旭硝子は5月16日、0.1ミリ厚の超薄板ガラスを開発したと発表した。「フロート法」によるガラスとしては世界最薄だとしており、次世代ディスプレイや照明、タッチパネルなどへの導入が期待できるとしている。
フロート法は、ガラス素地を溶融金属の上に浮かべてガラスを成型する製造法。平坦度の高いガラスを効率的に製造できるという。
開発した0.1ミリのガラスは、ナトリウムやカリウムなどのアルカリ成分を含まない無アルカリガラス。無アルカリガラスは、TFT液晶や有機EL用のガラス基板として使われている。
同社はこれまで、無アルカリガラスで0.3ミリ厚、ソーダライムガラス(建築用・自動車用・電子機器用に使われる一般的なガラス)で0.28ミリ厚の薄型化に成功してきた。今回開発した0.1ミリ厚の超薄板ガラスは従来品の約3分の1の薄さで、「コピー用紙1枚分程度の薄さ」だという。
同製品は、5月17日から開催される「Society for Information Display」(SID、米国ロサンゼルス)に出展する予定。
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