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■GIMIC用 X68000ケース製作への道のり1

GIMICとは、
「GIMICは1980〜1990年代に流行ったパソコンやアーケードゲームに使われた音源チップを搭載した音源システム」 (G.I.M.I.C Wiki 一部引用)
GIMICマザーボードにOPM音源モジュール基板を取付けることで、X68000音源をYAMAHAのYM2151で忠実に再生(再現)します。 詳しくはコチラをどうぞ

所有しているX68が数年前に壊れてからはWindowsソフトのMDXプレーヤーでゲームミュージックを聞いていましたが、
最近になって完動品のX68を入手したので久々に実機で「ドラゴンスピリット」のサウンドテストで音楽を聴いてみました。
気持ちの問題なのか気のせいなのか、久々の実機の音色に感動してしまったものの・・・
残念なことに完動品だったX68は1週間程度で壊れてしまいました。 実機はおいおい修理するとして、
手軽にMDXを再生出来ないかと方法を探したところ偶然GIMICを見つけました。(これに出会う前にMDX用に小型パソコンも購入してみましたが満足できずダメでした)

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MDXを再生するならX68000のようなデザインケースに入れて音楽を聞きたいので、マイクロサイズのX68ケースを作ります。

▼ペーパークラフトで試作品▼

先ずは基板を入手する前にペーパークラフト紙を使ってX68000っぽいケースを試作してみます。
ただ、基板の寸法図がオフィシャルサイトに書いてないので、ネットで公開している写真を元に原寸大にプリントアウトしてみました。


ペーパークラフト用紙に原寸大で印刷

基板を入れるケースを試作

基板がギリギリ入る予定のサイズです。

現在製作中の某ケースと比較

ケースを試作している数日の間に、基板が手元に届きました。
(入荷時期未定って書いてあったので1ヶ月程度は掛かると覚悟していましたが・・・)


これが、X68と同等音源チップ「YM2151を搭載した音源モジュール」

「マザーボード」これがないと動作しません。ヘッドフォン端子もあります。

早速、MDX音楽データを付属のSDカードに入れて再生してみました。操作性(反応)も良く音色も満足できる出来でした。
ただ、液晶表示がないとちょっと不便なので後日液晶パネルも購入する予定〜

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動作チェックも終わったので各パーツを延長しても動作するか実験してみます。


古い40芯のIDEケーブルを使って基板同士を30cmほど延長してみました。

40Pinのケーブルを延長しても問題なく動作しているようなので、
今回の改造で邪魔になる、ボリュームとヘッドフォン端子と、
ラインアウト・MIDI入力端子を取外ししてしまいます。

こんな感じに、電動ハンダ吸取り機で綺麗に取外し完了。
今回取外ししたパーツはスペースの関係で使用しません。
 


見たことある基板が実装されているなぁ〜と思ったら
Interface の付録に入っていた基板と同じでした。

CQ出版 Interface 2009年5月号

後々、電源関係をちょっと改造したかったので、
Interfaceに回路図が掲載されて助かりました。

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▼ケース製作開始▼

ケース素材に悩んだ結果、真空管風デジタルアンプでケース表面が綺麗に仕上がった経験があるので、
今回も同じ素材のベークライト(黒色)を表面の素材として利用することにしました。


毎回のことですが、貰い物の素材を利用します。

フライス盤で横幅を希望の寸法にします。

横板を固定する為の溝加工をしています。


特徴のある凹み部分の加工中〜

エンドミルで一気に丸い凹みを作ってます。

こんな感じに10mm幅の凹みが出来上がりました。


位置は違いますが左右共に凹みの加工をしています。

今回の工作で一番してみたかったFDDの穴加工です。

フライス盤のお陰で真っ直ぐに綺麗な加工が出来ました。


実機と同様に角の部分を丸く削ります。

SDカードが入るか調べてます。

横・後の板は黒いベークライトがなかったので生基板の銅箔を剥がして利用


試しにケースを合体してみたものの・・・

FDDとFDDの間隔に満足出来ず、もう1回加工をしました。

改善後(左側) 改善前(右側)

X68っぽい雰囲気になりました。


下の部分も同じベークライトで作ります。

フライス盤で電源スイッチ部分の凹み加工中〜

実機と同じ場所に穴あけをしています。


こんな感じに、ヘッドフォン端子やDsub9Pinの穴あけ完了

内部を空洞にさせて基板類を入れる加工をします。

フライス盤で結構ギリギリまで削っています。

▼充電バッテリー内蔵▼

X68風ケースを外に持ち運ぶことは少ないとは思いますが、MDXの音楽を聴く度にUSB電源を用意するのも面倒なので
本体内に充電バッテリーを内蔵させることにします。充電が簡単に出来るように非接触タイプの充電バッテリーを購入してみました。


今回購入したのは・・・
Panasonic QE-PL101-K

5400mAhタイプのQE-PL201-Kを購入したものの
サイズの関係で断念しました。分解した記事はコチラから

2700mAhになって横幅が2/3程度になりました。
出力は5V1AまでOKのようです。

このままでは、サイズ的にX68000風ケースに収納できないので分解をします。


裏側にあるネジ1個を外します。

Anex T8x30ドライバーを利用

ギターのピックを使ってフタを開けます。

両面テープで貼り付いているので分解は面倒でした。


充電コイルは分離しないように綺麗に剥がします。

充電回路とリチウムイオン電池です。3.7V 2700mAh

裏側は温度センサーが付いてました。


ハンダを取って部品を分離します。

USB端子は使わないので取り外しします。

コイル・充電池・基板だけになりました。


更に先ほど加工した下部分に基板を入れる加工をします。

こんな感じに部品が配置されます。

更に配線用の細かい加工を地道に追加加工しています。

リチウムイオン充電池の寿命が気になるので、簡単に何度でも電池が交換出来るように、リチウムイオン充電用の電池BOXを作ります。


電池BOXのケースに利用するのはハンダの入れもの

多分、サイズがピッタリだと思われるパイプ

試しにバッテリーを入れてサイズを確認


丁度良かったのでノコギリで半分にカット

こんな感じに下側のパーツと合体させます。

底板を外すと電池が交換できる構造にする予定です。

ちなみに、リチウムイオン電池にペタっと接着されていた温度センサーは充電池からは取外ししたものの、
電池ボックス側にその温度センサーを取付けることで充電池とセンサーが接触する仕組みになっていますので、市販品と充電性能は同等だと思われます。


電池を入れると丁度良い高さで固定されています。

D-Sub9Pinやマウスなどの端子部分のピンは後日作ります。

市販品のヘッドフォン端子がピッタリ入ります。

▼音量調整用ボリュームの製作▼

実機(X68)と同じ場所に音量調整用のボリュームを取付けしたいのですが、小型で似たようなツマミが無かったので自作することにしました。


今回使用するのは2連ボリウムと低価格のツマミです。

樹脂のツマミをニッパーでカットして内側だけに・・

ツマミを更に加工して板状のベーク板に合わせます


接着剤で2個を合体させてます。

ヤスリでX68のツマミっぽい形状に近づけます。

試しにボリュームとツマミを取付けしてみました。

この続きは「GIMIC用 X68000ケース製作への道のり2」で紹介します。

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