W杯期間中もまったく忙しくなく……
W杯開幕から、テレビ視聴時間が激増している。一方、眼球のフィジカルは、若い頃と比べて、確実に衰えている。ということは、目をいたわらないとヤバい。当然の帰結だ。
なので、サッカー関連以外のテレビ番組は極力視聴しないようにしている。
結果、どういうことが起こるのかというと、この半月ほど、昼の間中、眠ってばかりいる。
ふりかえってみれば、この20年ほど、4年に一度、W杯の開催期間がめぐってくる度に、必ずや心身の調子を崩すなりゆきが繰り返されている。
当然ではある。なにしろ、睡眠のリズムが狂う。そこへ持ってきて、仕事が増える。と、W杯開催期間中の丸々一ヶ月間を、ほぼ時差ボケ状態で過ごさざるを得ないからだ。
今回のW杯では、仕事は増えなかった。短い原稿が2~3本と、電話コメント取材がいくつか発生しただけで、以前のように、半日刻みで締め切りが並ぶような事態は訪れていない。
有り体に言えば、2010年の南アフリカW杯以降のこの4年の間に、サッカーに関するライターとしてのオダジマのプレゼンスは、かなり露骨に低下したということだ。
淋しいといえば淋しい話だが、仕方のないことでもある。この4年の間に、仕事の比重が、サッカーとは別のところに移ったということだ。受け容れなければならない。人はいつまでも同じ仕事を続けられるわけではない。
おかげで、W杯期間中のスケジュールがキツくなることはなくなった。が、そのせいなのか、やたらと眠るようになってしまった。
これは、かなり深刻にマズいことだ。
というのも、私の場合、昔からそうなのだが、睡眠時間が増えると、鬱の傾向が強まるからだ。
いや、「鬱」と言うほど大げさなものではない。「無気力」「不機嫌」ぐらいな態度として表現される「オヤジの反抗期」みたいなものだ。