米Twitterは1月29日(現地時間)、ジャーナリスト向けのアラートシステム「Dataminr for News」を発表した(Dataminrはデータマイナーと読む)。膨大なツイートの中から速報ネタを探すメディア関係者に、信頼できるツイートをリアルタイムで知らせるというもの。
金融向けアラートサービスを手掛ける米Dataminrが、Twitterと米CNNと協力して構築した。CNNは現在、αパートナーとして同サービスを利用している。
1日当たり5億件投稿されるツイートを独自のアルゴリズムでリアルタイムに分析し、ユーザーがあらかじめ設定したカテゴリーに合わせて関連する注目ツイートを通知する。
2009年創業のDataminrは、2011年からTwitterと協力し、同様のサービスを金融企業と公共機関向けに提供してきた。Dataminr for Newsは、CNNのジャーナリストからのフィードバックを基に、Dataminrをメディア向けに改良したものという。
今日、ニュースメディアの多くが災害や大事件の際、現場にいた一般人が撮影してTwitterなどに投稿した写真を記事に掲載している。2009年1月に旅客機がニューヨークのハドソン川に不時着した際、一般ユーザーが写真入りで投稿したツイートがどんなニュースソースよりも速い情報となったことは記憶に新しい。一方、ツイートでのデマは後を絶たず、ツイートの信ぴょう性を確認するのは難しい。Dataminrのアルゴリズムは、情報の信頼性も分析するという。
例えば昨年末にエジプト北部マンスーラで発生した自動車爆弾爆発事故の際、Dataminrは一般的なニュースアラートサービスより1時間以上速くアラートを提供したとしている。
Dataminrは、同サービスを2014年中に世界のニュースメディアに提供する計画だ。
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