日本列島が梅雨入りし、じめじめと暑い夏は目の前。裸よりも涼しいファン付き服「空調服」が、今年も新作を引っさげてやって来た。クールビズに合わせ、ワイシャツ型やブラウス型、女性用ブルゾンタイプをラインアップ。USBポートから電源を得られるアダプターも新発売で、IT戦士の夏の暑さを吹っ飛ばす。
空調服は、腰に2基のファンを搭載した服。服地と体の間に風を送って汗を気化し、気化熱で体を冷やす仕組みで、お風呂上がりの濡れた体に扇風機が心地よいのと同じ原理だ。見た目は少々不格好だが、実際に着てみると驚くほど涼しく快適に過ごせる(関連記事参照)。
発売2年目の昨年は、男性向け作業着タイプのみの販売だったが(関連記事参照)、今年は女性向けのブルゾンと、半そでワイシャツタイプ(税込み1万2400円)、ブラウスタイプ(同)を新たにラインアップ。クールビズブームに乗り、オフィス向けに本格進出する。
ネットユーザーからの要望に応え、電源ケーブルには新たにUSBケーブル(同1400円)を追加した。バッテリーのラインアップも強化。ニッケル水素充電池に加え、その2〜3倍程度長時間駆動するリチウムイオン充電地も用意した。車のシガーライター用アダプターも発売予定だ。
空調服を製造しているのは、同社が昨年中国に設立した工場。オフィススタッフとワーカー合わせて70人が勤務している。中国では独自モデルも展開。中国各省に販売代理店も設立した。「2〜3年後には、数量ベースで日本よりも大きくなるだろう」と、空調服の市ヶ谷弘司社長は話す。
昨年、アジアのメディアで紹介された影響で、シンガポールやタイなどアジア各国の業者から「販売したい」という声が寄せられているといい、市ヶ谷社長が夢に描いてきた、「アジアなど暑い地域での省エネに貢献したい」という思いが現実になりつつある(関連記事参照)。
国内では、中小の工場向けメインで営業活動を展開。個人向けのネット販売にも力を入れ、今年は昨年の1.5倍、3万着の売り上げを目指す。
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