Twitter #Musicって覚えてる人いますか?…いませんよね。
Twitter #Musicはもともとオーストラリアの会社がやってる「We Are Hunted」という秀逸なサービスだったんですが、ツイッターが買収して独自サービスとして展開して1年足らずで潰してしまったサービスです。そのツイッターが今度はドイツのSoundCloudに目をつけてると、re/codeが報じてます。成長が鈍ってるので、これで弾みをつけたいってことらしい…二の舞いにならないといいのですが。
SoundCloudは、な~んか知らない間にインターネット最高のサービスに数えられるまでになっています。ミュージシャンとミュージックファンにとっては、ひと頃のMySpaceやYouTubeみたいな立ち位置ですが、機能はずっと上で邪魔な広告はゼロ、というね。
楽曲発掘の機能も優れてるし、世界中のアーティストとプロデューサーが互いを探し当てることも可能なら、SoundCloudは楽曲の録音も簡単で、しかもプレーヤーはどこにでも貼り付けられます。今の音楽ブログを見てください。どこも大体、SoundCloudの埋め込みコード貼ってますよ?
例えばこちらは今年の「アメリカン・アイドル」のファイナリスト2人。
こんな感じでSoundCloudは無名アーティスト発掘ツールとして本当に優れているわけですが、大物もSoundCloudは使ってます。というか、ドレイクもビヨンセも正式リリースなんてパスしてSoundCloudにドカンです。
ドレイクはSoundCloudに溜め込んだ楽曲だけでニューアルバム1枚出せるほどです。となれば当然SoundCloudが踏むべき次なるステップは、レコード会社を通したライセンシングだろうね、と私が取材した業界内部の人たちは話してました。そこにTwitterが噛んでこないといいんですが…。
もしTwitterが関わってくると、みんなが今いいなって思ってるSoundCloudの良いところは全部SHITに変わって、140字を楽曲エンジンに変える犠牲になってしまう気がするのです。ツイッターさん、どうかSoundCloudには手を出さないで。屍は1体で十分です。ずっとずっと遠くから見守っていて欲しいなと思います。
追記(2014/05/21 5:16): 独紙シュピーゲルが情報筋の話として「結局、買収の話は見送りになった」と報じました。
Leslie Horn - Gizmodo US[原文]
(satomi)