お値段もRetina版 Macbook Proと同じくらい。
これまで、Chromebookは基本的にとんがったネットブックの位置付けで、新しいもの大好きな人が趣味で持っている程度でした。でも今回発表の、13インチでタッチスクリーン、Retinaレベルのディスプレイを有するChromebook Pixelは、様子が違います。アップルを多少不安にさせるだけの力は十分にあります。少なくとも、値段を聞くまでは。
アルマイトボディのChromebook Pixelは、クラウドにつないで使うことが想定されています。12.85インチディスプレイのアスペクト比は標準的な16:9ではなく3:2なので、解像度は2560x1700となっています。16:9と比べてタテに18%長くなります。画面全体には約430万ピクセルが詰まっていて、ピクセル密度は239PPIと、Retina版MacBook Proの227PPIに比べて高密度です。さらにディスプレイはゴリラガラスで、タッチスクリーンとしても使えます。
入力に関しては、フルサイズキーボード、SDスロット、デュアルUSBポート。そしてビルトインされたマイクにはビデオ通話(720pで可能)に便利なノイズキャンセリング機能があり、背景音やキーボードを叩く音も消してくれます。また、タッチパッドでは自然なスクロール、そして複数指でのジェスチャー操作が可能です。今どきのガラス製タッチパッドは大体そうですが、Googleはそのタッチパッドの精細さをアピールしています。
プロセッサはIntel Core i5搭載、内蔵SSDは32GBまたは64GBです。Google Driveのクラウド・ストレージも1TB、3年分が込みになっています。ネット接続は内蔵のWi-Fiレシーバーか、オプションでVerizonのLTE接続で可能です。
アプリはGoogleのアプリがひと通りプリインストールされていますが、Web Storeに行けばさらに数千本があります。またオフィスアプリQuickofficeがChromeに統合されているため、ブラウザ内でもテキストやスプレッドシートの編集が可能です。ソフトウェアはバックグラウンドで自動更新され、セキュリティもビルトインされています。
Googleにとってフルパワーのラップトップは初の試みですが、Nexus 4、7、10の完成度の高さを見る限り、Chromebook Pixelにも期待が高まります。少なくとも、Googleはその夢のマシンを作る際に適切なパートナーを選べることはわかりました。
ただ問題は、Chrome OSでしか動かず、いろいろと制限のあるものにしては価格が高いことです。32GBのWi-Fiのみのモデルは1299ドル(約12万1000円)、64GB、LTE対応モデルは1449ドル(約13万5000円)になります。発売は4月の第1週で、すでに予約開始されています。米国・英国のGoogle Storeから購入可能で、米国では一部のBest Buyの店頭にも置かれます。
従来のパソコンとはまったく考え方の違うChromebook、最強モデルの登場で我々のコンピューターの使い方を変えていけるんでしょうか? ハンズオンもチェックしてみてください!
Andrew Tarantola(原文/miho)