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[復興支援活動]福島県相馬市にフットボールセンターがオープン
日本サッカー協会では、被災地の皆さんにサッカーを楽しんでいただけるよう、特に被害の大きかった岩手県・宮城県・福島県の被災沿岸地域でフットボールセンターの整備を進めてきました。
2012年3月にMFA松島フットボールセンター(宮城県)が、今年3月には岩手県フットボールセンター釜石球技場松原グラウンドが完成。いずれもFIFA(国際サッカー連盟)とUEFA(欧州サッカー連盟)、キリングループ等の支援を受けた素晴らしい施設です。
そして今月18日には福島県相馬市に「福島県フットボールセンター・相馬市光陽サッカー場」がリニューアルオープンしました。
改修された天然芝ピッチ(天然芝ピッチ3面が確保できる)。
所在地;福島県相馬市光陽3-3-1
整備された天然芝ピッチ3面のうち2面はポット苗方式による芝生化を採用。苗は地元、相馬市の子どもたちと一緒に種から育てられたもので、その数、なんと80,000株。
4月27日、総勢450人で80,000株のポット苗づくりを実施。
6月22日、いよいよポット苗の植え付け作業。
苗の移植の指導をするJFA施設委員の池田省治さん。
6月22日には、地元のサッカー少年ら総勢500人が集まり、約20,000㎡の敷地に移植されました。
その後、苗はすくすくと成長。皆の思いが詰まったピッチです。
3週間後の様子
6週間後
12週間
そして5ヶ月を経て、美しい緑のじゅうたんに――。9月末には人工芝ピッチの工事も完了しました。
今回完成したのは天然芝ピッチ3面と人工芝ピッチ1面ですが、これに、現在、相馬市が整備している人工芝ピッチ1面と、夜間照明とクラブハウス機能を備えた交流支援センターが完成すれば、福島県随一のフットボールセンターとなります。
今回の整備の財源はFIFA(国際サッカー連盟)の支援によるもので、まさに国内外のサッカーファミリーの力を集結して完成したサッカーの聖地と言えるのではないでしょうか。
オープン式典
10月18日に相馬市市民会館で開催されたリニューアル記念式典には、相馬市の立谷秀清市長、佐藤満市議会議長をはじめ、斎藤勝利県議会副議長、そしてJFAの大仁邦彌会長が出席。また、FIFAディベロップメントオフィスのジェイシン・ムティアさんも駆けつけてくれました。
立谷市長から大仁会長宛に感謝状が贈られ、FIFAのムティアさんから市長に記念のペナントが手渡されました。
立谷市長から感謝状を贈られる大仁会長(右)
立谷市長にFIFAのムティアさん(右)から記念のペナント
大仁会長は、「FIFAをはじめとする多くのサッカーファミリーの支援を得て、被災地に活動の場ができたのは本当に嬉しい。しかも、地元の人々が育てたポット苗を皆で植えて完成したピッチということで、地元の皆さんの嬉しさもひとしおだと思う。サッカーファミリーだけでなく多くの人々が集まる交流の場になってほしい」と目を細めていました。
式典の後には、芝生の維持管理について考えるワークショップも開催され、JFAの中西哲生特任理事がコーディネーターを務めました。
翌19日には、リニューアルオープンイベントとして、中西特任理事によるサッカー教室のほか、福島県内5地区小学生・中学生選抜チーム交流対抗戦、東北各県サッカー協会連合チームとJFA・福島県サッカー協会連合による交流試合も行われました。
交流試合には、FIFAのムティアさんも参加。
同じく、この日併催されたJFA・キリン スマイルフィールドには、元日本代表の小村徳男さんのほか、復興支援特任コーチの手倉森浩さん、JFAナショナルトレセンコーチの大野真さん、山路嘉人さんが加わり、子どもたちに手ほどきを。
集まった地元の子どもたちは、青々とした真新しいピッチで汗を流しました。
イベントの模様をJFA TVにて配信中!
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