ミクシィは6月3日、SNS「mixi」で、写真を手軽に保存・共有できる「mixiフォト」をスタートした。Flashを使った直感的なユーザーインタフェースで、複数の写真を一気にアップロードしたり、写真にコメントを付けたりできる。携帯電話からも簡単に使える。
メインターゲットは、これまでネットに写真を投稿したことがないユーザー。友達に写真をメール送信する感覚で気軽に投稿してもらい、コメント機能などを通じたコミュニケーションの活性化につなげる狙いだ。
従来の「フォトアルバム」の機能を刷新。コードもゼロから書き直したという。
フォトアルバムの写真サイズは最大640×480ピクセルだったが、mixiフォトでは1024×768ピクセルに拡大。1024×768ピクセル以上の画像は自動で縮小される(1ファイル当たり10Mバイトまで)。
WebブラウザからFlashインタフェースで200枚までの写真を一括アップロードできる機能を備え、大量の写真を手軽に投稿できるようにした。
容量の上限は「ほぼない」(同社mixi事業本部コアサービス部開発グループの井上恭輔さん)。サムネイルで月間200Mバイト分、写真換算で月間約2200枚までの制限があるが、日常で撮った写真を投稿するユーザーが上限を超えることはほぼないとみている。
写真のタイトル付けや回転など編集も、Flashインタフェース上で可能。複数の写真をまとめて「アルバム」として公開することもできる。写真の日記への引用も、ワンクリックで可能だ。
写真を全画面で表示する「フォトビューモード」も。マウスクリックやキーボードショートカットで拡大・縮小したり、次の写真にスムーズに遷移できる
公開範囲は写真/アルバムごとに決められる。「合い言葉」(パスワード)を設定し、合い言葉を知っている人だけアクセス可能にする――といったことも可能だ。
写真/アルバムごとにコメント欄を設けたほか、写真ごとに「イイネ!」ボタンを設置。気に入った写真で「イイネ!」をクリックすれば、コメントが思い浮かばなくても気持ちを伝えられる。
携帯電話からも使いやすいよう工夫にした。メール添付で写真投稿できるほか、NTTドコモ、ソフトバンクモバイルの携帯電話向けに、投稿用の専用アプリも公開する予定だ。
これまでフォトアルバムに投稿した写真は、専用URLから従来のユーザーインタフェースで引き続き閲覧できる。申し込めば順次、mixiフォトにインポートしてもらえる。
同社はmixiフォトを、友人や知人と共有する「ソーシャルフォトコミュニケーションサービス」と位置付け、日記や「ボイス」に並ぶコミュニケーション媒体に育てる狙い。これまで携帯メールに添付して共有していたような何気ない日常の写真を、気軽にアップロードして保存・共有してもらいたいという。
「mixiフォトは、フォトストレージでもフォトシェア(写真共有)でもない」と笠原健治社長は話す。写真を個人的に管理・バックアップを行うストレージや、写真を一般公開するシェアとは違う、mixiのソーシャルグラフをいかしたコミュニケーションサービスとして設計した。
各種外部サービスとの接続がしやすい仕様にしてあり、APIも順次、公開する。mixi内の各サービスとの連携も強化していく考えで、「ボイス」に写真投稿機能を付けることなども検討している。
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