これから東南アジアを本格的に学ぶ方へ、研究ガイドの決定版!
欧米とは異なる独自の発展と変容をとげつつある東南アジア。その研究シーンのフロントランナーたちが執筆陣に集結、重要研究をわかりやすく紹介しながら、歴史的背景から地域が直面する課題までを新たな切り口で明快に示す。東南アジア地域研究の新しい地平をひらく全3巻。
東南アジアを「研究したい」「知りたい」学部・大学院生はもちろん、アジアを舞台に活躍するビジネスパーソン、メディア関係者なども必読のシリーズです。
●末廣 昭氏(学習院大学教授、東京大学名誉教授)から「推薦のことば」をいただきました。
●本シリーズをご紹介したリーフレットをご用意しました。ぜひご覧ください。
立ち読み シリーズ刊行にあたって(山本信人)
本書、監修者の山本信人氏による「シリーズ刊行にあたって」より抜粋いたしました。本書の理解を深めるためにお役立てください。
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『東南アジア地域研究入門 1 環境』
(山本 信人 監修、井上 真 編著)
〈人間と自然生態系の関係をさぐる〉
多様な生態系を含む東南アジアの地域社会の変容は、西洋的な単線発展モデルよりも人間と自然生態系との相互作用による地域固有の発展として理解することがふさわしい。
本書では、生態史を概観し、人間と自然生態系の関係である「生業」に着目するとともに、近年の重要な論点や現代トピックを整理し、将来の課題を展望する。
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『東南アジア地域研究入門 2 社会』
(山本 信人 監修、宮原 曉 編著)
〈社会のなかの「生」を問う〉
行為やモノ、思考や言語をやりとりする際の交換やコミュニケーションのあり方が交錯する東南アジア。
人々が生きる日常、そして「社会」の根底にある構造を、「あいだ」という視点から人類学的に問い直し、その多様性の淵源を描き出す
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『東南アジア地域研究入門 3 政治』
(山本 信人 監修・編著)
〈独特の政治動態をとらえる〉
「アジアの冷戦」とともにアメリカで発展した政策指向型の東南アジア研究と、諸国家の多様性や国際/地域フェーズの政治力学にも射程を広げてきた日本型の地域研究。
両者の再検討と止揚から新たな分析枠組みを提示し、東南アジア地域独自の政治動態を描き出す。
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監修者、編者紹介
山本 信人(やまもと のぶと)
シリーズ監修、第3巻・編著者
慶應義塾大学法学部教授、同メディア・コミュニケーション研究所長。
1963年生まれ。コーネル大学大学院政治学研究科博士課程修了。Ph.D. in Government.
専門分野:東南アジア政治史。
主要業績:『東南アジアからの問いかけ』(編著、慶應義塾大学出版会、2009)、Chinese Indonesians and Regime Change (共著, Brill, 2011)ほか。
井上 真(いのうえ まこと)
第1巻:編著者
東京大学大学院農学生命科学研究科教授、早稲田大学人間科学学術院客員教授。
1960年生まれ。東京大学農学部卒。農学博士。
主要著作:Multi-Level Forrest Governance in Asia: Concepts, Challenges and the Way Forward(共編著, SAGE, 2015) 『コモンズの思想を求めて―カリマンタンの森で考える』(岩波書店、2004)ほか。
宮原 曉(みやはら ぎょう)
第2巻:編著者
大阪大学グローバルイニシアティブ・センター教授。
1964年生まれ。東京都立大学大学院社会科学研究科社会人類学専攻博士課程中退。博士(社会人類学)。
専門分野:社会人類学。
主要業績:『「いたみ」「かなしみ」「他者」の現場――フィールドワークを問う』(GLOCOLブックレット17)(編、大阪大学グローバルコラボレーションセンター、2015)、『着衣する身体の政治学――周縁化される「伝統」の共鳴』(共編、大阪大学武田研究室、2009)ほか。
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