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モテたい女性は赤い服を着るべし?

» 2008年10月30日 08時01分 公開
[ITmedia]

 赤い色をまとった女性は、男性の目に魅力的に映る――米ロチェスター大学の心理学者が、このような研究結果を発表した。

 同校の心理学教授アンドリュー・エリオット氏と研究者のダニエラ・ニエスタ氏は心理学実験を通して、赤い色は男性に対して女性をより魅力的に感じさせること、男性は色の効果に気付いていないことを示した。

 実験の1つでは、赤や青などの色の付いたフレームに入った女性の写真を男性に見せて、写真の女性がどのくらい魅力的だと思うかを尋ねた。別の実験では、赤または青のシャツを着た女性の写真(同じ写真をデジタル処理し、シャツの色だけを変えたもの)を男性に見せて、「100ドル持ってこの女性とデートするとしたら、幾ら使うか?」といった質問に答えさせた。

 いずれの条件でも、赤いフレームや赤いシャツの女性の方が、ほかの色よりも魅力や性的魅力が高いと評価された。また赤をまとった女性の方が、プロムに誘われる確率が高く、またデートで高い金額を使ってもらえる傾向が高かった。

 赤い色が影響するのは男性が女性の魅力を評価する場合のみで、知性などの評価には影響はなかった。

 エリオット氏らは、男性が赤に反応するのは、生物学的なルーツによるのかもしれないとしている。人間以外の霊長類のオスは、赤い色を見せるメスに特に引きつけられることが研究で示されていると主張し、チンパンジーのメスは発情期に尻が赤くなるといった例を挙げている。

 「われわれの研究は、人間とそれ以外の霊長類のオスが赤に似た反応を見せることを示している。これは、多くの女性が長らく主張してきたこと――性的なことに関しては、男性は動物のように振る舞う――を支持している」と同氏らは述べている。

 ただし同氏らは、この研究では赤はポジティブな効果を持つが、色の意味は文脈によっても異なると指摘している。例えば、競争の場面で赤を目にすると成績が落ちるという研究結果もあるという。

 この研究の成果は10月28日に「Journal of Personality and Social Psychology」のオンライン版に掲載された。

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