無料配信が始まった最新OS X「Mavericks」。iOS向けのMapsやiBooksがMacでも使えるようになったり、覚えるのが大変なID/パスワードを管理してくれる「iCloud Keychain」が便利だったりと、早速インストールして新OSを体験している人も多いと思います。
で、リリース前から個人的にすごく気になっていたのが「Mavericksをインストールするだけでバッテリー駆動時間が延びる」という話。アップルの発表イベントでも、Webブラウズで1時間、iTunesの映画再生なら1.5時間も駆動時間が延びるとうたっています。
OSアップデートするだけでそんなに変わるのかなぁ、というのが正直な印象なのですが、実際のところはどうなんでしょうか。検証してみました。
OSのアップデート自体は、App Storeにアクセスし、画面の指示に従って数クリックするだけなので説明することはありません。プログラムのダウンロードとインストールに少々時間はかかりますが、基本的に待っているだけで、最後に再起動すれば何事もなかったように新OSに生まれ変わって起動してくれます。
評価機に使ったのは、Haswell世代のアーキテクチャを採用した最新MacBook Airの下位モデル「MD711J/A」。圧倒的な“ドヤリング性能”を有しているのはすでに広田氏の連載で実証済みですが、無料のMavericksでこれがさらに延びるなんて期待で胸が膨らみます。
さて、バッテリーベンチマークは、ディスプレイの明るさを「100%」、ディスプレイを切にするまでの時間を「しない」、可能な場合はハードディスクをスリープさせるを「する」、バッテリー電源使用時はディスプレイを少し暗くするを「しない」、バッテリー電源使用時にPowe Napを入にするを「しない」に設定して、iTunes StoreでレンタルしたHD映画(1時間42分)をバッテリーが切れるまで再生し続けてみました。ディスプレイの明るさを最も明るい状態にしているので、やや厳しめの条件です。
そして結果は以下の通り。OS X 10.8.5では7時間36分ほどでバッテリーが切れていますが、OS X 10.9では8時間49分と1時間以上延びています。メニューのバッテリーメーターも明らかに減り方が遅くなっているのが分かります。
というわけで、「Mavericksをインストールするだけでバッテリー駆動時間が大幅に延びる」(ただし検証はHaswell世代のMacBook Air)は本当です。まだMavericksにしていない人は、忘れずにアップデートしておきましょう。
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