ニンテンドーネットワークの重要な柱“Miiverse”

 任天堂の岩田聡社長が、任天堂ハード、およびソフト関連の最新情報を紹介する“Nintendo Direct(ニンテンドー ダイレクト)”が、2012年6月5日(現地時間)から開催されるE3(アメリカのロサンゼルスで開催される世界最大級のゲーム見本市)に先駆け、2012年6月4日午前7時から放送された。

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Wii Uのコントローラーの名前はWii U GamePad

 Wii Uの、液晶画面が付いた新しいコントローラーの名前は“Wii U GamePad(ゲームパッド)”という名称が発表され、昨年の発表からさまざまなフィードバックを反映し、アナログ入力はスライドパッドからアナログスティックに変更。押し込み操作も可能になり、現在発売されているゲームが必要する操作をすべて実現できる。

 また、Wii U GamePadには、NFC(Near Field Communication)のリーダー・ライターを搭載。これはカードやフィギュアを読み取るもの。

 “TV コントロールボタン”も備わっており、これを押すと、Wii U GamePadがテレビの赤外線リモコンとして機能する。

 モーションセンサー、ジャイロセンサーも搭載。ゲーム熟練度が高い人もそうでない人も同じスタートラインでゲームが楽しめる。

 さらにWii Uでは、ワイヤレスの周辺機器として“Wii U PRO コントローラー”が発売されることも明らかに。こちらは、従来のコントローラーのデザインを踏襲しているため、ゲームに慣れたプレイヤーには操作しやすそうだ。

 ちなみに、Wii Uでは、1億9000万本以上普及しているWii対応のコントローラーはすべて使えるようだ。

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▲アナログスティックに変更。背面が握りやすい形状に。
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▲一般的なゲームコントローラの仕様をすべて備える。
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↑ゲーム操作に特化した“Wii U PROコントローラー”が初公開。Wiiリモコン、ヌンチャク、バランスボードなども利用可能。

Wii Uには、新しいコミュニケーションの仕組み“Miiverse”を搭載

 Wii U GamePadのプレゼンテーションに続き、ムービーが上映。映像ではプレイヤーがゾンビゲームをプレイ。だが、弾切れでやられてしまう。そこで、プレイヤーは攻略方法をSNS機能(Twitterのようなイメージ)を使って、ほかのプレイヤーに攻略法を聞いたり、掲示板で攻略法を見たりといったことも。さらに、ビデオチャットでほかのプレイヤーと情報交換するようなシーンも見られた。映像の最後にMiiがわらわらと……。このMiiが多数表示される画面は、Wii Uメニュー画面起動時の画面とのこと。実際にWii Uを遊んでいる人たちのMiiが画面上にわらわら出てくる画面を、任天堂では“Mii わらわら”と呼んでいるという。この“Miiわらわら”画面では、自分が持っていないゲームも含めて、世の中で遊ばれているゲームのアイコンが表示され、そのまわりに該当するゲームを遊んでいる人のMiiが表示され、さまざまなコメントが表示されることで、Wii Uのゲームのトレンドなどを知ることができるという。

 Wii Uでは、ほかにもSNS的な機能も備えており、ゲーム中断時のスクリーンショット(ネタバレ対策も施す)をほかのプレイヤーと共有することも可能。こうした任天堂の新しいコミュニケーションの仕組みを“Miiverse”と呼ぶ。Miiverseはゲームを終了することなく呼び出すことができ、タッチスクリーンでストレスなくテキストを入力できるほか、タッチペンを使って手書きの文字といった、より自然なコミュニケーションも可能。

 Miiverseは、すべてのWii Uソフトに対応し、対戦プレイや協力プレイに対応していないソフトでもコミュニケーションが楽しめるという。将来的にはニンテンドー3DSやスマートフォン、PCブラウザなど、ブラウザが動作するさまざまなデバイスからアクセスを可能にするという。

 プレゼンテーションの最後に岩田社長は、Wii U GamePadは、Wiiで解決しなければならなかった複数の問題点を同時に解決する真のアイデア、と表現し、リビングにいっしょにいても、それぞれが別々のことをしているといった“Alone Together”への理想的な答えになると語った。

 さらに、もはやゲームはひとりで楽しむものではない、世界中の見知らぬ人たちと楽しめる世界、笑顔と共感でつながる“Wii Universe”を目指していく、と述べ、プレゼンテーションを締めくくった。

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▲Wii Uのメニュー画面は“Miiわらわら”と表現。それ自体がひとつのコミュニケーションに。
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▲Miiverseは、Webサービスとして、将来的にはニンテンドー3DSのウェブブラウザーやスマートフォン、PCからも利用可能になる。
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