SEOはキーワード選びが最も重要と言っても過言ではありません。ビッグワードに頼り切った対策はリスクが高いですし、アクセス数の多いキーワードを無視してロングテールキーワードを重視する事も賢いとは言えません。検索順位が大変動した場合に慌てない為にも、バランスの取れた取り組み方が必要です。
キーワードのグループ分け
上図はSEO関連のサイトを作る場合のキーワード例です。メインキーワードはトップページで上位表示を狙い、サブキーワードはサブページ、ロングテールキーワードはサブページの文中で使うようなイメージです。
関連性の高い低いは、明確に分けることは難しいのですが、対策を行なっていく優先順位としては、関連性が高い方からという事になります。関連性が低いサブキーワードについては被リンク集めとして有効ですが、必然的にコンバージョン率は低くなります。
メインキーワード
メインキーワードは、基本的には1つに限定した方が良いでしょう。2つ設定する場合には、その2つが1つのサイトで上位表示可能なのかを事前に調べておきます。「SEO」と「ホームページ制作」を1つのサイトで狙うと言ったような無謀な事はやめましょう。
メインキーワードの順位を上げる為には、被リンク対策が必要となります。内部SEOで上げられる部分は高が知れていますので、外部SEOを重視した方が良いでしょう。
※メインキーワードの検索ボリュームが小さく、キーワード同士に関連性がある場合には、3つ以上設定しても大丈夫な場合があります。
サブキーワード
サブキーワードはいくつ設定しても構いません。サブページでは上位表示が難しいような場合には、別サイトを作りメインキーワードにしても良いでしょう。営業エリアが大きく関係してくるようなサービスや商品を扱っているような場合には、二つ目のキーワードとして地域名や地名を前面に出しても良いと思います。
サブキーワードの順位を上げる為には、サブページへの直接的な被リンクと供に、サイト価値を上げる事と内部リンクの最適化が効果的です。
ロングテールキーワード
ロングテールは単一ではなく複合キーワードとしてターゲットにするのが一般的です。単一ではビッグやミドルになるキーワードでも単語数が増えることで、サブやロングテールとなります。
ロングテールキーワードについては、ピックアップし出したらキリがないのですが、テキスト量のある異なるテーマのページを増やしていけば自然とHITするようになると思います。ロングテール対策としては、やはりサイト内ブログが効果的です。
キーワードを選ぶ時の注意点
形態素解析
形態素とは、言語学の用語で、それ以上細かくすると意味がなくなってしまう最小の単位のことです。2つのキーワードだと思っていた単語が検索エンジンは1つとして認識していたという事が良くあります。逆もまた然りです。
例えば「花屋」というキーワードは、それが最小単位であり、「花」と「屋」に分ける事はできません。ネットショップを運営していて、「花 通販」というキーワードでも上位表示したい場合には、「花」単独で使う事を意識しなければなりません。
形態素解析には、WCHECKというツールが便利です。検索結果に表示されるキャッシュのハイライト表示を見ても分かりますが、検索エンジンによって認識の仕方が異なる場合がありますので注意が必要です。
同義語
「ガーデニング」と「園芸(造園)」や、「携帯サイト」と「モバイルサイト」などのような同義語の場合、基本的には一般的に使用頻度の高い、ユーザの検索数が多いものをターゲットにすると良いでしょう。
競合サイトなどを調査した結果、あえて逆の方のキーワードを選ぶというのはありですが、「ホームページ制作」と「Webサイト制作」や「歯医者」と「歯科医院」のように検索エンジンの進化によって、ほぼ同一のキーワードとして扱われる場合もありますので注意しましょう。
英語、ローマ字、カタカナ、省略後、短縮語など
「FX」と「外国為替証拠金取引」、「docomo」と「ドコモ」、「イヌ」と「犬」、「通信販売」と「通販」、「携帯電話」と「携帯」のような複数の可能性があるキーワードをターゲットにする場合にも、一般的に使われている方を選ぶのが基本となります。ただし、一つに限定する事が難しい場合や、迷った場合には両方使っておくというのが良いかもしれません。
表記ゆれや間違い表記
表記ゆれとは「引っ越・引越・引っ越し・引越し」や「ダイアモンド・ダイヤモンド」のように同じ意味を持つ言葉で表記が混在している状態のことです。同じように間違った表記も一般的に使われているという場合もあるでしょう。
表記ゆれに関しては、WindowsのIMEの初期状態で一番目に出てくるものを選んだり、間違い表記については、meta keywordsに含めたり、文中の目立たない位置で使用するという方法を取ることが一般的です。
しかし、最近の検索エンジンはとても賢くなっており、表記ゆれは同一語として扱ったり、間違い表記は正しい表記へ誘導するような形を取るようになっていますので、あまり気にる必要がなくなっていると言えます。