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20ナノプロセス採用「Intel SSD 335」を新ファームウェアで試す240Gバイトで実売1万5000円の実力(1/3 ページ)

» 2012年12月04日 11時00分 公開
[長畑利博,ITmedia]

低価格で人気のインテルローエンドSSD新モデル

 「Intel SSD 335」は「Intel SSD 330」の後継製品として登場したローエンドモデルだ。11月末時点におけるラインアップは容量240Gバイトのモデルのみだが、実売価格は1万5000円前後と容量から考えると非常に安価だ。“Intel”ブランドと相まって市場の人気は高い。

 Intel SSD 330からの最大の変更点は、最先端の20ナノメートルプロセスルールを採用したNANDフラッシュメモリの採用だ。ただ、スペック表の転送速度についてはリード最大500Mバイト/秒、ライト最大450Mバイト/秒、IOPS値もリード最大4万2000IOPS、ライト最大5万2000IOPSと、いずれも従来モデルのIntel SSD 330と変わらない。

 その一方で、NANDフラッシュメモリのプロセスルールが変更になったことから、消費電力は、Intel SSD 330のアイドル時600ミリワット、アクティブ時850ミリワットに対し、Intel SSD 335ではアイドル時で275ミリワット、アクティブ時で350ミリワットと大幅に減った。なお、プロセスルールは変更したが、平均故障間隔 (MTBF)や保証期間については同じ数値を維持している。

ケースはIntel SSD 330とまったく同じで、2.5インチサイズ、9.5ミリ厚、アルミシルバーカラーのボディを採用している(写真=左、中央)。パッケージの内容も同様で、3.5インチベイ用の変換アダプタとSerial ATAケーブルとペリフェラルからSerial ATAに変換する電源ケーブル、8センチサイズのユーティリティ入りCDなどが付属する(写真=右)

基板のレイアウトもIntel SSD 330と共通で、基板の表裏両面に16基のNANDフラッシュメモリを搭載可能だ

評価機材は、20ナノメートルプロセスルールを導入したインテルのMLCタイプNANDフラッシュメモリ「29F16B08CCMF2」を実装していた(写真=左)。コントローラは、Intel SSD 330やIntel SSD 520と同じ、SandForceの「SF-2281VB1-SDC」を採用する(写真=右)

Intel SSD 335の新ファーム性能を検証

 Intel SSD 335の240Gバイトモデル「SSDSC2CT240A4」を用いて、新しいインテルのバリュークラスSSDが発揮する性能を検証してみる。Intel SSD 335は、すでに10月末から出荷しているが、11月27日に新ファームウェアを公開した。今回の性能評価では、従来モデルとなるIntel SSD 330の240Gバイトモデル「SSDSC2CT240A3」との比較に加えて、ファームウェアでも旧バージョンの「335s」と新バージョンの「335t」で比較も行っている。実施したベンチマークテストは「CrystalDiskMark 3.0.2c」、「HD Tune Pro 5.00」、「AS SSD Benchmark」だ。接続設定はすべてAHCIモードで、Serial ATA 6Gbps対応インタフェースを使用している。

テスト環境
CPU Intel Core i7-3770K(3.5GHz、Turbo Boost Technology有効時で最大3.9GHz)
マザーボード ASUS P8Z77-V(Intel Z77 Express)
システムメモリ Corsair CMX4GX3M2A1600C9 PC3-12800(DDR3 1600MHz 2Gバイト×2枚)
システム側SSD PLEXTOR PX-128M3(128Gバイト)
OS 64ビット版 Windows 7 Ultimate SP1

評価したSSDの情報をCrystalDiskInfoで確認する。Intel SSD 335では、出荷時のファームウェアが「335s」(写真=左)で更新されたものが「335t」となる(写真=中央)。ちなみに、評価に使ったIntel SSD 330のファームウェアは「300i」を適用している(写真=右)

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