにオレンジ色のサイリュームに関してはすでに検討中だったようで、「でもUO(ウルトラオレンジ)とは違うじゃない?」と今井が語ると、ファンから「両方使う!」という声も上がったので、オレンジ色のサイリュームで検討を進める様子だった。ほかにも“ステッカー”や“マウスパッド”、“『Aroma of happiness』のケータイストラップ”といったグッズ案がファンから寄せられ、今井も「皆さんの案を持ち帰って検討したいと思います」と前向きに検討することをファンに誓い、イベントは終了した。

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▲取材に来た記者にも手伝ってもらって、プレゼント当選者のもとへ、プレゼントを渡していく。皆さんの協力あっての、今井麻美イベント!

■イベント前後の様子をお届け

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▲全曲分の歌詞と音源を持ち込んだ今井。その数にややぐったり? さらに、どの曲がアンケートで上位に来そうかを、ゲーマーズのスタッフさんも巻き込んで審議中(写真右)。

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▲リハーサル中の様子。最初はふつうにリハーサルを行っていたのですが……。

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▲気づいたら客席にいました。気分転換というわけではなく、お客さんにどんなふうに聴こえているのかをチェックしたかった様子。

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▲イベント開始前の楽屋の様子。プレゼント用のグッズにサインを入れたり。

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▲イベント終了後にポスターの前でパシャリ。

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▲取材記者向けのフォトセッションも終わり、イベントに関するすべての業務が終了。おつかれさまでした!