とりあえず触りたい!
このカーブした板みたいなもの、キーボードなんです。CESで見つけたこちらはTrewgrip mobile QWERTYと言いまして、スマートフォンとかタブレットにくっつけて、背面からタイプします。指の動き的にアコーディオンを彷彿とさせるものになりますが、頭で理解しようとするよりも、実際使ってみると腑に落ちる、そんなキーボードです。
一見キー配列がごちゃごちゃに見えるんですが、手にするとしっかりQWERTYになってることがわかります。左右の人差し指をそれぞれFとJに置けば、あとの指も左手は左からASDF、右は同じくJKL;、に自然に並んでタッチタイピングできます。要は標準の配列が左右に分かれて、向かい合う形になってるんです。変な形に見えるかもしれませんが、考え方としては、スマートフォンやタブレットといった手持ちデバイスを手持ちのまま使うためのアクセサリってことです(サイズが大きいのはさておき、ってそこをさておけるかは人によるのですが)。
CESに今出てるのはプロトタイプですが、iOSにもAndroidにもBluetoothでつながります。バッテリーはヘビーに使っても1日持つことになってます。Trewgripの人によれば、タイプ方法をマスターしてしまえば(訓練には10時間くらいかかるそうですが)オンスクリーンキーボードよりも1分あたり15ワード程度速くタイプできるとのこと。スマートフォンでついつい長文を打ってしまう人には良いかもしれません。
ただしクレイジーなキーボードは、お値段もクレイジーです。2014年第4四半期に発売予定のTrewgrip mobile QWERTY、価格は250ドル~350ドル(約2万6000円~3万7000円)になるそうです。でも、タイピングの効率をあらゆる手段で極限まで高めることへの情熱、そしてこの形状への萌え感があれば、出せる金額かもしれません。
Casey Chan(原文/miho)