まばゆい新MacBook Air、梱包解いて起動したら動作が不安定で強制再起動も頻繁...一体どうしたの? Chromeだけの問題?
という問題にお悩みの方は、この対処をお試しあれ。
1. いったんコンピュータをOFFにします。で、OptionCommandキーを長押ししながら、再びONにします。言語選択のダイアログが出てくるので好きな言語を選びます。
2. Disk Utility(ディスクユーティリティ)を選択し、左カラムから「Macintosh HD」を選んで、それから「Verify Disk Permissions(ディスクアクセス権検証)」ボタンをクリック。すると上のテキストボックスにエラーっぽいのがたぶん出てきます。
3. 終わったら、「Repair Disk Permissions(ディスクアクセス権修復)」ボタンをクリック。
4. 修復も終わったら、メニューバー左上の角にあるAppleのアイコンをクリックして、普通にコンピュータを再起動します。
これでマシンによっては、開梱直後のApple製品っぽい超サクサクの状態に戻るはずですよ。
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編集部には問題のある状態で届いたMacBook Airがもう3台出ています。たぶんMacBookとGoogle Chromeの相性の悪さが影響してる臭いのですが、原因が何かはわからないけど、アップル広報もこの問題についてはあんまり話したくない感じなんですよね。でも今日アップルケアに電話で問い合わせてみたら結構具体的な話を聞くことができました。以下がその内容です。
これはカーネルパニックにつきものの、5言語で再起動を促す忌々しいダイアログボックス。カーネルはアプリケーションとハードウェアのデータ処理を繋ぐ架け橋で、コンピュータのアクションすべてを裏で管理しています。カーネルパニックは、悪さする情報がOSカーネルに送られると起こる現象。悪い情報が入るとカーネルが止まってパニックとなりハード再起動が必要になるんですね。
通常、ある特定のアプリ(この場合Chrome)を使ってる時だけ繰り返し起こる問題は、アップルのシステムやハードではなく、アプリ側の問題です。そういえば、編集部でMacBook Airがクラッシュしたのは、例外なくChrome使ってる時でした。
Apple CareではGoogle Chromeを2~3ビルド前のバージョンに戻すよう推奨しています。もしそのバージョンにMacBook AirやProのChromeを戻してバグの問題が出ないのなら、それはもうChrome最新版の問題ですものね。一番いいのは、この問題に対処するアップデートが出るまでChromeは使用を見合わせること(しぶしぶSafariにして24時間経つんですがまだ一度もクラッシュしてません)。そうでもしないと悪さする情報がカーネルに送られてパニック&クラッシュは止まりませんよ。
Apple Careでは、Safariで同じ問題が起こったらすぐ知らせてくれって言ってました。ネイティブのブラウザで起こったら洒落になりませんものね、ギズにもすぐ知らせてください!
ここに書いた以外にも「こういう説明も成り立つんでは...」というのがありましたら、是非コメントで教えてくださいね。
UPDATE: グーグル広報から直接、以下の声明をいただきました。MBAクラッシュの原因はChromeのリソースリークを発生させるMacOSXのカーネルのバグの問題で、既にChrome自動アップデートで仮処置をとり数日以内に修正できるみたいですよ。
Mac OS Xのプラグインのドローイング絡みでChromeのグラフィックリソースのリークが確認され、リークの大元の原因究明・修正を進めているところです。Intel HD 4000グラフィックチップ搭載のMacのハードウェア(つまり新型MacBook Air)にカーネルパニックが起こっているのは、このリソースリークが原因。アプリケーション単体でこのような問題が起こることは考えられないので、レーダーバグNO.11762608としてアップルに申請しました。
リークの根本の原因修正が出るまでの暫定措置として、問題が見られるハードウェアのChromeに関しては、一部GPUアクセラレーションを一時無効にする自動アップデートを本日(米時間木曜)午後リリースしました。さらなる修正も数日以内に出し、当該ハードで全機能あるいは多くの機能が元通り有効になる予定です。
近日出るアップデートの情報はChromeリリースブログでご確認くださいね。