一瞬で現実逃避ができる気がします。
写真を見るだけでも、うっとりと幸せな気分になれそうなこのインスタレーションは、チームラボの作品「Floating Flower Garden ー 花と我と同根、庭と我と一体と」です。
空中に吊り下げられている花は全部で2,300本。一体どんなつくりになっているのかは、チームラボのサイトに詳しい説明がありました。
鑑賞者が、花が埋め尽くされている空間に近づくと、鑑賞者の近くに浮遊している草花は、一斉に上がっていき、鑑賞者中心に半球状の空間が生まれる。つまり、空間は花に埋め尽くされているが、常に鑑賞者中心に半球上の空間が出現し続けるため、鑑賞者が自由に動き回ることができる。複数の鑑賞者が互いに近づくと、ドーム空間はつながり、一つの空間になる。
この吊り下げられている花は蘭で、蘭というのは空中根(厳密には地下茎)を介して水や栄養分を吸収できるので、土に植える必要がありません。だから、逆さまに吊るしても枯れることなく、きちんと生きていられるというわけ。
また、蘭は花粉を運んでくれるパートナー昆虫の行動に合わせて香りを放つので、蘭によって香りが強くなる時間が異なり、1日を通して部屋全体の香りも変化するのです。ビジュアルだけでなく香りまで楽しめる、まさに自然の体感型アートですね。
この「Floating Flower Garden ー 花と我と同根、庭と我と一体と」は、東京の日本科学未来館で開催されている「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」で5月10日まで展示されています。
source: teamLab via Laughing Squid
Alissa Walker - Gizmodo US[原文]
(的野裕子)