「Intel SSD 335」は「Intel SSD 330」の後継製品として登場したローエンドモデルだ。11月末時点におけるラインアップは容量240Gバイトのモデルのみだが、実売価格は1万5000円前後と容量から考えると非常に安価だ。“Intel”ブランドと相まって市場の人気は高い。
Intel SSD 330からの最大の変更点は、最先端の20ナノメートルプロセスルールを採用したNANDフラッシュメモリの採用だ。ただ、スペック表の転送速度についてはリード最大500Mバイト/秒、ライト最大450Mバイト/秒、IOPS値もリード最大4万2000IOPS、ライト最大5万2000IOPSと、いずれも従来モデルのIntel SSD 330と変わらない。
その一方で、NANDフラッシュメモリのプロセスルールが変更になったことから、消費電力は、Intel SSD 330のアイドル時600ミリワット、アクティブ時850ミリワットに対し、Intel SSD 335ではアイドル時で275ミリワット、アクティブ時で350ミリワットと大幅に減った。なお、プロセスルールは変更したが、平均故障間隔 (MTBF)や保証期間については同じ数値を維持している。
Intel SSD 335の240Gバイトモデル「SSDSC2CT240A4」を用いて、新しいインテルのバリュークラスSSDが発揮する性能を検証してみる。Intel SSD 335は、すでに10月末から出荷しているが、11月27日に新ファームウェアを公開した。今回の性能評価では、従来モデルとなるIntel SSD 330の240Gバイトモデル「SSDSC2CT240A3」との比較に加えて、ファームウェアでも旧バージョンの「335s」と新バージョンの「335t」で比較も行っている。実施したベンチマークテストは「CrystalDiskMark 3.0.2c」、「HD Tune Pro 5.00」、「AS SSD Benchmark」だ。接続設定はすべてAHCIモードで、Serial ATA 6Gbps対応インタフェースを使用している。
テスト環境 | |
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CPU | Intel Core i7-3770K(3.5GHz、Turbo Boost Technology有効時で最大3.9GHz) |
マザーボード | ASUS P8Z77-V(Intel Z77 Express) |
システムメモリ | Corsair CMX4GX3M2A1600C9 PC3-12800(DDR3 1600MHz 2Gバイト×2枚) |
システム側SSD | PLEXTOR PX-128M3(128Gバイト) |
OS | 64ビット版 Windows 7 Ultimate SP1 |
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